マジであかんぞ、この国の年金制度。
日本では年金制度の課題が深刻です。国際比較で持続性(Sustainability)24.4点(評価E)、十分性(Adequacy)48.5点(D)、健全性(Integrity)60.9点(C+)と、特に持続性が突出して低く、世界ランキングではアルゼンチンよりさらに低い状況です。
### アルゼンチンの歴史と教訓
かつては農業大国として世界4位の経済力を誇るアルゼンチンも、20世紀後半に経済危機が訪れました。フォークランド紛争後のハイパーインフレやドルペッグ制失敗で徐々に衰退し、現在はGDPランキングでは日本より下回る水準です。
### デンマーク年金制度の特徴
一方、国際比較1位を獲得したデンマークでは税金と社会保険料が主な財源となります。2014年のデータによると、平均年収約784万円(ドル換算約7万3959)で日本の410万円に比べる高所得環境があります。
世界の一人当たり名目GDPランキングでは、デンマークが日本より26位高い位置を維持しています。しかし、日本の企業収益に対する所得税負担率はデンマークと比べて相対的に高く、経済構造の歪みが年金制度に反映されています。
### 日本への示唆
アルゼンチンの歴史的事例からも分かるように、持続可能な財政基盤を整えなければ、単なるGDPランキング上位だけでは「豊かな国」の幻想は危ういものです。日本の年金制度改善には、税制改革と経済構造全体からの再考が不可欠です。