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20分で完了!退職した人のための簡単確定申告書作成手順

はじめに

平成29年に退職し、実際に確定申告を行った経験をもとに、手順をご紹介します。サラリーマンの所得税は給与や賞与から天引きされますが、途中で退職すると還付金が発生するケースが多いです。還付を受けるには確定申告が必須なので、この記事では「退職後の確定申告」をスムーズに行うための準備と入力手順をまとめました。

初めて確定申告をする方は敷居が高く感じられるかもしれませんが、事前に必要書類を揃え、ワークシートで整理すれば20分程度で完了できます。※本手順は参考情報です。正確性についてはご自身の責任で確認してください。

1.対象者

  • 単身者(扶養家族なし)
  • 給与所得のみ、退職前の収入が全て源泉徴収票に記載されている方
  • 国民年金・任意継続健康保険・国民健康保険のいずれかを支払っている方
  • 生命保険控除(旧生命保険・新生命保険)がある方
  • ふるさと納税を行っている方

上記以外のケースでも参考になる情報は多数ありますが、20分で確定申告書を作成したい場合は対象者に近い条件がおすすめです。

2.事前準備

以下の資料を揃えてください。退職後には源泉徴収票や控除証明書が郵送されることが多いです。

  • マイナンバーカードまたは通知書
  • 給与・賞与の源泉徴収票(退職金は不要)
  • 国民年金保険料控除証明書
  • 生命保険控除証明書(旧・新)
  • ふるさと納税の寄附金受領証明書(番号付き)
  • 任意継続健康保険料合計(振込票等から算出)
  • 国民健康保険料合計(納付確認書・記録から算出)

※赤線の項目は原本を添付して提出が必要です。マイナンバーカードだけは写しでOK。

3.ポイント

  • 社会保険料(年金・健康保険)は前納分を全額所得控除できます。翌年収入が少ない場合は前倒しで支払うと還付金が増えます。
  • 健康保険料の証明書は添付不要ですが、国民年金の控除証明書は必須です。

4.準備する書類のサンプル

以下に必要な情報を示す画像を挿入しています(実際には各証明書の写しをご用意ください)。

  • 源泉徴収票” alt=”源泉徴収票”>
  • 社会保険料(国民年金)控除証明書” alt=”国民年金控除証明書”>
  • 旧生命保険料控除証明書” alt=”旧生命保険証明書”>
  • 新生命保険料控除証明書” alt=”新生命保険証明書”>

5.ワークシート作成

下記表を参考に、書類から必要情報を抜き出しワークシートにまとめます。サンプルは年収400万円で切りの良い数字になっています。

カテゴリ 支払い内容 サンプル金額 あなたの金額
源泉徴収票 支払金額 4,000,000
源泉徴収税額 200,000
社会保険料等の金額 400,000
社会保険料 任意継続健康保険 60,000
国民健康保険 70,000
国民年金 80,000
生命保険 旧生命保険料 90,000
新生命保険料 100,000
ふるさと納税 寄附金 50,000

医療費控除(10万円以上)、地震保険控除、扶養控除、住宅ローン特別控除などもある場合は追加で入力します。源泉徴収票に記載がない項目でも控除対象になることがあります。

6.国税庁の確定申告サイトでの入力手順

準備が整ったらこちらから入力を開始してください。以下はパソコン版の操作フローです。

  1. 「申請書等印刷を行う前の確認」画面が表示されたら内容をチェックし、「下記の項目については、すべて確認済みです」にチェックして緑ボタンで進む。
  2. 青ボタン(赤枠)をクリック → 緑ボタン→ 次へ → 生年月日入力など必要事項を入力。
  3. 「年末調整は行っていない」場合は「いいえ」にチェックし、緑ボタンで終了。
  4. 社会保険料・生命保険料・ふるさと納税の控除にチェック。その他があれば追加でチェック。
  5. 給与所得入力:源泉徴収票から支払金額・源泉徴収税額を入力。必要なら配偶者等の情報も入力。
  6. 社会保険料等の金額入力:任意継続健康保険、国民健康保険、国民年金を入力。
  7. 生命保険料控除:旧・新生命保険料をそれぞれ入力。
  8. ふるさと納税の寄附金控除:受領証明書に記載された金額を転記。複数の場合は「別の寄附先を入力する」で追加。
  9. その他医療費控除・住宅ローン特別控除などがある場合は「はい」にチェックし、必要情報を入力。
  10. 個人情報(氏名・性別・電話番号・職業・世帯主)と住所・提出先税務署・提出日等を入力。還付金額や振込先情報も確認。
  11. 「帳票表示・印刷」ボタンで申告書のプレビューを確認し、必要に応じてPDF保存またはプリントアウト。

完成した申告書には源泉徴収票や控除証明書のコピーを添付して税務署へ提出します。自信があれば郵送で完了です。タイピングが速ければ10分程度で印刷までできる場合もあります。

この手順に沿って準備と入力を行えば、退職後の確定申告をスムーズに完了できます。※正確性はご自身で最終確認してください。

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