とにかく、一度は大阪万博に行ってみることにした。
当初は、ChatGPTがあまり混まない予想をしていた梅雨時に大阪で2泊3日して、会場に通おうかと考えたが、宿泊費と交通費をざっと計算してみると、名古屋から日帰りで新幹線を使うのとあまり変わらない。
それに、連泊するとしても体力的に、1日目は丸1日、残り2日は夜だけとか昼だけのスケジュールにしないと持たなそうだ。
東京のホテルが異常に高騰しているのは知っていたが、大阪も万博やインバウンド需要のおかげでそこそこ高い。ならば、名古屋程度の距離なら日帰りのほうが気楽だし、コスパもいい。
日帰りなら、体調を万全に整えて1日集中して回って、翌日は自宅でゆっくり休める。何度か通うにしても、これを繰り返す方が自分には合っている気がする。
そうと決まれば行動は早い。大阪の天気をチェックし、思い立った2日後の平日分の1日チケットを購入。行きの新幹線は「ぷらっとこだま」で予約した。
帰りは時間指定に縛られるのがストレスなので、あえて予約せず、その時に乗れる便に飛び乗ることに。千円ほど高くつくが、気が楽だ。
もちろん高速バスならもっと安く済むけれど、さすがに日帰りバスは体力的に無理。
ランチはお弁当を買って持参することにした。中のレストランは、また次の機会にでも。
飲み物は空の水筒を持ち込み、場内のウォーターサーバーで水を補給する作戦。
そしてアプリで2日後のパビリオン予約をいくつか取ろうとしたが……甘かった。
すでにすべて埋まっていて、予約できるパビリオンなんて一つもなかった(笑)
予約できるタイミング
- 2ヶ月前抽選:来場日時の3ヶ月前から2ヶ月前の前日まで。
- 7日前抽選:来場日時の1ヶ月前から8日前まで。
- 空き枠予約:来場日の3日前から前日の午前9時まで。
- 当日予約:会場入場後10分経過してから。
仕方がないので、ChatGPTと何度かやり取りして当日のルートを一緒に決めそれをガイドに使おうとしたが、現地では使えなかったので紹介するのは割愛する。
理由は、「事前予約不要で回れるところ」と前提に作成してもらったのに、予約しないと入れない日本館・ガンダム・ヘルスケアをホイホイとコースに入れており、当日予約ではどれも全く取れないところで使い物にならない。
生成AIも万能ではなくまだ限界はある。
荷物は、リュックにモバイルバッテリー2個とiPad、ダイソーで買っておいた折りたたみ椅子とショートパンツだ。
約2kgになった。
小型折りたたみ椅子がいるかは賛否あるが、座る場所が欲しい時にないのはきついので、重いが持っていく。
ぷらっとこだまのドリンク券でモンスターエナジーを貰って目を覚まして7:11のこだまで名古屋から新大阪へ移動した。
新大阪の売店でパンとおにぎりを買い込んで、地下鉄で9:11に夢洲駅に着く。
ネットはWi-Fiがあるが、念のためPOVOの24時間使い放題をオンにして、SIMをモバイルルーターに突っ込んだ。
予約もマップもインターネットが命綱だ。KDDIも電波中継車がいるらしいので、そちらに期待する。
調子が悪ければ会場内のWi-Fiを使って、それでもダメならメインのIIJを使う三段構え。
小型バッテリーはiPhone SE2につなぎっぱなし。
過去の旅行では、これでもたなかったことがない。
10時入場だったが、9:50には入ることができた。
周りの人が「今日は人が少ない」と言っていたが、すでに愛・地球博の後半くらい人がいる気がする。
YouTube動画などでも「ガラガラ」とか報じる奴らもいるが、大間違いで、予約も全然取れず、結局夕方のガスパビリオンのみ取れた。
万博が現実には大成功でも彼らの夢の中で失敗にしたい勢がいるんだろうな(笑)
テレビ動画を見ると、東京五輪同様に手のひら返しで、開催前は反対コールをして、開催すると「どのパビリオンがいい」とか「どこの食事がおいしい」とか特集を組む、相変わらずのステレオタイプだ。
入場で並んでいた時に、横の30〜40代の友達で来ていた二人組の話を聞いていたら、「万博の最大の成果は、知事が諸外国のトップと国をすっ飛ばして外交とコネクションができること」と言っていた。
