6500円なのに、こいつ・・動くぞ!ロボットクリーナーDEIK MT820

自宅の生活向上委員会(ライトなリフォーム)の中で日立のスティッククリーナーを購入した。

当初はiRobotのルンバが欲しかった。

最も売れていると思われるミドルクラスのe5で5万円と結構な価格だったのと使いたいフローリングにモノが多いためまともに動かないだろうと諦めてスティッククリーナーのエントリーモデルにした。

そしてこのPV-B200Gという日立スティッククリーナーで掃除をしていて致命的な欠点に気がついた。

寝室のベッド下を掃除する時にヘッドがカーペットに当たらないのだ。

ベッドにクリーナーを潜らせるとヘッドの関節の限界で浮いてしまってゴミを吸っていない。

しばらく気がつかなかったが掃除をしていて抵抗が少なく感じたのでベット下を覗き込んでヘッドが宙に浮いていて気づいた。

元々使っていた3千円のコード付きのツインバード製のスティッククリーナーなら難なくベッドの下も吸ってくれる。

これはまずいと寝室だけツインバードで掃除をしようか悩んだ。

しかしツインバードはヘッドをコーナー用に変えて短くしてハンディとして活躍してもらっている。

洗濯機やエアコンのフィルター掃除にちょうど便利なのだ。

慣れてしまったのでへッドやハンドルをつけたり外したりしたくない。

寝室にもう一台3000円のツインバード製を買うのも本末転倒だ。

そこで考えたのが寝室だけ安いロボットクリーナーにできないか?ということ。

寝室にはベッド、チェスト、テレビ、バルミューダの扇風機があるだけで家の中ではロボット掃除機が動きやすい環境だ。

ベッドの下を含む平坦なカーペットの掃除なんてお茶の子さいさいな筈。

高性能でなくとも最近の安物でもそれなりに掃除ができるだろう。

現在はコロナ禍で家の中の掃除を毎日しても苦にならないが出かけるようになったら自動で掃除をしてくれれば助かる。

そして最初に検討したのはiLifeとAnkerのエントリーモデル。

それぞれV3proRoboVac11sにクーポンがついていたので1.5万円前後で買える。

Ankerといえばモバイルバッテリーで有名なメーカでiLifeは歴史がそこそこあるロボット掃除機のOEMメーカーだ。

どちらもエントリーモデルのロボットクリーナーとして価格以上の評判がある。

あとはダイソンコピーの中華スティッククリーナーでメジャーなDibeaあたりも同じ価格帯だ。

他にもお買い得なのがないかと機種選定をしている中でさらに安いモノを見つけた。

Robotic Vacuum Cleaner DEIK MT820だ。

(型番をコロコロ変更している。DEIKと本体に刻印されており日本で見かけるのは全てMT820のようだ)

アマゾンの売値13,000円で半額クーポンで6,500円になっていた。

keepaで価格変動を遡ると7.980円が通常売価のようだ。

そこからクーポンつけてさらに下げていたかは不明だが正常に動けば7,980円でも安い。

この価格帯なので評判はよろしくはない。

地雷商品の可能性はある。

日本で2018年頃販売開始でグローバルでは2017年より販売しているようで海外のレビュー動画をいくつか参考にした。

動画




一応ゴミを吸って動いている。

ロボット掃除機なので当然かw

髭で吹き飛ばしているようにも見えるが髭付きなら他のクリーナーでもああなる。

最終的に床が綺麗になっている。

それにダストタンクが大きいのは嬉しい。

あと国内で1件情報がありベタ褒めしているブログがある。

ただこの手の情報はアマゾンレビューでお金を貰って高評価つけている延長でお金を貰って提灯記事を書いている可能性も否定できないのであてにしない。

MT820は同じ商品で型番違いがいくつかあり低評価で型番を変えてアマゾンに再登録している節がある。

そして再登録のレビューはわざわざサクラチェッカーにかけなくても100%サクラしかいない。

清々しいほどサクラコメントしかないぞ。

これはダメ商品か?

