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stable diffusionでビジネス考えてみた

stable diffusionとはお絵描き生成ソフトだ。

昨年9月頃に話題となり日本では大量にAIアニメ絵師が生まれた。

彼らの一部はダウンロードでいくら稼げるみたいなサイトに著作権に引っかかりそうなゲームキャラをアップロードして小銭稼ぎをしていたもののその手のサイトが全てAI画像を締め出した。

実写しか生成していないので詳しくわからないが世の中そう簡単に金儲けなんてできないということだろう。

最近ChatGPTの親戚のローカル版LLaMA亜種の進歩が停滞気味であまり面白味がないのでstable diffusionに戻って遊んでいる。

実写生成の腕を磨くため精度が分かりやすい有名人も生成してきた。

もちろん学習データも生成した絵も削除するか我がPCから門外不出となっている。

当初は既に亡くなられた女優さんの綺麗なポートレートショットをメインモニターのスクリーンセイバーにでもしようと生成し始めた。

今まで通りに生成したら思った通りの画像にならず奥が深く研究対象としてハマってしまう。

学習生成した女性芸能人を並べてみると肖像権保護のためにぼかしを入れても突き抜けてくるほどに顔の主張が強い。

だから二重でぼかしを入れるハメになった。

さすがルックスを武器に稼いでいる人々だ。

ハッキリした顔立ちが多いので笑顔のポートレート程度なら簡単に生成できる。

特に男性は化粧が少なく顔が一定なので学習も容易だ。

一方女性は化粧と年齢によって振れ幅が大きい。

これらを時間をかけて作業をしているようだがGPTに依頼して各種スクリプト作ってもらいバッチ化して手作業すべきところは半自動なので実際は放置で出来上がった画像の精度チェックをしていただけ。

最近の画像系のコーディングの進歩は凄まじい。

これまで無料GPTはMicrosoftのBingを使っていたがGoogleのBardの方がレスポンスが早くコーディングの修正や仕様変更も的確でパーミッションなどでハマったこともないのでさっさと乗り換えた。

グーグルも本気でコンシューマー向けAIに投資をしているようだ。

個人的見解だが最近のBingはみんなが使って省エネモードなのか動きが悪いんじゃないかな。

有名人から一般人に近いフリー素材のモデルさんを対象に学習して生成させると難易度が上がる。

生成する絵の複雑さ、画像サイズ、プロンプトの構成や数、使用サンプリングパラメータ、使用モデル、実際のオブジェクトで千差万別だがそれでも大量に学習や生成していればある程度勝利の法則は見えてくる。

特に重要なのはSamplingパラメータを自分に合った状態で固定すること。

土台となるベースのパラメータをうまく画像がでないとコロコロ変えていると安定しない。

更に身体を動かしたり横を向いたりcontrolnetでポージングを決めて表情付けると途端に破綻するのでそれなりに技術が必要になる。

ぼかしを突き抜けないような一般人の顔だと尚更難しい。

それでも暇な時間を費やしてガチャ感を無くしそこそこ思い通りに生成できるノウハウを身につけて、

そして飽きた。

でもせっかくなのでstable diffusionで何か堅実な金儲けがないか考えてみた。

インターネットで販売するのは倫理観、著作権、肖像権の壁が立ちはだかる。

著作権や肖像権のある写真を学習させて生成した絵やモデルや学習データを保有者に許可なく販売やネット上にアップロードすれば犯罪だ。

この手の法律に詳しくないので分からないが刑法では無くとも民法では罰せられるだろう。

たまにネット上で怪しい学習データを見つけるが関わってはいけない。

アニメキャラ絵でも揉めていて前述のようにAI絵を排除の方向に走り出したくらいなので実写となると更にセンシティブだ。

このあたりは著作権や肖像権に強い弁護士を取り込んで検討できる資金力のある企業でないとビジネス化は無理だ。

個人では諦めよう。

それ以外だと商用可能なモデルを使ったフリー画像の生成だが技術不要で参入障壁が低すぎて話にならない。

よくYoutubeで見かけるビジネスアイデアは中小企業相手のロゴ制作だがこのあたりも誰でも思いつくし参入障壁が低くて価格競争になりそう。

それどころか社員が少しかじれば模様程度ならすぐに作れるので売れる見込みがないし既に登録されている商標と被りがないか調査にコストがかかってしまいそう。

だから視点を変えて企業やインターネットの不特定多数相手ではなく街の写真屋さんのように個人を相手にする商売の方がよさげ。

本人の画像を加工するサービスを売るだけなので本人が了承すればいい。

例えば次の要望に応える写真を生成するビジネスだ。

  • 整形後にそれ以前のアルバムの写真を面影があるよう可愛く改変
  • プリクラの延長線上で盛れるだけ盛った写真をSNS用に使いたい
  • 子供の頃の写真が少ないのでアルバムに埋める写真が欲しい
  • 若い頃に踏ん切りがつかなかったヌードを当時の写真で再現して
  • 見栄で海外行ったフリをしたいので(笑)その写真を生成して
  • イメチェンしたいので髪型100パターンのポートレートを撮って
  • ダイエットの目標にしたいので自分の痩せた写真を制作して
  • 油絵を描きたいのでその素材をリクエスト通りに作って
  • アニメの背景として使いたい
  • 両親の顔から子供の顔を予想してモンタージュ作って

