首都圏50〜65歳の移住意識調査:実態と海外・国内先
先日、首都圏を対象に50〜65歳の721名へ「もし移住するとしたらどこへ?」というアンケートを実施しました。母数が大きいため、一定の信頼性があります。
回答結果(国内・海外・不問)
国内:51.0% | 海外:19.4% | 特になし:29.6%
この割合は、移住に対する意識が高い層とそうでない層のバランスを示す妥当な数字です。
海外移住先ランキング(出典:エキサイト)
- アメリカ 35.7%
- カナダ 7.9%
- オーストラリア 6.4%
- マレーシア 6.4%
- タイ 5.0%
- 韓国 3.6%
実際のビザ取得状況を踏まえると、以下が現実的な選択肢です。
- カナダ:1年半の観光ビザでリタイアメントビザはなし。毎年往復できれば滞在可能。
- タイ:50歳以上で約1000万円預金が必要。10年間のリタイアメントビザ取得可。
- マレーシア:年齢制限なし、50歳以上なら1600万円預金と一定収入で10年間ビザ取得可。
オーストラリアは55歳以上に4000万〜6000万円の資産が必要なため、一般的な年金生活者には敷居が高いです。アメリカはリタイアメントビザを発行しておらず、永住権取得も厳しいため移住は難しいと言えます。
国内移住先ランキング(出典:エキサイト)
- 東京 20.9%
- 沖縄 12.0%
- 神奈川 8.4%
- 北海道 7.3%
- 長野 5.2%
東京を選んだ人は多くが関東圏出身です。家と金銭的余裕があれば、都内での移住も十分に可能と言えるでしょう。
調査から読み取れるポイント
- 移住を真剣に考えている人は全体の約20%程度。意識高い層は少数派です。
- 海外移住では資金とビザ条件が大きなハードルとなります。
- 国内であれば、東京・沖縄など都市圏以外にも選択肢があります。
この調査結果は、リタイア後の生活設計を考える際に有用なデータです。自分のライフスタイルや資金状況に合わせて、最適な移住先を検討してみてください。