FLUX.1 KONTEXTで出来ること

FLUX.1 KONTEXTとは画像生成AIの中で画像編集を得意とするモデルだ。

今回のおためしはPC上でFLUX.1 KONTEXT-DEVを動かして編集したがこちらのサイトからサブスクの有料でも試すことができる。

DEVではなくProやULTRAは有料版なので今回のサンプルよりきれいに制作できるはずだ。

何ができるか文章を並べても読むのも面倒だろうから編集した写真で簡単に解説していこう。

オリジナル写真はFLEX.1 TEXTで生成させた。

擬人化した猫ちゃんの写真だ。

これをFLUX.1 KONTEXTに入力画像にしてPCで稼働させているcomfyuiを使い編集していく。

まずは時間帯を夕方に変える。

プロンプト evening

薄暗くなっただけなのでフォトショップとかで簡単にできそうだが、「evening」と入力するだけで作れてしまうのはいい。ちなみに今回のサンプルは何度も出し直して一番いいのを出すガチャではなく、全部やり直しなしの一発出しだ。

次は猫をこちらに向ける。

プロンプト Cats looking at the viewer

Catsと入れているので4匹がこちらを見る想定だったが、モデルがDEVと安っぽいのでそこまでは無理のようだ。ProとかUltraならできるのだろう。

今度は洗濯機を赤くしよう。

プロンプト The color of the washing machine with the door open is red

右側にも洗濯機があったことにあとでチェックして初めて気がついた笑

次は洗濯機を消す。

プロンプト remove a washing machine

a washing machineと書いたので左の洗濯機は消えているが右は残っている。

次は猫を消そう。

プロンプト remove cats

綺麗に消えている。

次は猫を犬に変えてしまう。

プロンプト change from all cats to dogs

ALLにしたのだが後ろのぼやけた猫は猫と判断できなかったのか変化がない。

次は物を置く、目覚まし時計でも置いてみよう。

プロンプト Alarm clock in front of a cat

特にどの猫か指定しなかったので左の猫の前に置かれた。

次は洗濯機から煙を出してみよう。

プロンプト Smoke is coming out of the washing machine

プロンプトで詳細に描写しなかったので微妙な煙だが一応出ている。

次は画角を引き延ばす。

これはstable diffusionのアウトペイントで前からできていたがFlux1 KONTEXTではFillの機能も持っているのでまとめてできる。

プロンプトは面倒なので記載していないがChatGPTあたりに画像を入れて「FLUX.1 CONTEXT用に画角を広げるプロンプトを作成して」と頼めばサクッと作ってくれる。

次はアニメ風に変える。

プロンプト in the anime style.

次は絵画風

プロンプト in the painting style

こんな画像編集がプロンプトひとつで簡単にできてしまう。

文章で指示なので細かい修正は難しいが大雑把に修正して細かい部分だけをフォトショップなど画像編集を使えば編集時間が大幅短縮できる。

今回は1枚の写真から編集したが、複数の写真の物体を使って統合させたり、別々の人物が映っている写真から手をつないでいるとか※を簡単に作れる(オンラインだとこちら

※既婚者が別の人とデートしている写真を作り陥れるなんてことは絶対にしてはいけない。元々写真に立証能力は薄かったがアリバイ写真も簡単に作れるので今後アリバイ写真なんて完全に無効だろう。科捜研とかがこれは本物の写真かAIで作ったか判別できそうだが、それも詳しい人間なら生成したpngやjpegファイルにスマホの機器情報とかをメタデータとして埋め込めばある程度偽装できてしまう。

ChatGPTにFLUX.1 KONTEXTができそうなことをまとめてもらった。

1. オブジェクト操作

物体・生物の削除(remove)

例: 「Remove the person standing in the middle of the road」
物体・生物の追加(add)

例: 「Add a white dog sitting near the bench」
物体の移動や位置変更(reposition)

厳密な位置制御は苦手だが、「move the car to the left side」などの曖昧指定には対応可能な場合も

2. 事象・変化の追加

爆発・炎・煙・破壊などの一時的な現象

例: 「Add an explosion in the background near the building」
天候変化

雨・雪・霧・晴れなど(例:「Change to a snowy scene」)
時間帯変化

昼→夜、朝→夕方など(例:「Change to nighttime with streetlights on」)
季節変更

例: 「Change the forest to an autumn setting with orange leaves」

3. 空間拡張・補完

アウトペイント(領域の拡張)

左右・上下・360度の拡張が可能(ただし一貫性のあるプロンプトが必要)
欠損部分の補完(inpainting)

元画像の情報に基づく自然な補完
視点・構図の若干の変更(limited)

軽い俯瞰や遠景化にはプロンプトで誘導可能

4. スタイル・トーンの変更

画像の雰囲気・色調の変化

例: 「Make it look cinematic」「Give it a retro color tone」
アートスタイル変換

例: 「Change to watercolor painting style」など

5. シーン構造の改変(より高度)

建物・都市・風景の形状変化

例: 「Transform the house into a futuristic building」
ファンタジー風景・非現実的世界観の挿入

例: 「Add floating islands in the sky」

オンラインで課金すればだれでも使えるようになる。

引用 Flux1.ai

FLUX.1モデルを動かすため高額なグラフィックボードを買うのも初期投資がバカにならないのでやってみたい方はサブスク課金でワンタイムベーシックプランが18.9ドルで、上記サンプルのような編集だと1枚生成に5-6クレジットなので50枚作れる。

もしくはマンスリー契約にして16.9ドルで300クレジットを使い切ったら解約するのもいい。

ここぞという編集にだけ使うならワンタイム契約の方が少し高めだが使わない限りクレジットが永久に残っている。

もちろん今回使ったモデルよりも上位モデルで生成できるのでもっと精度が高いはずだ。

1か月使ってみて解約すれば2500円程度なので興味がある方は試してみるのもいい。


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