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フジテレビの早期退職金7,000万円+αは本当に妥当か?

フジ・メディア・ホールディングス(FMH)の営業利益は、近年右肩下がりである。
その主な原因は、グループの中心を担う放送事業――フジテレビの業績悪化だ。

## フジテレビの視聴率低迷

– ドラマ:月9時帯の人気ドラマも視聴率が大幅に下落。
– バラエティ:老害番組を刷新せず、質が低下。
– 正月特番:3%台で連続放送。
– ゴールデンタイム平均:テレ東にまで負ける状態。

さらに、放送倫理・番組向上機構(BPO)の検証委員会から「放送倫理違反」と指摘され、同時に三浦雄一郎氏の故人を名乗る運営方針も批判を呼んでいる。結果として、フジテレビは学校の放送部レベルまで落ち込んだといえる。

## 早期退職募集と高額加算金

2023年3月末を期限に、50歳以上の社員へ「早期退職」プログラムが開始された。
元アナウンサー・山中秀樹氏はTwitterで以下のように語っている。

> フジテレビ、この3月末を期限に50歳以上の社員に早期退職者募集を始めたらしい。一説では50歳なら最高7000万円の退職金上乗せとか。結構出るだろうなあ。

### 加算金はどれほど?

フジテレビの平均年収は約1,500万円、平均年齢44歳であるため50歳時点ではさらに高いと推測される。
役職によっては1,700~2,200万円に達するケースも想定される。

– 加算金:7,000万円
– 年収(仮):2,200万円

7,000万円 ÷ 2,200万円 ≈ 42か月分の給与。
これは過去に大手企業が支払った36~48か月分の割増金と同程度であり、テレビ業界では初めての高額待遇となる。

ただし、一時金として受け取る場合は税負担も大きくなる。
例:50歳途中退職で2000万円の一時金に加算金7,000万円を乗せた合計9,000万円。約2,700万円が分離課税対象となり、実際に手元に残る金額は大幅に減少する。

## 株主への影響と今後の展望

– 株価への影響:フジテレビの業績低迷にもかかわらず、FMHの株価は大きく下落していない。
– 株主総会での発言:株主として不満がある場合は、6月頃に開催予定の株主総会(権利付最終売買日:2018年3月27日)で意見を述べることが可能。

フジテレビがもっと頑張れば、FMHの株価はさらに上昇するという意味だ。

## まとめ

– フジテレビの視聴率低下と放送倫理問題が営業利益減少の主因。
– 50歳以上社員への高額退職金プログラムは業界初で、税負担も大きい。
– 株価は業績に対して比較的安定しているため、株主は総会で意見を表明することで改善を促せる。

出典:SBI証券

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おーら:

View Comments (1)

  • 銀行再編が始まった頃、某メガバンクの早期退職者への割増し退職金が支店長クラスで7千万くらいだったそうです。行内では「殿様リストラ」と言われてたとか。
    7千万・・・そんなに貰えるなら、自分だったら朝礼すっぽかしてでも朝イチで総務に駆け込んじゃうだろうなー。