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企業型確定拠出年金を個人型へ簡単移行!4つの手順で失敗しない方法

退職後の確定拠出年金(企業型)を個人型に移管する手順

数ヶ月先に退職予定なのですが、退職日がまだ決まっていないと不安です。現在、企業型確定拠出年金で約700万円を貯めています。この資産は老後の生活資金として非常に重要なので、退職時に正しく移管しなければなりません。

1. 確定拠出年金の移管プロセス

企業型確定拠出年金を個人型(iDeCo)へ移すには、以下の手順が必要です。
金融広報中央委員会

  • 退職後6ヶ月以内に手続きを完了させる必要があります。
    (猶予期間が過ぎると自動的に国民年金基金連合会へ移管され、個人型に変更できなくなる)
  • 6ヶ月を超えている場合は一旦個人型に移し、就職先の企業が確定拠出年金を持っていれば再度企業型に戻すことも可能です。
  • 退職後永続的に無職の場合は、早めに個人型へ移管する方が手数料や手間を抑えられます。

2. iDeCo(個人型確定拠出年金)への移行手順

具体的な手続きは以下のとおりです。

  1. iDeCoを取り扱う運用会社を選択する。
    選ぶ際のポイント:
    • 手数料が安いか
    • 運用商品のバラエティが豊富か
  2. 選んだ運用会社に資料請求。
  3. 送られてくるガイドに沿って申し込み(資産移換依頼書の提出)。
  4. 運用会社からの指示に従い、必要書類を返送。
    通常1〜2ヶ月で手続き完了。

3. 運用会社選びのポイント

手数料は「加入時」「運用時」「移管時」「受け取り時」の4種類がありますが、長期的に最も影響を与えるのは「運用時」です。月々数百円ずつ積み立てる場合でも、10年で差額が大きくなることがあります。

  • 積み立てない(定期商品)場合は手数料が安い方が有利です。
  • 定期商品を選ぶことで「塩漬け」投資(長期放置)に適しています。

以下の図では、積み立てない手数料が安い順に並べています。
イデコナビ

スルガ、SBI、楽天の3社は月々64円で手数料が安く、10年放置で約7,680円。対して群馬銀行は264円と8倍以上高いです。

4. 運用商品のラインナップ

定期商品を中心に運用する場合でも、将来的に積み立てやリバランスが必要になる可能性があります。したがって、国内外のファンドが揃っている方が安心です。

  • SBI:国内・海外両国の定期商品が充実。
    公式サイトで資料を申し込みます:SBI 確定拠出年金資料申し込み
  • スルガ:手数料が安く、定期商品が豊富。
    スルガ銀行のiDeCoページで詳細を確認。
  • 楽天:ファンドラインナップはやや不足するが、手数料は競争力あり。

資料申し込み後に送られてくる「個人型年金プラン案内」「資産移管依頼書」などを記入し返送すれば、1〜2ヶ月で移管が完了します。

個人型に移行した後は、再度記事で詳細を共有します。今後の退職・転職活動の際には、確定拠出年金の管理と手続きがスムーズに進むよう準備しておきましょう。

Categories: 退職準備
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