名古屋の名城公園に新しくできた「IGアリーナ」
2025年7月13日にこけら落としとなった初イベントが、大相撲・名古屋場所。
せっかくなので、翌日2日目のチケットが取れて現地へ行ってみた。
場所は地下鉄・名城公園駅の出口を出てすぐ。
もう目の前にアリーナが見える。
建物はかなり洗練されたデザインで、いかにも現代的。
設計は隈研吾氏。
最近の有名建築によく名前が出てくる建築家で、今回も彼が手がけている。
入場したのは昼過ぎ。
IGアリーナの大相撲は再入場できないのでしっかり準備して入場した方がいい。
ちょうど「三段目」と呼ばれる下位力士の取り組みが行われていた時間帯で、会場内はかなり空いていた。
ビールは900円、サワーやハイボールは700ー800円、ソフトドリンク400円が相場だ。
他にも食べ物屋がかなり入っていた。
お土産売り場があるサブアリーナを覗いてから席に戻って、本格的に観戦開始。
座席は2階の中段あたり。気になっていたのは「寒くないか」という点。
屋内アリーナだし冷房ガンガンかも…と羽織り物を持って行ったけど、実際にはちょうどいい室温。
暑くも寒くもなく快適。座席のクッションもなかなか優秀で、4~5時間座っていても尻が痛くなるようなことはなかった。
周囲を見渡すと、なぜか外国人だらけ。
アメリカ人、欧州人、スパニッシュ辺りに取り囲まれた状態だ。
男性はマッチョで座席からお尻がはみ出していそうだし女性は足が長くて狭いスペースで足を組むと周りの邪魔に。
国内の相撲会場にいるとは思えない光景。
あのチケットを海外から個人で取るのは難しい気がするので、たぶん旅行ツアーに組み込まれていたのだろう。
外国人に囲まれると何が辛いかといえば匂いだ。
彼ら彼女らの体臭と日本ではあまり嗅がない香水が相まってマジでキツい。
鼻が効くたちなので特に気になる。
十両の取り組みの後半戦くらいから客が増え始め、幕内の取り組みになる頃には「満員御礼」の垂れ幕が出た。
ただ実際には、一角のブロックがごっそり空席だったので、団体客の来場トラブルか何かあったのかもしれない。
あと、小学生の団体もいて驚いた。
今どき、学校行事で大相撲を観に来ることなんてあるんだろうか。
ちょっと意外だった。
一番盛り上がったのは、横綱・豊昇龍が若元春に敗れる番狂わせの一番。
取り組み前から観客の若元春コールがすごく、横綱が悪役扱いみたいな空気。
斜め後ろに座っていて、ど素人に色々教えてくれて、推しの力士の掛け声をかけまくっていた相撲オタのような美人のお姉さんが若元春だけはのぼりのようなものを持って応援していたので一緒になって応援した。
土俵上では若元春が有利に回しを取る場面もあったが、そこから横綱の押しが強くて危ない展開。
しかし最後は若元春が一気に寄り倒して金星ゲット。
館内が揺れるような歓声で、こっちもアドレナリンが一気に噴き出した。
文句なしに今日イチの取組だった。
その後、イジメ問題などで話題になっていた横綱での初土俵の大ノ里も勝利。
最後の結びの一番も盛り上がって、会場は大歓声で終幕。
朝の三段目からずっと観ていたけれど、やっぱり下位の取組と幕内では迫力がまるで違う。
同じ「相撲」とは思えないくらいの差。これは現地で観ないと分からない感覚だと思う。
全体として面白い体験だった。
ただ、また行くかどうかはちょっと微妙。初アリーナ、初大相撲という体験としては十分楽しめたけど、リピートするかは気分次第かな。