# 40代からの老後破産回避戦略:現実的な貯蓄目標と対策
近年、「老後破産」が深刻な社会問題となっています。この記事では、40代からの老後資金確保について、現実的な視点から解説します。
## 60歳定年退職後の生活費:シミュレーション
60歳で定年退職し、85歳まで生きる場合の生活費をシミュレーションしてみましょう。夫婦2人の月々の生活費を25万円と仮定します。
**ケース1:65歳年金支給開始**
* 残りの人生:30年
* 生活費:300万円/年 × 30年 = 9000万円
* 確定拠出年金:1200万円
* 厚生年金:15万円/月 × 12ヶ月/年 × 25年 = 4500万円
必要な貯蓄:9000万円 – 4500万円 – 1200万円 = 3300万円
**ケース2:70歳年金支給開始**
* 残りの人生:30年
* 生活費:300万円/年 × 30年 = 9000万円
* 確定拠出年金:1200万円
* 厚生年金:15万円/月 × 12ヶ月/年 × 20年 = 3600万円
必要な貯蓄:9000万円 – 3600万円 – 1200万円 = 4200万円
## 現状の貯蓄と必要な対策
40代の平均貯蓄額は1000万円程度といわれていますが、中央値は600万円程度です。ケース2の場合、4200万円の貯蓄が必要となるため、40歳時点で600万円の貯蓄しかない場合は、さらに3600万円を貯める必要があります。これは年180万円の貯蓄が必要となり、年収560万円(手取り450万円)のサラリーマンにとって、年間270万円で生活しなければなりません。子供がいる家庭では、非常に困難な目標です。
## 住宅費の問題
持ち家の人は、住宅ローンが完済していれば、年間90万円程度の貯蓄で済む可能性があります。しかし、住宅の寿命も考慮する必要があります。マンションは約50年、一戸建てでも約60年が寿命と考えられるため、築年数の古い住宅に住んでいる場合は、将来的な修繕費や建て替え費用も考慮しなければなりません。
## 老後破産を回避するための対策
老後破産を回避するためには、以下の対策が有効です。
* **早期からの資産形成:** 30代から積極的に資産形成に取り組むことが重要です。
* **投資:** 株や投資信託などの投資を通じて資産を増やすことも有効です。
* **健康管理:** 70歳まで働く体力・健康を維持することも重要です。
高年収な人ほど「老後貧乏」に陥りやすい理由 | 家計・貯金 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
## まとめ:将来への備えを怠らない
老後破産は他人事ではありません。楽観的な考えは危険です。将来に備え、積極的に対策を講じる必要があります。 若い世代の政治参加も、より良い老後社会を作るために重要です。
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はじめまして。
義親(1人)が老後破綻状態で、息子夫婦の夫と私に、自転車や家の修繕、香典など、頻繁に支払い要求があります。
こんな状態なので、少額しか資産運用に回せられず、自分たちも破綻するじゃないかと不安になります(+o+)
コメントありがとうございます。
アドバイスできるような立場ではありませんが、
現在老後なら高度成長やバブルを経た恵まれた世代で破綻しているというのはサラリーマンならキリギリス人生だったか自営業で老後資金が貯められなかったかですね。
家庭環境は人それぞれなのでなんとも言えませんが、
もし私が同じ立場だったら「私達があなたの年齢になっても働き続けないと食べていけないので貴方も年金が足りないなら働いてください」といって支払い要求を暗に拒否するように旦那さんに言えと指示します。
ただ働いたことがないお母様だと厳しいですが…でも自分達の将来の方が余程やばいことはアピールするのはありかと。