これまでのYouTuberといえば自分の技術情報を披露したり、製品レビューをしたり、カネにモノを言わせて人ができないことをやってみたり、旅行をしたりおいしいものを食べ歩いてその動画の視聴CMでカネを稼いできた。
それら動画は顔出しをするのが普通だったが会社勤めなどに不具合が出る人は仮面を被って同様な活動をしてYoutubeで生活出来るほど稼げるようになり独立して顔出しをする人も存在したようだ。
次に稼げなくなったブロガーがなど文字を動画に貼り付けてカネを稼ぐ人たちも生まれた。
但しこれらはYoutube側が文字だけ動画禁止対策を取ったので霊夢と魔理沙とかずんだもんなどのキャラクターを加えた解説動画などに切り替わっていった。
また別の道から実写から離れて3DアニメをアバターとするVTuberで活躍する人々も出てきた。
コンテンツはとりあえず横に置き、かなり多様化してきたYoutubeでいま始めようとするとどんな方法があるか考えると
- 普通に顔出し
- 仮面やマスクを使うか顔をアングルに入れない
- ゆっくり動画など分身のキャラが解説
- VTuber
- 何かの編集系やmadなど
大きくこの5つの動画に分類されると考えられる。
内容さえ良ければそこそこアクセスが獲得できるのがゆっくり動画系だ。
今どきは好感度が下がりそうな顔※を晒すなら若い人達が観るのに慣れたゆっくり動画系の方が視聴されやすい。
※ルックスの良し悪しというより人柄がよさげか悪そうかが大きく影響しそう
ここ1年は食品物価も上昇しているのでこのままだと生活が厳しくなるので転ばぬ先の杖としてリタイアのノウハウかAI系かガジェットネタあたりで「ゆっくり動画デビュー」でも果たしておこうかと制作を試みた。
しかしものの1時間で断念することになった。
とにかくめんどくさい。
当たり前だがキャラを喋らせる都度に作業をしなければならない。
あれをバンバンアップしている人はマジ尊敬する。
サヨ編すらネタはあってもスクリプトにセリフ入れるのがめんどくせーと何度ボツにしている人間にとてもじゃないが作れるものではない。


一応Youtube動画生成AIでも制作を試みた。
それなりに流暢な日本語で読み上げてはくれるが動画を観ようとするモチベが上がるクオリティではない。
そうなるとVTuberという線もあるが機材を揃えるのにカネがかかる。
それにある程度アイドルに振らないと観てくれる人も少ない。
スマサポのハルカさんとかウェザーニュースのポン子さんとか専門知識にVTuberのアイドル要素を乗せられるならありだろうがオッサンがやれるものではない。
まとめ系や編集物は常に著作権と向き合う必要がある。
今のところ切羽詰まっている訳でもないので顔出ししてまでやりたくもない。
もちろん仮面やマスクを被ってやるなんて観ているだけでも暑苦しい。
結局楽してリスクも取らずにカネを儲けるなんて無理なようだ。
と一旦はここで断念した。
しかし最近デュープフェイクで動画の顔を入れ替えるソフトで遊んでいてこれってYoutubeに使えるんじゃない?と考えた。
最近VTuberも外で活動するようになり顔だけVTuberなんてチャンネルもある。
もうこれならお面被ってやった方が機材コストや編集コストが掛からなくて済むが彼女らにとっては何かこだわりがあるのだろう。
そして顔だけ3Dアバターにするなら別のリアルな顔にすげ替えて活動したって同じことだ。
もちろん肖像権にひっかりそうな有名人によく似た顔をそのまま使うのはまずいがAI使って商用可能なモデルをベースに顔を生成すればグラボさえあれば簡単に顔のすげ替え動画ができるようになってきた。
倫理問題はあるがyotube活動で仮面の代わりに使うこともできる。
海外ではリアルタイムディープフェイクで自分の顔を美女に変えて投げ銭で稼いでいて途中でフェイクフェイスが外れてあまり美人ではない女性が出てきて大炎上という話もあったらしい。
しかし騙すのでは無く最初からフェイクフェイスでYoutube活動をするとコメントや動画で宣言しておけば何ら問題はないだろう。
以前にもひとつデュープフェイクで顔のすげ替え動画をアップしたが今回は5つの顔をはめてみた。
前回同様にVIDEO ACさんの無料素材動画にstable diffusionで作った著作権フリーな男性画像を5枚用意して顔変換してみた。
画像を5枚生成してフェイク動画完成まで10分もかかっていない。