でも前述の通り海外の動画だと2017年から販売している製品だ。

新陳代謝が激しい中華製では珍しい。

逆にこれが購入の決め手になった。

中華製でポンコツ掃除機を3年も売り続けていないだろう。

品質が悪い製品ならクーポンばら撒いて激安で販売数をドーピングしてアマゾンチョイスになってサクラ雇って高評価を増やしロット分売り切ってさっさと消えてショップ名変えて別の商品を売るのが中華業者の常套手段だ。

(なんとかしろよアマゾンさん)

長期間悪いモノを売り続けているといくらサクラレビューで評価を上げてもリアルに買った人が評価を下げて途端に売れなくなる。

最近は「令和2020年最新版」と同じ商品のタイトル変えて少し長目に売り続ける手も増えてきたが3年売り続けるのは難しい。

ここからは想像だがMT820は海外で薄く浅くロングヒットしており細々製造し続けているので供給は続いている。

それを中華業者が日本にも持ち込むが底辺モデルを価格以上の期待をし低評価で売れなくなり型番変更を繰り返すという流れ。

iLIFEやAnkerと同じくらいの価格になっているときもあるので高値掴みだと腹が立つかも。

普通の人ならルンバが安全安心。

そして節約家で多少の安心も得たいのであればAnkerやiLifeを買った方がいい。

両社まともなメーカーなので故障した場合は丸ごと交換してくれたレビューも載っていた。

こいつは一か八かだ。

初期不良なら捻じ込んででも交換してもらうが数ヶ月で故障した場合は難しい。

楽天とアマゾンのレビューを色々チェックするとこの手の底辺モデルは毎日使って1年半あたりが長寿のようだ。

寝室と倉庫と廊下を1日2回繰り返して1週間掃除させて負荷かけて壊れたら交換、こわれなきゃそこそこ製品寿命もあるのではないかと考えた。

というわけで試しにDEIK MT820を半額クーポンの6500円でポチった。

アマゾンの登録上で型番はPD530だった。今はおそらくHM958でアマゾンチョイスになっているw

こいつがロボットクリーナーが自宅で使えるか試金石になる。

万が一DEIKがまともに使えるなら寝室用とフローリング用に2台にしてもいい。

(取らぬ狸の皮算用)

それでは開封から始めたい。

アマゾンプライムでは無かったのでアマゾン段ボールに入っていないのは助かった。

ちゃんとしたパッケージだ。

バキュームを真空と直訳してしまったのか掃除機の場合は訳さない方がいいがこのあたり中国人にはわからないニュアンスだ。

開けてみる。

左にあるのは替えのフィルターだ。

黒いのはリモコンが裏返しで入ってた。

単4電池が二本別途必要だった。

あとは保証書と説明書が一段目にあった。

二段目に本体、電源、充電ドックだ。

本体のフィルムカバーがふにゃふにゃで貼り直した感じがして新品か少し怪しい。

本体を持ち上げると底にヒゲが4本で2本は予備だ。

ヒゲつきなのでターンエー(仮)と呼ぼうか悩んでいる。

取り出してみると想像より大きい。

実測で直径35cmで高さが8.5cmだ。

上蓋を開けるとダストタンクが装着されていた。

かなりでかいので毎日かけても我が家なら数週間程度持つのではないだろうか。

裏側にゴツイタイヤがついている。

ひっくり返して浮いた状態でタイヤの高さは3cmある。

しかし戻すと自重で下がり隙間がほとんど無くなる。

写真の下側に二つの四角い接点がありここと充電ドックがくっつくと通電して充電を開始する。

吸い取り口のローラーもまるで掃除機みたいでしっかりしてる。(どんなおもちゃがやってくると想像していたのかw)

早速ドックにつなげて充電した。

不良品により返品も想定しているのでフィルムは剥がさない。

充電している間にリモコンでスケジュール登録をした。

説明書を見ても曜日の設定がわからないのでググってブログの情報から設定することができた。

簡単な手順としては

1〜7が曜日を示していて1が日曜日、2が月曜日、7が土曜日という具合に決まっている。

脳の中に時計のボタンを数秒押して横(←→)カーソルボタンで1〜7番に移動して掃除をさせたい曜日の番号に移動させたら上(↑)カーソルボタンで決定をして時間を決める。

