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しまなみ海道旅行記2,3日目

自転車でしまなみ海道を走る予定だ。

ただし天気はあいにくの雨だ。

土砂降りだったらやめるつもりだが1時間単位の予報で日中は小雨なのでとりあえず今治から尾道まで一気に公共交通機関で向かう。

尾道で電アシを借りてフェリーに乗って生口島に上陸して多々羅大橋あたりまで進んで尾道に戻るという苦肉のコースだ。

今治側で公営自転車が予約できなかったので仕方がない。

5:30にタクシーで松山駅に到着してJR特急で今治駅まで。

7:20発のガラガラのバスで、


因島大橋へ移動した。(1800円)

雨足が強くなっている。

これは無理かと思いながら因島大橋から路線バスで尾道駅(570円)まで移動した。

宿泊地が尾道なので槍が降ろうが移動する。

雨足は少し弱まりしとしと降っている。

連れにしまなみ海道を自転車で走るかどうするかを確認したところひとりはここまで来たし断固決行、ひとりはできれば中止という意見だったので「断固」が決定打で走ることになった。

レンタサイクルショップで電動アシスト自転車を借りる。

自転車で遠征している人はクロスバイクを予約していた。

愛・地球博のコースをお互い所有の自転車で走った時はミニベロなのにロードバイクで本気の練習をしている人達を追走出来ていた程だ。

脚力がある人がクロスで他の人は電アシでバランスがいい。

そこからすぐ近くのフェリー乗り場に移動して瀬戸田行き(生口島)に乗る。

フェリーに勝手に乗り込もうとすると怒られるので船員さんの指示に従う。

コースは尾道→フェリーで生口島北側→多々羅大橋→大三島入口→生口島南側→因島大橋→因島→向島からフェリーで尾道

出典 今治観光

というルートを通り総長53km走った。

サイクリングアプリでトラッキングしていた連れによると10時から出かけて17時に戻りフェリー移動や休憩や食事を除く3時間半の走行で平均時速15kmhだったらしい。

電アシを使えば女性でも可能な距離とコースだと思うので参考まで。

毎日自転車で地元の専用道路を走っている連れはクロスバイクを借りていたがへたれなのとコロナで体力が低下しているので電動アシストタイプを借りた。

台湾のベスビーの自転車でフロントに2つとリアにもショックアブソーバーがついており段差もあまり気にならず乗り心地はよかった。

プライベートショップのベスビーのレンタル料は公営電アシ1600円に比べて目玉が出るほど高いので金額はあえて書かない。

公営自転車が予約できなかったので仕方がない。

ただこの雨なのでキャンセルが多発しておそらく当日借りられたはず。

でももしここまで来て借りられなかったら悲惨なので予約はキャンセルせずにそのまま乗った。

スポーツタイプの電アシは以前から気になっていたので一度は乗ってみたかった。

バッテリーはパワーモードで公称航続距離60kmだ。

コースを説明したらアップダウンがあるので途中で切れるということだったので終始アシスト力3段階の真ん中で走り続けたが返却時には30%程度残っていた。

バッテリーが小さいのに(12Ah)車体が軽い為かかなりのパワーがある。

帰宅して普段乗ってるパナ電アシに乗ったら「あれ?これアシストしている?」ってほど違った。

今回はクロスバイクと並走したのでアシストの切れる速度の20kmh以上で走る事も多かったので太ももが痛くなったが巡航15〜16kmhで走ればアップダウンも平地を走っている感覚で急勾配の登坂の苦労はない。

