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「日本が戦前に戻る」は本当か?現実に迫るリスクは中国の“戦前化”かもしれない

最近、欧州同様に右派勢力が強くなっているので、お年寄りや左派がXなどで「右派が力を持ってきて日本が戦前に戻りつつある」と心配する声を耳にすることがあります。特に高齢世代の一部には、「あの時代の再来では」と警戒感を持つ方もいるようです。

しかし、本当に今の日本は戦前のような状態に戻っているのでしょうか?

現代の国際情勢を冷静に見れば、戦前日本に似た危うさを抱えているのは、むしろ中国なのではないか——。今回はその視点で整理してみたいと思います。


■ そもそも今の日本は「戦前」とまるで違う

「戦前回帰」という言葉は、非常にインパクトがあります。しかし、実際の日本は当時とまるで異なる国です。

比較項目 戦前の日本 現代の日本
政治体制 天皇中心・軍部主導 国民主権・議会制民主主義
メディア・言論 言論統制(治安維持法など) 言論の自由が保障されている※
軍事の性格 外征型・侵略戦争 専守防衛、文民統制下の自衛隊
国際関係 国際的に孤立(枢軸国) 民主主義陣営(G7・日米安保)

今の日本で右派的な主張が広がったとしても、それは民主的な手続きを通じたものであり、戦前のような“暴走”とはまったく異なります。


■ むしろ「戦前日本」に近いのは現在の中国

意外に思う方もいるかもしれませんが、今の中国こそが、1930年代の日本とよく似た状況に陥りつつあります。

観点 戦前日本(1930年代) 現在の中国
経済状況 ブロック経済で輸出困難 米欧から制裁・外資撤退で経済失速
政治体制 軍部や官僚による権力集中 習近平による個人独裁体制強化
外交姿勢 国際的孤立、南進論で対外拡張 台湾・南シナ海・フィリピンなどへの威圧
内部統制 言論・思想の取り締まり インターネット検閲・SNS規制・監視社会

特に注目すべきは、経済危機の不満を外に向けるかたちでナショナリズムを強めている点です。これはまさに、昭和初期の日本と共通する動きといえるでしょう。


■ 日本は「被害国」にならないためにも、防衛力を強化すべき

こうした状況の中で、日本がとるべき道は明確です。
それは、「侵略のための軍事力」ではなく、抑止力としての防衛力を冷静に整備することです。

  1. 現実的な安全保障環境を直視する
     北朝鮮のミサイル発射、ロシアの軍事的行動、中国の海洋進出——日本の周辺は決して平穏ではありません。

  2. 日米同盟や多国間協力(QUADなど)を活かす
     戦前と異なり、いまの日本は孤立していません。信頼ある同盟国と連携することが最大の抑止になります。

  3. 民主主義国家としての責任ある備え
     自由や平和は、守る意志と能力がなければ簡単に失われます。防衛力は、戦争を避けるための「保険」です。


■ 終わりに:現実を直視し、平和を守るために

「戦前に戻る」という表現は、耳ざわりがよく、感情に訴える力があります。しかし、必要なのは感情的なレッテル貼りではなく、冷静な分析と現実への対応です。

いま私たちが警戒すべきは、かつての日本と同じ道を歩もうとしているように見える中国の台頭であり、日本はそのリスクに備える必要があります。

そして何より——

おーら
戦争を起こさないための軍備強化が唯一の平和への道というのは悲しいがそれが現実だ。個人的には兵力増強なんて無駄なコストなので核配備してコスパ良く防衛するのがベストだと思う。しかし世論的とアメリカの反対で無理のようなのでクソ高い通常兵器をガンガン揃えて防衛力を高める代わりに国民に再分配する税金を減らすしかないのだ。。それに左派がお得意のサイレント言論弾圧や右派勢力拡大のけん制のため戦略的に「戦前回帰」とか騒いでいるならまだ左派らしくていいのが、日本が本気で他国に攻め込む可能性を考えているならそちらの方がマジ怖い。お年寄りは日教組教員などによる強い自虐教育を受けて洗脳されてしまっているので仕方がないがそれを未来ある若者にまで押し付けないで欲しい。
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