これについては異論はないが、その人は自ら「中国大好き(親中)」と友達に宣言していたので、「そうなんだろうな」という感じの人だった。
大阪はかなりチャイナに文化侵略されている気がしている。
気を取り直して、まずは当日登録センターを探して、なんでもいいので大きいパビリオンを一つ予約した。
既にほとんど埋まっており、取れたのはガスパビリオンだった。
あとは入れそうなパビリオンにさっさと並んで入り、アゼルバイジャン→common-c→未来を育む→common-d→トルメキスタン→ブラジル→ベルギーと回った。
何気にベルギーの入場でもらった小さなクッキーが美味しかった。
休み休みだったが、これだけ回って16時でクタクタだ。
ぶっちゃけ、16時の時点で予約がなければ帰宅していた。
最後はガスパビリオンを回って、21時には家に戻った。
パビリオンは所詮パビリオンで、愛・地球博の時も同じだが、どこを観てもさほど感動はしない。
例えばガスパビリオンにしても、VRやARを駆使しているが、Meta Quest 2を使っているのでVRゲームみたいなものにしか感じないし、アゼルバイジャンやベルギーのように液晶パネルを大画面に貼って美しい映像を見せてくれても、普段からCGゴリゴリの3Dゲームをやっているので慣れてしまっているのだろう。
このあたりには非日常感はない。
一方で、今回は入れなかったが、イタリア館みたいな国宝クラスの文化財を観ても、おそらく「へえー」程度だったろう。
これは愛・地球博の時にも感じた。
万博の素晴らしいのは、パビリオンよりも会場内を歩いている時だ。
関係者に加えてインバウンド観光客でも外国人が多く、いろいろな国の言葉が飛び交い、いろいろな国の製品や食材や香水の匂い、いろいろな国の顔がそこにあると五感で非日常感が味わえる。
大屋根リングも賛否あったようだが、否定していた人は一度登って見てほしい。
パビリオンと大阪湾が一望できて、いい浜風も吹いていて、気持ちがいい。
もちろん、ガスパビリオンのMRなんて子供がやったら大喜びだろうし、文化財や美術品に精通している方ならイタリア館は狂喜乱舞だろう。
平日1日券が6000円というのは高い気もするが、人それぞれの楽しみ方ができる万博に行かないのは損だ。
もしかして何もかもつまらないと感じる人もいるかもしれないが、それも経験してみないとただのエアプだ。
持ち物の中で、休憩場所が常に若干空いていたので折りたたみ椅子は入場待ち行列で使っただけだが、これ以上混むなら必須の気がする。
自販機でガンガンお茶を買うなら問題ないが、そうでなければ水筒は必須だ。
ちなみに水筒は非透明のモノを持っていかないとウォーターサーバーの横にある洗浄機に入れても稼働しない。
注意書きを読まず、これで数分悩んでしまった。
ウォーターサーバーは休憩所の至る所にある。
設置場所がわからなければ守衛さんなどに尋ねよう。
これ以上混むなら、スマホ使って必死に予約を取るのも虚しいので、事前にどうしても行きたいところを予約して、当日は並ぶことを前提に割り切ってしまった方が、長い時間景色を見られる。
周りもみんなそうだったが、スマホで予約を取っている時間の方が長かったし、結局ひとつも取れなかった。
一応、登録センターで予約したあと、スマホでもう一つ予約できると聞いていたので、待ち時間の間ずっと予約していたが、本当にひとつも取れなかった。
あと、この5月中旬でも暑さが厳しかったので、夏の熱中症対策を万全にしないと、それこそ例の万博反対派から「それ見たことか!」と騒がれるので、このあたりは運営に頑張っていただきたい。
暑さから逃れるためには長時間滞在できるパビリオンの中か大屋根リングの下がいい。
アメリカ館を狙うなら朝イチ入場で最初に並ぶのが間違いない。
写真の左下は昼頃のアメリカ館に入館するための大行列だ。
最後にあのミャクミャクのデザインはなんとかならんかったのか?
個人的には気色悪いし万博金貨を申し込む時もあのデザインなので躊躇ってしまったほどだ。
しかし東京五輪のイメージキャラのミライトワよりも遥かに知名度もあるので、成功なのかなぁ。