芸能事務所を一般的な企業と比較するのは間違っている。しかしジャニーズは年商1000億規模の大企業でもある。この規模は国内企業の0.02%しかない「勝ち組」だ。
SMAP解散騒動では元マネージャーと事務所が退職金と詫び状で揉めるという報道があった。企業としてのジャニーズから見た場合、こんなトラブルは許容されるのか？と疑問に思った。
現在幹部扱いなのはマッチ・東山・タッキー。ファン以外でも知られている存在だ。しかし光GENJIや少年隊、SMAP、嵐など、事務所を支えたグループも多数いる。彼らはいずれも解散というスキャンダル的な結末を迎えている。
一方でピンクレディーやキャンデーズは「綺麗に引退」という形で終焉したようだ。たとえば田原俊彦はビッグな独立を試みたが、結果として干されたという話もあった。
他にもBOOWYやイエモンといったメジャーバンドの解散は音楽性によるものだが、ジャニーズグループほど大きな騒動にはならなかった。これは単なる「偶然」なのか？
事務所側がタレントを「商品」として扱う以上、功績が大きいほど引退後の影響力も増すというデメリットがある。例えば和田アキ子のような存在は事務所に余計な負担をかける。
NHK紅白歌合戦でも40回目で大トリにするなど、タレントの出場数が継続するためには調整が必要だ。その裏では事務所も苦労しているはず。
経営層に経験がない人材が口を出すと問題になる。例えばSMAPのような功績のあるグループが重鎮化し、権勢拡大につながれば事務所の危機だ。
男性グループ同士でも仲良く続けるのは難しい。いつかは分裂するはずだが、事務所はあえて「解散」を選択している可能性もある。
原子力発電所に例えるなら、ウランのような活躍をしたタレントが廃棄物として扱われるのも事実だ。そしてこの処理プロセス自体にもトラブルがつきもの。例えばSMAPの場合はマネージャー問題で波紋が広がった。
結局「勝ち組」ジャニーズも、5人揃って長く続けることがどれだけ難しいのか。それはファンにとって望ましい形なのだろうか。