過去100年間(1925~2025年)に発生した主な大地震を「マグニチュード順に」ランキングし、2025年7月30日のカムチャッカ半島沖地震(M 8.8)がどの位置にあるかを示しています。
🌍 過去100年の主な大地震ランキング(規模順)
順位 | 地震名・場所 | 発生日 | マグニチュード |
1 | チリ・バルディビア地震 | 1960年5月22日 | 9.5〜9.6 |
2 | アラスカ(プリンス・ウィリアム湾) | 1964年3月28日 | 9.2 |
3 | スマトラ島・インド洋地震(2004年) | 2004年12月26日 | 約9.1〜9.3 |
4 | 1952年カムチャッカ/セベロクリーリュスク地震 | 1952年11月5日 | 約9.0 |
5 | 日本・東北地方太平洋沖地震(東日本大震災) | 2011年3月11日 | 9.0 |
6 | カムチャッカ半島沖地震(2025年7月30日) | 2025年7月30日 | 8.8 |
— | その他(例:2010チリM 8.8/1906エクアドルM 8.8) | — | 8.8 |
🔍 評価
- M 8.8のカムチャッカ地震は、この100年で6番目に強い規模です。
- 世界の歴史記録でも上位10位には入り、最も強かった1952年のM 9.0地震に次ぐ、地域史上最大クラスです 。
カムチャッカ半島沖・M 8.8地震(2025年7月30日)— 概要記事
2025年7月30日(現地時間23時24分PETT、UTC 11:24)に、ロシア・カムチャッカ半島沖でマグニチュード8.8/深さ約19.3 kmの巨大地震が発生。これはこの地域では1952年のM 9.0以来、最強の揺れとなりました 。
被害と津波
- ロシア・セベロクリーリュスク(北クリル諸島)では、津波波高3〜5 mの巨大な波が町を襲い港湾施設や建物に浸水や破壊を引き起こし、住民約2,000人が避難。州非常事態が宣言されましたが、死者は報告されておらず、怪我人は軽傷にとどまりました 。
- ペトロパブロフスク=カムチャツキーでは、幼稚園などの建物に軽微な損壊、数人が怪我を報告しました 。
- 日本では、北海道や本州の太平洋岸に対し津波警報や避難勧告が発令。最大60 cm程度の波が複数回観測され、3m級の波の可能性があるとして厳戒態勢に。福島原発付近では作業員の避難措置もとられました。ほとんど被害の報告はなく、重大な事故や異常は確認されていません 。
- 太平洋地域(日本、ハワイ、アラスカ、米西海岸、南米、ニューギニア等)では、広範囲に津波警報/注意報が発令。特にハワイでは1〜3 mの波が想定され、一部港湾閉鎖や避難勧告が実施。実際には深刻な被害は避けられた模様です 。
- 余震活動も続き、M 7.5前後の強い余震が予想されており、引き続き沿岸域や被災地の住民には注意が呼びかけられています 。
総括
この2025年7月の地震は、規模・津波の広がり・避難体制規模いずれも極めて重大なイベントであり、世界的な大地震のランキングでもトップ10に入るレベル、100年で6番目の規模です。被害は限定的でしたが、警戒態勢が迅速に取られたことが被害の最小化につながりました。