20代の頃、50代の人たちがよく言っていたフレーズを思い出します。
「旅行は一箇所に長期滞在する方が楽しい」と。
世界一周の夢と現実
最近では、国内での長期滞在が主流になり、まるで「世界一周」という言葉を口にする人は減ってきました。
しかし、退職後に「世界一周」を夢見る人も確かに存在します。
豪華客船での世界一周は非現実的
クイーン・エリザベス号などの豪華客船を利用した場合、費用は1,000万円以上になるため、実際にはほとんど人が選びません。
そこで注目すべきは「ピースボート」という単語です。
ピースボート:NGO運営の激安世界一周
ピースボートは、非政府組織(NGO)が運営する客船で、80年代から続く歴史があります。
ウェブサイトを確認すると、現在も開催が続いていることがわかります。
直近の「94回 セーヌ川北極圏をゆく世界一周」では、最安値の4人相部屋が129万円です。
23カ国を巡るこのプランは、一生に一度の思い出として手が届きやすい価格帯です。
ただし、若い世代には「相部屋」よりもシングルルーム(約300万円)が好まれる傾向があります。
そこで、LCC(格安航空会社)とホテルを組み合わせた世界一周のコストはどうなるかを調べました。
エクスペディアで作った同日程旅行
エクスペディアで検索した結果、以下のような旅程表が完成しました。
船と違い、飛行機は空港到着・出発ですので、都市は全て国際空港を備えた町になります。
相部屋を避けるためにホステルやドミトリーではなく、安価ながらも快適なホテルを選びました。
ピースボートの船旅では「朝着夜出発」のため陸で一日滞在できませんが、飛行機なら短時間で移動できるので各地に長期滞在し、自由に遊べます。
残念ながらニカラグアからエルサルバドルへの直行便は見つからず、ピースボートの完全コピーは難しいものの、ほぼ同じ旅程で196万円(約1,600USD)という価格で実現可能です。
旅行日程を見てもわかるように、バミューダ諸島で7泊、ハワイで14泊する部分が費用の半分近くを占めています。
これらを短縮または宿泊費の安い地域へ変更すれば、120万円(約1,000USD)で回ることも可能です。
エクスペディアでは往復運賃+ホテル代のみが計算対象となります。
したがって、返り便をキャンセルするか、最初から往復分を除外すれば、更にコストダウンできます。
ピースボート vs エクスペディア:どちらがお得?
同じ日程であれば、エクスペディアの方が相部屋料金よりも安価です。
もちろんピースボートでは多様な人々と交流したり、船内イベントで思い出を作ることもできますが、自分のペースで自由に旅を楽しみたいなら、エクスペディアで計画するのも十分魅力的です。
まとめ:世界一周を夢見るあなたへ
ピースボートやエクスペディアなど、手頃な価格で企画された世界一周プランは、多くの人にとって実現可能な選択肢です。
退職後に「世界一周」を夢見ている方は、ぜひ両者を比較し、自分に合った旅程を検討してみてください。