他の曜日も同様に横カーソルで選択して上カーソルで決定し最後はOKでスケジュールが本体に赤外線で送られる。

写真だと日〜金の9:10に自動運転が起動する。

本来初回は9時間以上充電させろと書かれていたが待てなくて2時間で掃除を開始させた。

結果、15分ほど掃除をしてピーピーなって止まったままになったりホバーリングのように一箇所でヒゲを回転したまま停止してドックには戻れない。

やはり安物なりの品質か。。

ただゴミは結構取れている。

前日に掃除をかけているのでかなり綺麗なはずだが人の手で掃除をするよりも綺麗にしてくれる。

それに吸引力はさほどではないはずだが吸い込み口とダストタンクの口が大きいため大きなボルトや六角レンチまで吸い込んでいた。

このボルトと六角レンチはベッドフレームを固定するための予備でベッドの見えないところに隠してあったのをすっかり忘れていた。

かなり大きなモノまで吸い込む。

その後しっかり充電して何度か試して分かったのが完全充電させて使えばそこそこ安定してルーチンワークをこなす。

但しマッピングせずにランダム掃除なのでドックに戻るか戻らないかは入り組んだ場所ほど運任せだ。

ピーピーと止まってしまうのは前にも進めずタイヤが何かに乗っかってスリップして後ろにも戻れない時に諦めて止まる。

いわゆるクルマのスタック状態だ。

なぜこんな場所でスタックするのかわからないがベッドフレームとベッドトップの木枠の間が嵌まり込む場所なのでここに小さな鞄を置いてスタックするポイントを埋めた。

こんな感じで止まる場所を消していけばスムーズに使えそうだ。

部屋と廊下を開けっぱなしにして部屋にまたがって掃除をさせると自らドアを押し閉めて部屋から出れなくなっていることや充電ドックを変な向きに押してしまい戻れなくなることもある。

悪戯好きなペットの犬や猫かよ!w

ドアやドックの固定やドックの電源ケーブルを高い位置にして巻き込まないようにするとかこのあたりの対策は必要だ。

落下防止機能はきっちり働いており玄関の4センチの落ちる段差には絶対に突っ込んでいかない。

バリアフリーで段差がない場所を掃除させているので乗り越え能力は不明だが48インチテレビの台座1cmに乗り上げてガーガーと音をあげてテレビ台座の上の掃除を頑張っていたので1cm以下なら軽く越えそう。

反対に床から2.5cmのベッドフレームにはぶつかっては何度かスタックしそうになっていたのでこの微妙な高さの障害物が多いと頻繁に止まりそう。

約3cmの側面がラウンドしている体重計も乗り上げてスタックした。

待っていれば復帰したかもしれないがレスキューしてしまったので放置すれば戻っていたのかも。

2cmの高さのパイプも乗り上げようとしてスタックする。

一方で4cm以上ある机のパイプは乗り越えようとは考えない。

2〜3cmの高さのモノが所狭しと置いてある部屋はいちいち引っかかるので掃除は無理だ。

安物ロボの特徴はここのようだ。

他の安物ロボとルンバを保有している人もルンバは越えるが安物はここがダメだと指摘している。

そして最大の天敵がコード類だ。

床にあると確実に巻き込んで力任せに引きずっていく。

少し目を離したらUSBケーブルを巻き込んで大きな音でうなっていたことや電化製品をひっくり返したり引っ張りきれなくてもモーターが焼き切れそうになるほど綱引きをしている。

センサーに引っかからない高さの障害物にはかなり強引な動きをする。

モーターの故障ほとんどがコードの巻き込みで負担をかけて寿命を早めてしまうのだろう。

太めの100Vケーブルなら固いので乗り越えるケースもあるが床のケーブル類は一切合切失くすか届かない場所に隠した方がよさそうだ。

我が家のリビングではどうしても電源ケーブル1本を床に這わせないといけない構造なのでリビング掃除は断念して寝室や廊下専用にした。

騒音については日立のスティッククリーナーの弱と同じくらいだが壁を擦ったりコーナーを掃除する時にはかなり強引な動きで椅子を引きずるような音を発するので夜にマンションで使うと下の階に迷惑だ。

