あけましておめでとうございます
新しい年が皆さまにとりまして
幸多き年となりますよう心よりお祈り申し上げます
本年もよろしくお願いいたします
平成29年元旦
うまく行けばもうすぐ希望退職募集に乗って辞められる。
無職になってからでは誰も聴いてくれそうにないのでリーマンやってる間にオススメ本を書いておきたい。
自分の場合運でここまでやってこれた。
これ本音。
ただ運だけでもここまで来れなかった。
リストラも激しい会社で成果、業績が悪ければ首が飛ぶ。
周りは東大、京大を筆頭に素性のいい奴らがひしめいている。
40歳の平均給与が800〜900万くらいの会社で年収1000万を超えたのはそんな会社に潜り込んだ運もあったが他にも何かあったのだろう。
30から40歳で人事考課は松竹梅とすると松を獲得し続けた結果でもある。
他人からの評価は100%「バランスがいい」だ。
何も特徴がない人間を褒めるときに使う常套句ような気もする…
他人の評判通りこれまで社内で何かでNo1になったことはない。
オンリーワンでもない。
ただ偏りなくなんでもできるようにした。
これが自分のコンピテンシー(行動特性)だ。
一方管理職になって部下に自分の道は歩ませずオンリーワンを目指せといっている。
これは真理でオンリーワンを極めればそれ以上楽なものはない。
楽をして勝つ、これが座右の銘。
一つの事を深く理解して他に追随を許さない、いわゆるプロフェッショナルになることが肝要。
一旦特定のエリアで周りに認められてしまえば余程手を抜かない限り安泰。
ただこれにも運があり配属時にチャレンジ出来る部門ならパイオニアやオピニオンリーダーになれる可能性がある。
しかし自身が最初に配属されたのは小池都知事のことばを借りればまさにレガシーな職場だった。
その証拠にその事業部は今や4分の1くらいの規模に衰退している。
そこからチャンスを勝ち取り自発的に部門異動を繰り返して今の処遇を得た。
これは異動や転職をしながら待遇を上げていった先輩から学んでいた。
部門異動は会社によってはマイナスの場合も多いが勤めている会社では他部門の仕事を知っているのは付加価値にすらなった。
今やその先輩は別の会社でCIOをやっている。
次に顧客担当をしていた時にはどこの企業の部課長クラスからも信頼を得ることができた。
なぜなら稟議や報告を上げる時に管理職の更に上司の方針にあわせ担当の評価が有利になるように動くことを優先したから。
これは飲み仲間の社員が当時上司の部長ではなく本部長の方針や計画に合わせて上司より先回りし部門と部長の評価を上げる行動を見て顧客に利用した。
その飲み仲間は事業部長の席にいる。
また、人事考課は会社の方針でバランス型有利になりつつある。
だから管理職として評価する時は長所よりも短所が少ないかを確認するのだが、会社の基準に反して短所は無視して長所や一定のエリアの高い成果を評価している。
突出した才能を評価しないと自分のような平均点のような社員しか育たないからだ。
会社に逆らい勝手にやっているが上司やその上からも非公式に受け入れられている。
これは入社して2番目に上司だった人がやっていた評価方法。
後にも先にもこのような評価をしていたのはこの部長だけでかなり前に退職したが今でも尊敬している。
自分のコンピテンシーはこの繰り返しでそれが評価されて今の自分がある。
オンリーワンで生き抜く才能は不要で敷居が低い。
難しくないはずだが周りで同じ振る舞いをしている人は見かけない。
持って生まれた行動特性ではなく、何に学んだか考えてみるとある本だった。
でもビジネス本ではなく漫画だ。
「風光る」原作七三太朗、漫画川三番地
同名の少女漫画で新撰組ストーリーの方が有名だが、この野球漫画を新人の頃から何年も何度も読んだ。
特別野球が好きでもなかったがこの漫画は好きだった。
当時ビジネス漫画といえば「なぜか笑介」が流行っていたので読んだが何ら影響は与えてはくれなかった。
ガラスの仮面も大好きだ。
特にジーナと5つの青い壺。
あれを普通のキャストで演っていたら評価されなかったとはずなのにと気になってしまう。
hunter×hunterのキメラアント編のラストも大好きだ。
キングダムもいい。
蕞の戦いは何度見ても泣ける。
でもこれらはコンピテンシー形成に役立ったわけではない。
しかし風光るは違う。
自分自身の仕事の基礎はこの漫画で培われたといっても過言でない。
44巻もかけて一つのメッセージを伝えてる。
古い野球漫画にGROWモデルが入っていたり主体性やメンタルを養うメソドロジーが織り込まれているのも興味深いが何より延々と一貫したテーマを教えてくれた。
漫画は主人公に成り代わってロールプレイをしているようなものなので内容さえ有意義であれば下手な教育本より効果がある。
一流のビジネス本、いや人間形成の漫画だと信じている。
しかし野球漫画で予定調和で場当たり的な面も多く万人受けはしないので4巻まで読んで面白くないと思った人はやめてもらった方がいい。
無理に44巻読むのは苦痛だし得られるものは少ない。
全44巻を楽しく読む事が出来ればその時は主人公と監督の想いが伝わると信じている。
どこに注目してほしいとかテーマやメッセージは書かないことにする。
漫画の世界で感じ取ってほしい。
「多摩川に吹くそよ風も光り輝く春にひとつの風が光りはじめる。」
から始まる甲子園を夢見た野球漫画にて