旅行でのジンバルカメラFimi Palmの考察

Fimi Palmを購入してしまなみ海道旅行に持ち込んだ。

そこでジンバルカメラのFimi Palmが旅行撮影で活躍できるかを考察してみた。

旅行記でも述べた通りあいにくの土砂降りだったのでサイクリングで撮る機会はほとんど無かった。

それでも前日の松山城観光、道後温泉、しまなみ海道を突っ切った高速バスの中やサイクリングも少しだけ雨が止んでいる隙間に撮ることは出来た。

旅行で撮った動画を懐かしんで後から観る柄ではない。

これまでの旅行で貯め撮った過去の旅行写真を一度も見ていないので間違いない。

それに最近のF2.0を切るようなスマホのカメラに比べるとこのジンバルカメラはレンズが暗い。

公称値F2.4だがピーカン照りの真っ青な空の動画でも薄暗く感じる。

実際のF値はもっと低そうだ。

カラーモード設定をNaturalからF-logに変更してあとでビビットカラーのフィルターにかけてパソコンで編集すればある程度は綺麗になるのだろうが動画編集の趣味など無い人には単に面倒なだけだ。

考え方を変えて例えば撮った動画を四分割の写真のようにスナップにして時系列に旅行記ブログの写真にするためであれば便利だ。

先程の四分割は1080p/30fpsで撮りそれをスマホで再生して適当なシーンでスクリーンショットしてcollage makerなどのアプリでコマ割りしただけだが思った以上に見栄えがするので使えそう。

流し撮りした動画を好きなところでスナップショットにできる。

こちらの5分割は最終日に高速バスで因島大橋から今治まで走った車窓を4Kで流し撮りした動画をiPadで再生してスクリーンショットにしてコラージュ系のアプリで分割した。

動画があれば1分もあれば完成するスナップだ。

ただドン曇りで気持ちも沈みそう。

そんな時はフィルター加工アプリでインスタ映えする写真に数秒で加工することだってできる。

Foodieというアプリで青空にするフィルターを一律に重ねがけただけ。

一見綺麗なスナップだがまとめてフィルターをかけたので左上の海に違和感がある。

少し手間をかけて元の写真ごとに加工すれば解決する。

もう少し手間をかけるなら例えば空の加工はPICNICアプリを使い、山の緑を鮮やかにするためLightroomで色合いを変えるとか写真毎に加工アプリを使い分けると更にインスタ映えするスナップができる。

