今年の自動車保険を無事に更新した。
契約内容は昨年とまったく同じだが、保険料は昨年の11,640円から12,380円へと740円の値上げとなった。
740円とはいえ、前年比約6.4%の上昇。こうした微妙な変化は見逃せない。
📈 2025年の保険料は“静かに確実に”上がっている
今年に入ってから、自動車保険業界では大手損保各社が一斉に保険料を平均3.5~5%引き上げる動きがあった。
これは、以下のような要因によるものとされている:
- 修理費・部品価格の高騰(特に輸入パーツ)
- 事故件数の増加(コロナ明けの交通量回復)
- センサー搭載車の増加による“修理コストの複雑化”
- 雹・台風など自然災害による損害支払いの増加
さらに、2025年10月には東京海上日動が「最大8.5%」の保険料再値上げを発表しており、1年で2度の値上げとなる異例の展開も見られている。
🚗 軽自動車に乗っている方は特に注意
今年から軽自動車の保険料区分(型式別料率クラス)が3クラス→7クラスへと拡張され、保険料の差がより細かく分かれるようになった。
これにより、「同じ軽なのに保険料が大きく違う」という事態も起こり得る。
自分の車の型式がどう評価されているか、一度確認しておいた方がよさそうだ。
🧾 今年の保険更新をどう見るか
正直なところ、12,380円という今年の保険料は、「このご時世ならむしろよく踏ん張ってくれた」と感じる水準だ。
周囲では「年1万円台で収まってるなんてあり得ない」という声もちらほら聞く。
今回は他社との相見積もりはせず、前年と同じ三井ダイレクト損保で即決。補償の範囲も必要十分で、かつ価格も妥協できる範囲内だったからだ。
🔮 2026年はさらなる値上げも?
保険業界の内部資料によれば、2026年には参考純率がさらに5.7%引き上げられる見通しとなっており、来年の保険料もまた値上げされる可能性が高い。
今後の流れとしては以下のような変化が考えられる:
- 運転者の“行動履歴”に基づいたAI評価型の保険料制度の普及
- 車載カメラや走行データによる「走り方割引」導入(いわゆるテレマティクス保険)
- 事故歴・年齢・地域だけでなく、運転傾向が料金に反映される時代に
✅ 結論:いまはまだ“静かに値上げ”、だが来年以降は……
今回の保険料の値上げ(740円)は、全国的な傾向から見ても極端なものではない。
だが、この静かな値上げが今後も続くのはほぼ確実。場合によっては、1~2年で1.5倍、2倍近い水準になってもおかしくない。
だからこそ、毎年の保険更新は“惰性で済ませず”、
- 自分の型式や年齢条件の再確認
- ネット型損保への見積もり比較
- 補償の無駄や重複の見直し
などを通じて、保険料に対する“納得感”を持ちたい。
もし次回以降、テレマティクス保険などに興味があれば、それに乗り換えるのも一つの手かもしれない。
だが今のところ、自分にとってはこの12,380円がベストバランスだと思っている。