クロスバイクが立ち漕ぎしている横を涼しい顔で登っていける。

欠点としてはサドルが硬めでお尻が痛くなったのとアシストに癖があって例えば登り坂で力を緩めるとスピードを維持するためか突然急激なパワーが出るピーキーな挙動だ。

慣れれば問題ないが電アシ初心者だと少し驚くだろう。

電アシ初体験の人がしばらくアシストを使わず走っていた。

このあたりの制御は普段乗っているパナソニックの方が安全面で良くできている。

それ以外は素晴らしい自転車だった。

軽いし7段変速なのでバッテリーが切れてもミニベロ程度には走れるしフロントタイヤが簡単に脱着できるのでリッターカーのトランクにも乗せられる。

このモデルではなくPSF1なら折りたたみも可能だ。

スポーツタイプの電アシ欲しくなった。

ただ昨年後半にブリジストンの折りたたみを買ったばかりなので折りたたみ電アシなんて買ってしまうとブリジストンの方を全く使わなくなるので数年は控える。

ほとんどの時間が土砂降りだったのでやっと使える秘密兵器のジンバルカメラを出すこともできずスマホでメモを取る余裕も無かったので細かい内容は書けない。

最初から降っていたので当初は百均の雨がっぱを上下着て走った。

蒸暑いし小降りになり雨が上がりそうなタイミングで脱いだらまた土砂降りでパンツが水を吸って重く漕ぎにくくなった。

そこでバックパックに詰め込んでいた短パンに替えたが海水パンツを持ってこればよかったと思った。

バックパックは中までビショビショだったが中身のモバイルバッテリー、着替え、薬類などは全てジップロックや衣類袋に詰めていたので難を逃れた。

他の荷物はレンタショップで預かってもらった。

短パンで雨がっぱも手で引きちぎって同じサイズに合わせてから走りやすくなった。

それに足に風を感じるのは心地がいい。

顔に雨のシャワーであまり景色をみている余裕は無かったが終始楽しかった。

傍から見ると土砂降りの中をニヤニヤしながら自転車に乗る危ないオッサンに見えたと思う。

台北半周サイクリング40kmも楽しかったがこちらも負けないくらい楽しかった。

しまなみ海道は想像していたよりも自転車専用道路が少なくほとんど自動車と同じ道路を走る。

橋などは有料専用道路だがそれ以外は公道に青い線が引かれてサイクリングコースとしているだけだった。

台湾のサイクリングコースは台北一周完全な自転車専用道路だったので車も人もいないので集中して走れた。

さすが世界屈指の自転車メーカーがある自転車大国だ。

それでもしまなみ海道もいい点がある。

それはしまなみ海道が自転車を観光で成り立っていることから車のドライバーも歩行者も自転車に理解があるし慣れている。

地元で車道を自転車で走ると接触するんじゃないかと思うほど自転車に寄せてくる危険な車も多いがしまなみ海道を走る地元ドライバーはきっちり車間を取ってくれる。

地元の狭い道路で対向車と自転車が重なった時はひやっとするがその辺りもうまく調整しながら走ってくれるので車道脇を走っていても安心感がある。

もし県外の観光客がワンサカ居てレンタカーの多い時期だとどうなるのか分からないがコロナ禍で地元車両ばかりだったのでそう感じたのかもしれない。

他にも工事で片道通行になっていると交通整理のおじさんが自動車と同じ扱いで指示してくれるので地元が一体になって自転車観光を応援している感じだ。

大抵どこの地域でも自転車は邪魔者扱い。

都市部ではUber Eatsドライバーが無茶な運転をして迷惑をかけているニュースもある。

だから自転車乗りの地位は低下している。

道交法は別にして優先度の意識はこんな感じじゃないかな?

歩行者>>自動車>バイク>>自転車

だがしまなみ海道の感覚は

歩行者>>自動車=バイク=自転車

という感じがした。(あくまで個人的な感想です)

さすがサイクリングの聖地だ。

雨で景色がほとんど見られなかったのは残念なのでコロナが治まったらいつか晴天にひとりでゆっくりポタリングしてみたい。

その時にはジンバルカメラでしっかり動画も撮ろう。

ただ電アシ使っても当日から筋肉痛になったのにはコロナの運動不足で体力が低下しているのを痛感した。

レンタサイクルを返して夕食はくら田という居酒屋で刺し身とビールを飲み別のお店で尾道ラーメンを食べた。

店主はつっけんどんな感じはしたがスーパーで売られている刺し身や回転寿司のネタとは大違いでぷりぷりでマジで旨かった。

前回も感じたが札幌みたいに海鮮が観光価格になっていないので食べるならこの地域がいいかも。

その後の尾道ラーメン屋はノーコメントで。

最初は人気店に並んだが連れが待ちきれずビールを飲みたいと混んでいない評価の低めのラーメン店に入ったのが失敗だった。

自分が選んで入ったくせに女性店主がひとりで忙しそうに切り盛りしている中でオーダーが遅いだのサービスが悪いと小声でケチをつけていたのでたしなめた。

日本の老害が悪化していくのは間違っていると叱ってあげる人がいないからだろう。

自分も叱られることがないので同じ環境だ。。。

とにかく太ももが痛かったのでサッサと寝た。

最近不眠症が少し出ていたが疲れていると即落ちだ。

翌日連れは尾道を散歩するという事で自分は駅前のパン屋さんのイートインスペースで小説を読んで過ごした。

小倉餡とサワークリーム?のミックスの尾道パン(210円)美味しかった。

駅前を少しフラフラしてバスとJRを乗り継いで松山空港から帰途についた。

GoToで還元を受けて食費や飲み代込みで約7万円かかった2泊3日の旅なので自転車が1台買える旅費になった。

それでも還元抜きで現地と航空会社などに落とした費用は9万円なので観光経済に若干貢献できたかも。

そしてしまなみ海道を50kmも走れたので良しとする。

でも還元がなければ流石に高すぎ。(8/14からGoToの還元の申請が可能になった)

キャンペーンが無ければもう少し感染が少ない時期にLCCとHotels.com経由で安い宿を予約して最適な旅程が組めたところを還元の為日程をかなり遅らせて高い旅行に変えたのだ。

防疫については例え食事中でもコーヒーやビールを飲んでいても必ずマスクをつけてから喋る、防疫対策をしていない店には入らない、話すとき不用意に人に近づくな、定期的に手を洗おうと注意を繰り返していると連れにも定着してくれたのはよかった。

小姑のようにうるさいから旅行の間だけ聞いている振りをしていただけかもしれない。。。

2泊3日に大して食べた記憶もなく米と小麦を主食に戻しただけで体重が1kg増えていたのには驚いた。

体重を戻すのに約1週間かかった。

今のところ風邪の症状は出ていないしcocoaでも濃厚接触者はいなさそう。

今後も当面Withコロナなので細心の注意を払って旅行するしかない。

ただ今は愛知も感染者拡大でヤバそうなのでもし出かけるならひとりでクルマで出かけてホテルのフロント以外誰にも会わないところで一泊観光とかするかな。

Categories: 旅行記
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