気になるのはやっぱりVRAM容量
次世代のGeForce RTX 50シリーズ、なかでもRTX 5070 SuperとRTX 5080 Superに関するリーク情報が徐々に出回り始めている。
個人的にはRTX 50シリーズはスルー予定だったが、VRAMの容量を聞いて、ちょっと買いたくなってきた。
というのも、5070 Superが18GB、5080 Superが24GBになるという情報がある。
これは、少し前に気になったRTX 5060 Ti 16GBよりも大幅に魅力的。正直、5060 Tiは手持ちのRTX 4070より性能が劣るという話が出ていたので購入を見送ったが、5070 Superなら少なくとも4070以上の性能が期待できそうだ。
予想される性能位置づけ:5070 Superはどこに位置する?
まだ正式なベンチマークは出ていないが、現時点の情報や過去の世代間の傾向をざっくりと踏まえると、以下のような性能ヒエラルキーが予想される。
5070 Ti (16GB)
> 4070 Ti Super (16GB)
> 5070 Super(18GB)
> 4070 Ti (12GB)
> 3090 Ti (24GB)※
※パフォーマンス面では過去のGPUでもVRAM容量は魅力なので未だ中古市場でも高値安定
5070 Superが3090 Tiを上回る性能で、なおかつVRAMも18GBというのなら、AI用途にかなり有効だ。
最近のLoRAファインチューニングや大規模LLMをローカルで動かす際に、手持ちの12GBどころか16GBですらは少し足りない場面が増えてきた。
18GBあれば選択肢が広がる。
50シリーズは性能が伸び悩み? CUDA性能の限界も
とはいえ、RTX 50シリーズ全体を見ると、前世代(40シリーズ)からの性能向上幅が思ったほど大きくないという声も多い。
特に、NVIDIAのCUDAコアベースの設計では、ここ数年で性能向上が頭打ちになってきた感がある。
さらに、RTX 5090の電源ケーブルが燃えるという報告も複数出ており、高電力による性能ブーストも限界が近いのかもしれない。
そんな中で、消費電力と性能、そしてVRAM容量のバランスが取れた5070 Super 18GBは「ちょうどいい」選択肢になりそうだ。
気になる価格帯は?
問題は価格だ。
「Super」の名前がついている以上、5070無印よりは上、5070 Tiよりは下になると考えるのが自然。
となると、11万円〜14万円程度になるのではないかと予想される。
できれば、5070無印として18GBモデルを出して価格を12万円以下に抑えてくれれば最高なのだが…。
また、TDP(消費電力)に関しても、できれば250W程度で収めてほしい。
個人的にはAI用途で使う際に、80%程度の電力制限をかけて運用しているため、最大性能よりも発熱と消費電力、そしてVRAM容量のほうが重要だ。
といって5060Ti16GBを制限かけて使うと3060 12GBをぶん回したのと大した性能差がないので嫌なのだ。
AIモデルの進化とVRAMの関係
最近では、Stable DiffusionやLlama3、MistralなどVRAM 18GB前後で動作可能な生成AIモデルも増えてきた。
16GBではギリギリ、24GBは高すぎるというユーザーにとって、18GBはまさに「ちょうどよい」サイズだ。
自宅でAIを動かすクリエイターや開発者にとって、5070 Superは一つの理想形になる可能性がある。
5月下旬の発表を待つ
現時点での噂によれば、RTX 5070 Superや5080 Superの正式発表は2025年5月下旬とされている。
詳細なスペック、価格、消費電力の情報が出てくるまで、じっくりと見極めたい。
さいごに
RTX 5070 Superが本当に18GB VRAMを積んで登場するなら、AI用途でもゲーム用途でも非常にバランスが良いGPUになる可能性がある。
あとは価格と消費電力次第だ。焦って飛びつかず、発表を待ってから慎重に判断するのが賢明だろう。