冷え性や寒がり必見!最終兵器の電熱ベストのレビュー

地獄の冬がやってきた。

冬は大嫌い。

大袈裟ではなく会社を辞めたのも冬の寒い中に通勤したくなかったのもひとつの要因。

避寒のためにタイかマレーシアに移住したいと考えた程。

1月にタイへ出かけた日も帰国した日も大寒波で最悪だった。

冬は外に出かけたくない。

防寒のためユニクロでカシミアセーターを買ったがウルトラライトダウンの評判がよくなかったので新しいダウンは買えていない。

そこで何かいいものがないか探していて見つけたのが電熱ヒーターを内蔵しているベストやダウンジャケットだ。

モバイルバッテリーでベストにあるいくつかの電熱線に電気を通して服内を暖める仕組みになる。

実用性のない色物グッズにも見えるがライダースーツには昔から存在した技術だ。

バイクのバッテリーから電源を取ってスーツ内を暖めていた。

それがモバイルバッテリーの進化で普通のジャケットやベストにも利用されるようになった。

電熱線の能力は定格電力(電圧x電流)を与えていれば40~55度で3~5段階の温度設定ができるので余程ひどい使用環境でなければ燃える心配はないだろう。

但し50度以上は当たり所が悪いと低温火傷しそうだし80度とか超高温の電熱ベストやジャケットは発火の危険性が高いので避けた方がよさそうだ。

ちなみに使い捨てカイロは40〜50度だ。

ヒーターの場所も2~5箇所あり多い方が一般的に価格も高くなっているし上半身全体を暖められる。

モバイルバッテリー付きの電熱ベストが7000円程度からありバッテリー別売で自分で準備するタイプが3000円前後から販売されている。

一般的に10000mAHの容量なら弱で10時間程度持つので暖かいなら1日外にいても大丈夫だ。

もしかしたら企業などの守衛さんには既に必需品になっているのかもしれない。

アマゾンでいくつかの製品をチェックするとサクラレビューも散見されるが購入した人の評価もあり低評価は臭いや不良品で基本性能に関する悪いコメントが見当たらない。

案外大ヒットを秘めていそうだ。

これを色物としてスルーしたらそれまでだがまともに使えれば冷え性や寒がりにとって素晴らしい冬の武器だ。

メディアで取り上げられないのに電熱ベストの種類はびっくりするほど多い。

それだけ販売元の中国では当たり前に売れているのかも。

その中で安くて電熱線5カ所のベストを1着買ってみた。

レビューで若干小さめとなっていたのでサイズより1段大きいのを購入した。

ダウンジャケットでもいいがこの手の製品はセンスがないのが常識なのでベストなら手持ちのジャケットの下に着られるのでいい。

洗濯は無理だし耐久性に疑問があるがワンシーズン持てば御の字だ。

モバイルバッテリーは手持ちの容量10000mAh、最大電流2.4Aのものを使った。

電熱ベスト毎にバッテリーの必要出力があるはずだが明記されていないのも多い。

出力2Aあれば多くの製品で使えるはずなので2.4Aあれば十分だろう。

逆にこの容量で2.4A以上の製品は見当たらない。

ひと回り小さいRAVPOWER製をメインで使っておりcheeroは家で眠っていたので再利用できる。

このモバイルバッテリーを購入した当時にまさか電熱ベストに使用するなんて思いもよらない。

熱を扱うのでバッテリーメーカーは老舗のcheeroや新興のankerやRAVPOEWRあたりが安心だろう。

そして商品が到着したので開封していこう。

今回はアマゾンもまともなサイズの箱で送ってくれた。

袋にジッパーが付いているので収納用に使えるかも。

裏地はベロア調で暖かい。

表はあまり衣服では見たことがない生地だ。

厚さはない。

ウェットスーツが近いだろうか。

ダウンジャケットの肩なしタイプかと思ったがまさにチョッキというのが正しい。

警察がホルスターを下げるために着るチョッキか防弾チョッキのようだ。