毎回観察していたわけでないがバッテリーの持ちはスペック上90分で実際の稼働時間は約70〜80分で充電ドックに戻っていく。

清掃時間や床の綺麗さを見ているわけではなくおそらくバッテリー残量で帰還ルーチンが動き出すようだ。

満充電してから17回中10回自力で充電ドックに戻っていた。

内訳は、

倉庫に置いて寝室と廊下の場合は14回中7回

リビング掃除は3回中3回帰還した。

1回目の失敗は自分で扉を閉めてドックのある部屋に移動できなくなりドックを探し疲れて電池切れで落ちていたので扉止めを噛ませた。

2、5、6、7回目はチェストの角と扉の間でバックの状態でピッ・ピッ・ピッ・ピッと鳴って止まっており、5回目は現場を見ていたがなぜこんな場所でストンと止まってしまうのかよくわからない。

ここにハマるとケーブルを巻き込んで強引に進む時とは別の機械のようにあっさり停止する。

チェストの場所を変えれば状況が変わりそうだが倉庫に移すくらいしか方法がないのでそのままにしている。

我が家のバルミューダ海域なのか原因不明だった。

そのあと再始動したら普通に掃除を続けていた。

3回目は壁に突進した状態で停止していた。

壁の進入角度によっては止まってしまうケースもあるのかこれも対応できない。

4回目は扉を閉めたわけではないが戻る前に力尽きていた。

帰還モードに変わるとバキュームを止めるので結構長い時間移動できるのだがそれでも総当たりで動き回りドック付近1メートルで帰還を始めるので入り組んだ場所だと見つける前に力尽きるケースもある。

ただ最後まで動作して帰還しない確率は低いようだ。

我が家の帰還率は58%だ。

帰宅してドックに戻っていなければ戻してあげる程度大した手間ではない。

それに最終的に寝室と廊下だけを繰り返すかケーブルを片付けてリビングだけを掃除させれば帰還率は上がるだろう。

底辺グレードのロボットクリーナーを使うコツはロボットの頭の悪さに合わせて環境を整えることだ。

そして確率の高い帰還のためには充電ドックの設置場所の空間も重要だ。

テストで狭い空間にドックを設置したときにはロボットが迷って赤いランプでぐるぐる回って止まってしまった。

そこで障害物が何もない倉庫に置いた。

これまで負荷をかけて壊れないか確認するため朝晩と2回動かしていたが今後は頻度を下げて週2〜3回の自動運転にする。

我が家の環境はエントリーモデルで充分に掃除できると分かっただけでも6,500円は安かった。

週3で毎回5分の掃除時間が短縮できるとすれば掃除代の時給1,000円として8ヶ月壊れなければ元が取れる。

それに人の掃除よりゴミがしっかり取れるのがいい。

想像だがMT820はiLife V3s Proとダストタンクや裏面の作りがそっくりでドックの設置条件も同じなのでiLifeのエントリーモデルかその前のモデルを模造したのかもしれない。

動画を観る限り動きもそっくりなので動作プログラムもコピっている可能性がある。

この機体が優っているのはダストタンクを掃除するハケがタンクに収納されている点だ。

細かい話だがハケを失くさないのでかなり便利だ。

結論としては床にモノが少なくコード類が一切床を這っておらず1~3cmの高さの障害物が少ない部屋なら安定して自動で掃除してくれるだろう。

寝室、廊下、倉庫は誤って扉を閉めない限りそこそこ安定して掃除して帰還しているので今後はバルミューダトライアングルから救い出すのとゴミを捨てる作業だけになった。

リビングなどはこれまで通り日立の掃除機で寝室はたまにクイックルワイパーで綺麗にすればよさそう。

やってはいけないのは購入してデビューでいきなり放置して監視もせずに出かけしまうこと。

止まっているならまだマシだが色々なものを巻き込んで大惨事になっているか綱引きをしてモーターなどを痛める可能性があるので監視して動作に負担がかかる場所があったら逐次その障害を取り除く作業が必要だ。

安定したら放置すればいい。

MT820をおススメする気はないが

AnkeriLifeより更に安いロボットクリーナーが欲しくペット相手のように自宅環境を整えることができる方は割引ありで7〜8千円以下だったらご検討あれ。


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