朝起きると、なんだか自宅が恋しくなる。そんな気分にさせてくれる宿は、旅行先ではなかなか見つからないものです。
風邪も治り、嗅覚も戻ってきたのに、部屋には薄いアンモニア臭が漂っていました。公園の便所みたいな匂いで、鼻を詰まらせている状態ではさらに不快感が増します。博多のホテルと比べると全く別物です。1泊8,000円の宿でも、こうした臭いは大きなデメリットになります。
部屋にいるだけでテンションが下がったので、朝食を外で取ることにしました。7時半過ぎ、MRTは混雑していました。初めて利用する銅羅湾駅に降り、そごうがある駅でした。朝早い時間帯なので出店は少ないですが、パンとコーヒーなら問題ありません。
翠華というレストランで朝食セットを注文しました。
40ドルでコスパは悪くないです。赤いトマトベースのスープに大量のマカロニが入っていて、味は平凡でした。スクランブルエッグは塩味がほとんどありませんでした。このような特徴は香港の朝食ではよく見られます。
1時間ほどレストランでゆっくり過ごし、宿泊施設へ戻る途中にメイクアップタグをドアに付け忘れていたので北角に戻りました。シーツとタオルを交換してもらわないと、滞在の質が落ちてしまいます。
次にMRTで旺角駅へ移動しました。
位置は油麻地の北側にあり、デパートの新世紀広場(MOKO)を巡っていると、忍者という書き込みやレゴ展示が見られました。
外に出ると金魚通りやネイザンロードを散策しました。前日の疲労で足がパンパンになり休む場所も見つからず、香港はトイレが少ないため水分摂取も難しくなります。タイではペットボトルを持っている人が多かったのに対し、香港では見かけませんでした。
MRT駅には最低1つはトイレがありますが、日本のように案内表示がなく探すのが大変です。スターバックスも席数が少なく空いていないことが多いので、諦めて再びMRTへ移動しました。
南下して紅磡駅で降りると、道路だけが見える状態でした。尖東駅に向かうと、ジャッキー・チェンの手形が展示されたガーデン・オブ・スターを訪れました。ここは静かで人も少なくおすすめです。
展示にはブルース・リー、アンディ・ラウ、マイケル・ホイなど香港スターの序列が並んでいます。
午後3時過ぎに旺角駅周辺で軽食を済ませ、金鐘駅へ移動しました。尖沙咀経由で多くの観光客が集まり、人混みは非常に激しいです。
香港公園へ向かう途中で足裏と腰に痛みが出てきたため、歩行を中止しバスへ乗り換えました。
金鐘から北角行きのバスは4.1ドルで、途中停留所で降車して街を観光するスタイルでした。オープントップバスよりも涼しく、立ち止まる場所が多いので乗り降りしやすく、香港島と九龍島を効率的に回るコストパフォーマンスは抜群です。
17時前に北角へ戻り、ローカル店「小辣椒」に入りました。唐辛子海老(128ドル)とビールを注文し、満足の食事を楽しみました。
唐辛子やニンニクチップが入った見た目よりも実際はそれほど辛くなく、美味しい一品でした。また、空芯菜と牛肉の炒め物も絶品です。青島ビールは日本のビールより薄めですが飲みやすく、同価格帯の発泡酒より美味しいと感じました。
支払いは200ドルでお釣りが出たため、夜の街へ移動しました。物価を考えると非常にリーズナブルな体験でした。