そして顔入れ替えした動画から元の顔を推測することは不可能だ。
どんなハンサムにもトンデモ顔にも変えることができるのでVTuberにならなくても仮面をつけなくても視聴者は自然な顔で観ることができる。
どうしてもゴリラやダースベーダーのお面を観ていると視聴者には違和感が絶えないので視聴障壁が下がって視聴者、配信者共にメリットしかない。
但し顔の変換をしていることを宣言せずにやっていて今後出てくるであろうyotubeのフェイクディテクション機能に引っかかったら垢BANというルールにすればいい。
今のところYoutubeの規約にディープフェイクがダメとは見当たらないので特に有名人に似ていなければVTuberと同じカテゴリーでいいのではないかと考える。(もし見落としていたら是非コメント欄で教えてください)
普通に自分を撮ってコンテンツを作り、その動画に顔入れ替えをすればリーマンでも身バレせずに比較的安易にYoutube動画作りを始められそう。
必要な機材として
- 15万円くらいのデスクトップゲーミングPC※
- 4K撮影ができるカメラ(上位のiPhoneでも)
- 撮影用ライト
- インターネット回線
※ROCmがWindows対応してRTX並のパフォーマンスが出るまではAMDのグラフィックボードは避けてnvidiaのRTXシリーズ(RTX4070とかRTX3060-12GBなど)のグラボが載っているPCを買うのが推奨だ。もちろん自作でもいい。
ゲーミングPCとカメラの良いiPhoneあたりがあれば即始められる訳だ。
最初は最低限の機材で稼げる目処がついたら投資すればいい。
もちろんアクセスが稼げそうなコンテンツがなければ無理でここではあくまで配信方法を考えているだけ。
大きな流れとして
(1)iPhoneや4Kカメラで自分の伝えたいことを撮影
(2)編集ソフトで無駄セリフをカットしてBGMやセリフを字幕化する。
iPad系があるならiMovieを使えばタダで簡易編集はできる。
Windows版だと何かしら買わないと碌なのがない。
(4)出来上がった動画にROOPを使って顔を入れ替える。
(5)試写してyoutubeへアップロード
喋るのが得意ならゆっくり解説など作るより断然簡単だ。
あと必要ならホワイトボードを用意して玉木チャンネルのように書きながら説明するのもいい。※
念には念の方はAIボイスチェンジャーで収録時に声を別人に変えてYoutubeにアップすればもしチャンネルがそこそこ有名になろうが会社への身バレはないだろう。
倫理観よりソフト名は出したくなかったが既にあちこちの海外サイトで山のようにその手の動画が出てしまっているので今更隠す必要もない。
早く法整備して著作権無視、肖像権無視の動画をアップロードした人に高額罰金を課すとかその手のサーバー管理者にも罰則やらアップロード者のIP開示をさせるとか国家間で協定でも結んだ方がいい。
あとグーグルさんに政府から依頼して検索に引っかからないようにするとか。
海外サーバーに日本の法律を当てはめるのは難しいと思うがやれることをやらないと。
このあたりは総務大臣かデジタルなんとか大臣の使命かな?
ちなみにこのROOPは原型をとどめないほどソースを弄り回して自分仕様に変更していたので気がつかなかったが最近は標準でフェイスエンハンサー機能を追加した。
以前ご紹介したVideo Enhancer AIに近い機能がある。
このソフトのように動画全体をくっきりさせるわけで無く顔だけを再描写してくっきりさせるので手持ちのmp3やdivxで保存してある古いドラマの顔だけ見やすくして生き返らせたいならちょうどいい。
何せ無料だ。
最近は古いCMを復元して遊んでいる。
前述したAIで画像や顔を修正する技術は比較的前からあったがディテールはディープラーニング技術による推論で描いているわけなので別人になってしまうことが多い。
というかほぼ別人になる。
そこでデュープフェイク技術でご本人の当時の写真を重ねることで綺麗な画質を取り戻す方法を考えてみた。
もはやデュープフェイクではなくデュープジェニュイン(本物)だ。
他にも用途が見つかりそうなのでしばらくAI生成から抜け出せないかも。
※現在の顔入れ替えの技術だと真横を向いたり真上を向いたり真下を向くと顔の上に顔が乗る心霊写真のように破綻して地顔が現れるので45度以上にカメラから顔を逸らさない習慣が必要だ。もしフェイクチューバーを始めるならこれが最大の制約になる。