夏はジムやウォーキングのとき以外、基本的にずっとスポーツサンダル(以下スポサン)を履いている。
なので、日常生活の中で春〜秋の半年くらいは、ほぼ毎日スポサンだった。
しかも、そのスポサンをこの8年間、たった1足だけ履き続けてきた。
もちろん、その間に何足か試してみたことはある。けれど結局どれも合わずに終わってしまった。
「甲が痛い」「くるぶしに当たって痛い」「クッションが足りなくて踵がつらい」など、どこかしら問題があって長く履けなかったのだ。
でも、今思えば仕方ないのかもしれない。
というのも、今履いているスポサンはもらい物だったけれど、調べてみたら普通に買うと3万円近くする高級サンダルだった。
だから履き心地が別格だったのだろう。
とはいえ、さすがに最近はソールも削れてきていて限界を感じるようになった。
そろそろ新しい“普段履きの夏用サンダル”が必要だなと思い、あれこれ探し始めた。
リカバリーサンダルとの出会い
過去にTEVAのスポサンもクロックスや他のスポサンも何点か試したけど、やはり自分の足には合わなかった。
となると、HOKAかニューバランスあたりが候補かなと思っていたところで、ここ数年で流行っている「リカバリーサンダル」というジャンルを知った。
リカバリーサンダルとは、運動後やトレーニング後の足の疲労回復を目的に作られたもので、クッション性や衝撃吸収性に優れているのが特徴らしい。
とくに、足の疲労を軽減してくれる機能があるという。
リカバリーサンダルを広めたのは「OOFOS(ウーフォス)」というメーカーらしいけれど、ちょっとお値段が張る。
そんなときにシューフィッター旧こまつさんのYouTube動画を見ていたら、Columbia(コロンビア)のリカバリーサンダルが紹介されていた。
コロンビアのサンダルを試してみた
コロンビアといえば、言わずと知れたアウトドアブランド。
調べてみると、こんな感じの会社だった:
- 設立:1938年(アメリカ・オレゴン州)
- 年間売上:約32億ドル(2023年時点)
- 展開ブランド:Columbiaの他に、SOREL、Mountain Hardwear、prAnaなど
- 世界展開:アジア・ヨーロッパ・中南米など幅広い地域
- 商品ラインナップ:ウェア、シューズ、バックパックなど総合アウトドアブランド
「リカバリーサンダル」として特に有名なわけではないけれど、その分お値段も控えめで、ネットで5,000円台とかなりリーズナブル。
これは試してみる価値ありと感じて、すぐに購入してみた。
サイズは1〜2cm大きめだと聞いていたけれど、普段から少し大きめのスニーカーを履いているので、あえてジャストサイズを選んでみた。
結果、やはり少し大きかった。レビューは素直に信じるべきだった(笑)。
少しブカブカした感じがあったので、ニューバランスの余っていたインソールを入れて調整してみたところ、フィット感はちょうど良くなった。
ただ、しばらく歩くと足の内側が痛くなる……。
「これはダメか?」と思ったけれど、念のためインソールを外して“素の状態”で歩いてみたら、驚くほど快適に。
おそらくインソールを入れたことで、サンダルの設計に合わない足の当たり方になっていたのだと思う。
そのまま歩いてみると、今まで使っていた高級スポサンよりも快適に感じるレベルだった。
歩くたびにソールが“ムニュー”と柔らかく沈んでくれて、膝への負担も軽く感じる。
軽量(片足212g)なので、ズルズル引きずることもなく普通に歩けて、しかも疲れない。
「これは当たりかも!」と、けっこう喜んでいた。
ただし問題も1つ。
やはりサイズが少し大きかったのは気になる。脱げるわけではないけれど、歩くとブカブカするし、もし走ったら飛んでいきそうな感覚もある。
1cmサイズダウンすれば、甲もくるぶしも踵も痛くならなそうな気がする。
とはいえ、同じモデルのサイズ違いをもう一度買うのも、ちょっと癪だった。
ウーフォスを試してみる
そこで次に試したのが、リカバリーサンダルの元祖とも言われる「OOFOS(ウーフォス)」。
絶賛レビューばかりだったので、自分も試してみたくなった。
コロンビアと同じくスライドタイプにするか、鼻緒(トング)タイプにするか悩んだ末、夏の海外旅行や海でも履けそうな「ウーオリジナル(鼻緒タイプ)」を選んだ。
家の中で履いてみた最初の感想は「これ、本物……?」という疑念。
最近は偽物も精巧だと聞くけれど、それくらい“ムニュー”っとした柔らかさを感じなかった。
コロンビアの方がソールが薄いのに、同じくらいの柔らかさに感じる。
ただ重さを測ってみたら147gとほぼスペック通りだったし、製造も韓国。ウーフォスはベトナム製もあるらしい。
(実測した人によると24cmで122g、27cmで158g)
念のため外でも履いてみたけれど、自分には無理だった。
まず鼻緒が皮膚に擦れて痛い。
動画で「普通の鼻緒タイプはダメでもこれだけはいけた」という声を信じたのが間違いだった。
「これだけは」というのは詐欺師がよく使うやり口だ、と気づくべきだった笑
さらに、足の人差し指の奥が当たって骨が痛くなる。
これは2000円台の普通のビーチサンダルとあまり変わらない。
もちろん、しばらく履くと土踏まずあたりのクッションは感じられるようになる。
もしかすると長期間倉庫に放置されていて、ソールが硬くなっていたのかもしれない。
実際、Amazonのレビューにも「前に買ったものより硬い」との声があったし暑いところに放置すると縮むとか硬くなるというレビューは散見される。
それでも、ソールの柔らかさ以前に鼻緒が痛すぎて自分には合わない。
足袋型の靴下を履けば緩和されるかもしれないが、ビーサンタイプを買った意味がない。
甲のサポートは若干窮屈にも関わらず痛くならないことを考えるとウーフォスのスライドタイプならよかったかもしれない。
次はどれにするか?
クロックスは甲にあたって普段使いは厳しかった。
ただ、全体を覆っているデザインなので、緊急用として枕元に置いている。
ウーオリジナルは、せいぜい夏のゴミ出し程度かな……。
このサンダル誰でも履けるみたいに絶賛されているけど「合わない人もいるよ」というレビューがあってもいいと思って、この記事を書いている。
次はもう一足、別のリカバリーサンダルを試してみるつもり。
