NEC、国内グループ従業員約8万人のうち3,000人を削減へ
2025年4月30日、NECは2018年4月から実施しているリストラ計画を継続し、国内グループ従業員約8万人の中から3,000名を削減すると発表しました。NEC IR で詳細が確認できます。
一見、決算の悪化と直結するように思えるかもしれませんが、第三四半期は売上高・利益ともに前年同期比で回復しています。NEC の経営戦略 では、外資系企業の立て直しを参考にした「ドライな経営」が求められています。
リストラ対象部門と削減方針
発表によると、人員削減は主に総務などの間接部門や通信機器事業の従業員を中心に行われ、希望退職者募集 で実施されます。SBI証券 の情報も併せてご確認ください。
エンタープライズとテレコムキャリアの現状
エンタープライズは通期で昨年比が凹んでいるものの、第三四半期は黒字で利益率を牽引しています。一方、テレコムキャリアは通期・第三四半期ともに赤字で利益率もほぼゼロです。
このため、テレコムキャリアの売却を検討する動きがあると考えられます。ただし、売却に伴う従業員の引き渡しや赤字膨張は避けるべきと見込まれるため、まずは収益性改善を優先している可能性があります。
リストラによる影響範囲
中間部門(総務・業務系)はアウトソーシングの対象になることが多く、通信事業のSEなどは退職割増金を受けて辞めるケースもあります。リストラに備えるためには、他社で通用する技術やスキルを磨き、転職エージェントへの登録を検討するとよいでしょう。
今後の展望と注意点
NECは業績改善に向けてリストラを推進していますが、通信部門だけでなくエンタープライズやシステムプラットフォーム部門でもコストカットが行われる可能性があります。企業の動きを注視し、必要に応じて転職活動を準備しておくことが重要です。
NEC のリストラ情報は時期によって変わりますので、最新ニュースを定期的にチェックしてください。