今どき写真加工なんてアプリにお任せ。

流し撮りをすれば旅行中スマホを取り出してここは写真が必要だと判断してスマホやカメラを取り出して撮る必要がなくなるので観光やアクティビティに集中できる。

パシャパシャ撮ったところでほとんどの人がスマホの中に写真が眠っているだけだ。

だったら写真ではなく動画をスマホやPCに眠らせて必要があればスナップにするのもいい。

夜や室内を撮る機会も少ないのでレンズの暗さもあまり気にする必要もない。

曇天や小雨の中撮影したがスナップに使う程度なら加工すれば思ったよりも使える。

あとはどのように撮るかだ。

ジンバルカメラを手持ち、伸びる自撮り棒、ネックマウンター、バイクマウンター、バックショルダーマウンター、クリップマウンターで使ってみた。

マウンターについては後述するが基本GoPro用と普通のカメラネジマウンターの流用だ。

自撮り棒はカメラが広角なのであまり意味がない。

それよりもロッドを伸ばして高い視点から普段見慣れない風景を撮るのにはいい。

ただ旅行で使うシチュエーションは限られる。

観光客がわんさかいる場所で視界が遮られている時にニョキニョキと伸ばして撮るくらいだろうか。

ネックマウントは首の真下にカメラがあるので視界に入ってきて鬱陶しい。

あと見た目がいかにも撮影していますという感じが出る。

それでも使えないことはない。

バイクマウントは自転車に乗るときには安定した動画が撮れるがドライブレコーダーと似たような動画なので時間対効果がいまいちだ。

ドライブレコーダーの動画を自宅に持ち帰って観て楽しめる人ではないと厳しいと思う。

クリップマウンターで試してみたのは帽子のツバに挟んでの撮影だが帽子が重く不安定になるので違和感がすごい。

GoProのサイズと重さならいいかもしれないがジンバルカメラ向きではない。

個人的に使えたのはバックショルダーマウンターだった。

もちろんバックパックやリュックサックを背負っているのが前提だ。

それでもジンバルカメラを取り付けるためにウエストポーチ、セカンドバッグ、ショルダーバッグなどをやめバックパックを旅行で使ってもいいくらい扱いやすい。

マウントしてもさほど目立たないのもいい。

カメラと同系色のバックパックならなお目立たない。

そしてネックマウントやロッドタイプや手に持って撮っているより自然に撮れる。

手に持たず視界に入ることも少ないので撮っている意識が消え自然な観光中の風景が撮影できる。

ネジを緩めればスポッと抜けるので手に持ち替えてディスプレイを見ながら正確に撮ることもできる。

撮りたいところを撮り終えたらまたマウンターに戻して流し撮りにできる。

ネジを緩めたり絞めたりが面倒でカシャンと一発固定できるようなマウンターが発売されればベストだがそこまで望むのも酷だろう。(これで実現できそうだが試せていない)

欠点としてマジックテープで巻きつけるだけなのでショルダーストラップ側の幅が狭いとストンと落ちる。

落ちないように中にハンカチを巻くなどの創意工夫は必要だ。

動画サイズについては1080p/30FPSだとコーディックを圧縮率の高いHEVCにしてサイクリングの動画が10分1.2GBなので5時間撮っても36GBで足りる。

4K/30FPSだと高速バスの車窓動画が10分3.0GBだったので5時間90GB程度だ。

ただ4K撮影については最速クラスのMicroSDを使わないと転送が間に合わないので撮れない。

ファイルは10分ごとに分割していた。

1日あたり128GBのMicroSDカードを1枚持っていけば数日の旅行にも対応できる。

バッテリーに関しては公称最大240分だが歩きや自転車など動きが激しいほどジンバルで緩衝する動作も増えてもち時間が短くなるので2時間以下だと考えた方がいい。

長時間の流し撮りっ放しを考えているならバッテリー交換が出来ないので外部供給しながら録画するしかない。

USB-TypeCから充電させつつ録画しても充電マークは消えない。

旅行後に1時間ほど4Kの静止録画をしながら電源供給してチェックしたところバッテリーゲージは満タンを指していたので可能なはず。

2000mAhの内臓バッテリーで2時間もつので1万mAhのモバイルバッテリーであれば6~7時間程度は使えるだろう。

バックパック内にバッテリーを入れてUSBケーブルをジンバルカメラにつなげばいい。

カバンの下側やショルダーストラップ近くからケーブルを取り出せるタイプならスマートに撮影できそうだ。

但し発熱するカメラなので充電の発熱と合わせると手で持つのは辛いほど熱くなる。

おそらくこのような使い方を想定しておらず内蔵バッテリーや内部回路を痛め寿命を縮めるので電源供給しながらの連続撮影はあくまで自己責任だ。

あと撮影禁止の空港入出国手続きやそれに類する施設でマウントしたまま忘れて突入すると撮影していなくても別室に連れて行かれカメラをチェックされる可能性があるので特にご注意を。

このカメラは旅行好きでパシャパシャとスマホなどで風景写真を撮っているけれどできれば観光やアクティビティに集中したいと思っている方におすすめしたい。

それと写真ばかり撮っていつも遅れる人に購入を勧めよう笑

ちなみにバックショルダーマウンターはGoPRO専用の関節タイプで流用できる。

Fimi Palmの持ち手部分を固定するマウンターは、

Fimi Palm専用マウンターひとつ購入すれば入手できるのであとはGoPro用のマウンターを組み合わせて使えばいいので選択の幅が広がる。

但し元々GoProの小さいサイズを前提に設計されているマウンターなので100%使えるわけではなく手持ち部分などが干渉する製品もあるので注意が必要だ。

カメラネジのマウンターも同様でFimi Palmは首根っこにねじ穴があるので本体を寝かして使うことになる。

写真で紹介した5つのマウンターは問題なく使えた。


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