男女兼用だが女性が着用するのは勇気が必要だし男性でもダウンジャケットを脱ぐのに少し躊躇する。

石油製品臭がきつい。

周りの人に迷惑なほどだ。

電源はポケットの中にありコードは細めなので注意しないと断線しそうだ。

モバイルバッテリーにつなげて胸に付いてる電源マークが電源オンオフのボタン。

恥ずかしい位置にLEDの電源ボタンが付いているが上着を着るから問題ないか。

少し長押しでオンになり再度押すと赤(強)、白(中)、青(弱)の順で色と温度が変わる。

青は暖かく感じない。

赤でも弱った使い捨てカイロのぬくもりなので低温やけどの可能性も低いが寒いところで使えるかも心配だ。

暖まるのは背中全体と両脇腹周り。

空気を暖めるというより電熱線で直接暖めているのである程度ぴっちりしていないと暖かくない。

だからインナーを重ねてフィットさせるのがよさそう。

伸縮性はあまりないのでサイズは一つ大きい方がいい。

それにしても臭い。

10000mAhのバッテリーをポケットに入れるとたわむため小さいバッテリーの方がよさそうだ。

出来として3000円でも高い気もする。

もしかしたらレビューは全てサクラだったかな。(´・ω・`)

家の中でゴタクを並べても仕方がないので外で使ってみる。

最高気温が14度だった。

温度は白(中)で外に出る。

雨が降って湿度が高く寒く感じないので試着中止。

数日間小春日和が続く。

買った途端これだ。

そしてようやく最高気温12度の日がやってきた。

これまで消臭スプレーを毎日吹き付けて部屋干ししていたので石油製品臭は軽減されて周りには振りまかなくなったが鼻を近距離まで近づけるとまだ臭い。

喫茶店の距離感なら隣の人に嫌がられないだろう。

シャツにフリース、電熱ベストを着て上にダウンコートという防寒で自転車に乗って走ってみる。

まずは赤(強)だ。

数分もすれば暑くなってくる。

ちょっと強い。

このまま1時間以上着ていると低温火傷しそうな熱量だ。

もっと寒い日はフリースよりベストの下は厚手のセーターがよさそう。

白(中)でちょうどいい暖かさ。

手袋をしているので風を受けて顔だけ寒い。

青(弱)に下げると暖めているか分かりにくい。

歩いているならちょうどいいのかも。

ヒーターは脇腹あたりと背中3か所で首回りがないのが心配だったがこれ以上暑くなると着ていられない。

極寒だったら首下あたりにも欲しいが本州の関東から南の寒さならこれで十分に暖まる。

そして数日後念願?の短期間のスパイク寒波が襲ってきた。

気温7度で風速5m程度あるので体感3〜4度だろうか。

脇腹も痛いし出たくはなかったが買い物も必要なので自転車に乗ることに。

シャツ、セーター、電熱ベスト、ダウンジャケット、フリースパンツ、ネックウォーマー、厚手の手袋の完全防寒だ。

やはりクッソ寒い。

赤(強)にした。

暖かさを感じるのに1分程かかる。

顔が寒い、足も寒い、身体や首は防寒によりまだ寒さは届いていない。

しばらくすると外気が低いため5カ所が個別に暖められているのがわかる。

リュックを背負っているので密着しているため背中の暖かさを強く感じる。

お腹は密着していないので思ったほどではない。

それでも背中がポカポカするので上半身は十分暖かい。

リュックやインナーを着込んで密着出来れば真冬で十分戦える。

これはいいものだ。(マクベ風)

欲をいえばもう少し柔らかいと小さく折りたためて冬のタイ旅行の空港までの防寒として素晴らしいのだが外側のぼそぼそした素材は防火のためと思われるしベストの中に電熱線を張っているので携帯性を上げるのは難しいか。

もし1シーズンで破損しようがつぶれようが冬日本にいる限り買い替えていくぞ。


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