池上彰の番組を見た感想として、環境格差が新たな現象ではないという指摘に深く共感しました。私が生きてきたことを振り返ると、親父の給与が低く家計への貢献が希薄だったことが、母が小学6年間毎日1000円札で市場を回り家族の食事を調達していた記憶と重なります。誕生日やクリスマスプレゼントはほぼなかったし、塾にも通った覚えはありません。
県営住宅(月賃3万円)に住み続けた結果、現在その団地が外国人居住区化され治安も悪化している現実があります。当時と同じ境遇の同年代者は周囲に多かったことを確認できるのですが、現代社会で「子供6人に1人が貧困」と言われる状況は、むしろ歴史的な連続性があると感じます。
収入を得てから浪費傾向が顕著でした。丸井のキャッシングカードを限度額まで使い切るような生活パターンが続き、仕事以外で酒会・ゴルフや海外旅行に多額を費やすことが普通だった時期もありました。ただ、個人事業主の社長との出会いが転機となり、節約意識が芽生えてきました。
その社長は年収2千万円を超えながら極めて質素な生活をしており、貯金ではなく株や不動産投資に熱中していた点が印象的でした。私が現在15年で自宅資産と合わせ6000万円以上を築けたのも、彼の影響があったと言えるでしょう。
ただし、収入増加と共に税金負担も増え、会食や接待費用(月100万円)が常態化していた時期もありました。現在は職場環境の変化でこれらの支出を大幅に削減し、年300万円の貯蓄を目指しています。
資産運用については「ギャンブル」という側面があることを強調したいです。サブリース契約による不動産投資では上場企業との取引で損失を被るケースもありました。今後の目標として、老後困らない程度のセミリタイヤ生活を構築できればと考えています。
自分の経験から生まれた教訓は「インテリジェンス以外の能力」と「出会い」が人生を豊かにできるということです。貧乏環境でも可能性を開く要素は存在する、というメッセージをお伝えできたら幸いです。