簡単な絵なら画像生成AIネットサービス使って自分で出来るので要学習で難易度高めがいい。

最初のリクエストなどは日本より整形大好き某国で大人気のサービスになる気がする。

よく芸能人の幼い頃の写真で引くほど現在とギャップがある人が出てくると疑惑を感じてしまう。

実際に整形せずともギャップがある人もいるだろうが疑われるほどギャップがある人に他人見せ用アルバム写真の制作とか新しい需要が生まれそう。

若い人はSNSによって写真加工などフェイクに抵抗感が少なくなってる。

整形に300万円とかポン出しているならアルバム製作に10万円や20万円程度払ってくれるだろう。

整形を隠して結婚する場合にも彼氏や彼女にアルバム見せてと言われる日がいつかくるので準備が必要だ。(脅迫ビジネスの一種だなw

SNS用に盛った写真は最近のスマホアプリでそこそこできるがstable diffusionだとさらに違和感がないハイクオリティで生成できる。

普通の人をメイク技術で美人にしたり男性をメイクして美人にして誰だか当てる番組があったけれどstable diffusionも本人感を残しつつ美形にするのは案外得意だ。

子供の頃のリアルな写真は、本人じゃなく親がこれまで忙しかったとかで子供の写真をあまり撮っておらず物心ついて「なんでこんなに子供の頃写真が少ないの?」と言われる前に改心して作りたいと需要がありそう。

振り返って若い頃の自画像ヌードは数は少ないけど一定数の需要はありそう。

本人感を残して盛るだけ盛れるから1-2万円程度の格安サービスにすればセレブ系なおばさま仲間の話題作りにやってみようという人が出てきそう。

昭和じゃ無いんだから今どきは見栄で海外旅行の写真を作って欲しいなんて人はいないか。

髪型だけ変更のような画像の一部だけを書き換えるのはstable diffusionは得意だ。

まともに顔を学習させてプロンプトで髪型を変えるのもよし、時間がなければベースの写真から髪だけインペイントで塗って書き換えてもいい。

最近だとcontrolnetのreference_onlyが学習無しで似たような挙動をすると海外で新機能として紹介されていた。

使ってみたが雰囲気が近くなる程度で使い所がアニメ系しかなさそう。

ダイエット用の痩せた写真を作ってそれをモチベーションにする試みは面白いと思う。

でも再現が難しい。

一応学習データをベースにプロンプトで顔を細くするか違う細い顔をウェイト低く重ねて細くさせるのはできないことはないがそれが本人の痩せた時の顔になるかは神のみぞ知る。

実際に痩せてから写真と違うと訴えられそう。

その時はダイエットのモチベーションのため多少盛っておきましたといって許してもらうか。(「多少」というのがプライドを傷つけないポイントだ

絵画を描く素材としてAI生成するのは本末転倒な気もするが案外ありだろう。

ここから新しい技法や画派が生まれるかも。

絵師もAI画像生成との共存が必要になっていく。

アニメの背景は商売にしなくてもアニメ制作会社がすでに研究して取り入れていきそう。

最後のモンタージュは別のソフトを使った方が簡単だ。

新規開拓分野なので認知されるのに時間がかかる。

時間はかかるが一定の需要は見込まれる。

インターネットで写真をやり取りするのは信用不安があるので基本は街の写真屋さんがこの手のサービスを請け負うのがいい。

今どき写真屋さんって成人式、結婚式、七五三くらいの需要でそれもサービスの分散で年々収入が減っているのでは無いだろうか?

街に店を構えているのでネットで写真加工サービスを依頼するより信用がおけるのが強みだ。

だから街の写真屋さんに向けてのstable diffusion塾がいいか?

専門知識で商売のネタなのでかなりがっぽり受講料を頂いてもいける気がするw

一方でフェイクポルノの防止のために本人の写真のみ依頼を受け付けるとか、本人の写真でも何年何月何日にここにいたことにして欲しいとか事件のアリバイを連想させる生成はしないとかルールやポリシー作りが必要になる。

いっそこの手の生成業者をやるのは国家試験の認可制度にでもした方がいい。

悪用されるから使うのダメとか、火が危険だから扱わないでは人類の進歩はないのでいかに安全安心に使えるようにしていくかを考えていかないと。

10年前に亡くなられた通称47氏である天才金子さんのブロックチェーン技術のソフトなんて違法ダウンロードが蔓延ると日本ではバカな世論やマスゴミや国がダメだダメだとアホみたいに禁止してしまった。

このソフト当時ブロックチェーン技術の初の実用化だった。

それを日本人が世界に先駆けて作った。

あの技術がゆくゆく仮想通貨やNFTに発展した訳なので禁止ではなくうまく伸ばしていれば日本がブロックチェーン先進国になっていた。

つづく

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