企業型確定拠出年金からiDeCoへの移管手順
退職後、再就職先に企業型確定拠出年金(401k)がない場合は個人型確定拠出年金(iDeCo)へ資産を移管する必要があります。この記事では、NRKからSBI証券への具体的な手順と、スケジュール・注意点をわかりやすくまとめました。
6か月以内に移管を完了させることが重要です。放置すると国民年金基金連合会へ自動移管され、以下の3つのデメリットがあります。
- 資産は現金管理となり、掛金拠出・運用指図・給付請求ができない
- 正式な加入期間にカウントされず、受給開始時期が遅れる可能性がある
- 自動移管手数料や連合会への追加費用が発生する
出典: りそな銀行
退職直後にすぐ手続きは開始できません。まず企業型運営管理機関(NRK)へ退職通知が届き、資格喪失の処理が完了してから個人型運営管理機関(SBI等)へ移管申請を行います。
1. 退職する
2. 移管先(SBI)を決めて資料請求
3. NRKから資格喪失通知が届く
4. 資格喪失通知の情報で申請書類を作成
5. 書類受領メールと確認プロセス
6. iDeCo口座情報が届く
7. 国民年金基金連合会から完了通知
1.退職する
退職時に確定拠出年金へ特別な手続きは不要です。ただし、NRKへの退職通知が届くまで少し時間を置いてください。
2.移管先(SBI)を決めて資料請求
まずはSBI証券で個人型確定拠出年金口座を開設します。開設後、以下のリンクからを行いましょう。
資料請求時に、現在の職業・資産有無・移管予定か否かを正確に選択してください。誤った情報で送られてくる書類は再提出が必要になる可能性があります。
3.NRKから資格喪失通知が届く
退職後、約1〜2か月でNRKから「加入者資格喪失のお知らせ」が送付されます。まだ届いていない場合はNRKに連絡しましょう。
4.申請書類を作成してSBIへ提出
資料請求で受け取った書類のうち、個人別管理資産移管依頼書と確認書に必要情報(基礎年金番号・実施事業所登録番号)を記入します。本人確認書類(免許証・保険証の写し)も添付してください。
- 個人別管理資産移管依頼書
- 確認書
- 本人確認書類
5.SBIからの受領メールと次の流れ
SBI証券から以下のようなメールが届きます。
このたびは「SBI証券個人型年金プラン」にお申込みいただきまして、誠にありがとうございます。…(詳細は省略)
6.iDeCo口座情報が届く
SBIの場合、約3〜4週間でが記載された書類を受け取ります。この時点ではまだ資産は移管されていないため、残高は0円です。
Q.資産の移換にかかる日数は? A.受付から不備無ければ1〜2ヶ月
Q.資産が反映されるタイミングは? A.移管とほぼ同時
詳細は SBI iDeCoサイト をご覧ください。
7.国民年金基金連合会から完了通知が届く
申請後約2か月で、国民年金基金連合会から「個人型年金移管完了通知書」と「運用指図確認通知書」が届きます。これで確定拠出年金はiDeCoへ正式に移管され、運用が可能になります。
実際に退職して3か月10日以内にすべての手続きが完了しました。SBI証券のサイトではなく SBIベネフィットシステムズ で運用管理を行います。
NRKは移管手続きを忘れると、ホームページに名前・住所の一部が掲載される可能性があります。ご注意ください。
View Comments (5)
個人型への移管が完了するまでは「拠出しないが運用している」状態です。
私はこの間の値ブレが気になったので、退職と同時に元本保証の定期預金型にスイッチングしました。
何にしても60才まで引き出せないのが鬱陶しいですね。
毎度コメントありがとうございます。
そうですね、確定拠出年金は税金優遇があるといえ買える投資先が運営機関のプランに制限されますし
受け取る時には結局税金がかかるのでそれほど嬉しい制度ではないですよね。
ちょっとブログ内容とは違うのですが、仮に個人型確定拠出年金に加入していて、就職後に企業型確定拠出年金がある場合は移管しなければならにのでしょうか?
面倒なのでずっと個人型確定拠出年金のままにしておきたいのですが。
確定拠出年金の制度というより就職する企業のルールで決まるようです。
リンクのA5にあります。
https://www.pfa.or.jp/qa/kyoshutsu/kyoshutsu01.html
ありがとうございます。
リンク先をみてみます。