発症から回復までの経過
7月末あたりから体調が急に悪化。喉の痛みと微熱から始まり、初日は37度前半でかすかな不安も。2日目には38.6度まで上がり、インフルエンザか新型コロナか、と疑いながら自宅で静養。
3日目、検査薬ではインフルが陰性で、コロナ陽性の可能性あり。症状は熱よりも喉の激痛が際立ち、飲み物も唾すら飲むのも痛みで困難に。ただし咳はほとんどなく、ベッドでの療養を続ける。
4日目に医療機関を受診し、新型コロナの陽性が判明。抗ウイルス薬を選択、処方を受けるも高額(5日分で約26,580円:自己負担3割)に驚愕。医師からは「飲めば3日ほどでほぼ治るはず」と言われ服用開始。
[高額に驚愕って韻を踏んでいていい感じ笑]
6日目には熱は完全に引いたが、喉の痛みは継続。発熱の割にその他の症状は比較的軽かったのが幸い。
喉の痛みと自覚、トラネキサム酸の使用
喉の痛みは刺すような鋭さで、まさに過去に感じたことがない痛みだった。トラネキサム酸を継続服用し、緩和は感じたものの、飲食の刺激で炎症が悪化して、治癒が遅れたようにも感じる。
とはいえ、それだけ喉が激痛でも水分や栄養補給を怠るのは危険。体力低下は重症化を招きかねないので、無理のない範囲で摂るよう努力した。
食欲もさほど下がらなかったのも助かった。
最終的には喉の痛みやイガイガ感は16日目で緩和し、17日目には消失した。
後遺症の懸念
このまま新型コロナの後遺症のひとつとして挙げられる、人によっては何ヶ月どころか1年以上続く慢性上咽頭炎になってしまわないかと心配していたので一安心だ。
それにしても体調が悪くなるまでの10日間はスーパーマーケットと誰もいないジムの往復しかしていなかったのに感染したのは相当な感染力があるようだ。
「ニンバス(NB.1.8.1株)」の特徴と療養・予防法も解説
1. ニンバス株とは?
- オミクロン系の派生株で、2024年冬に流行したJN.1系統から派生した組換えウイルス(XDV由来)です 。
- WHOは2025年5月23日に「注目すべき変異株(Variant Under Monitoring)」に分類しました 。
2. 感染力と免疫回避性
- LP.8.1株より高い感染力があり、XEC株よりやや低い程度の伝播力とされています 。
- 免疫逃避力もあり、抗体の中和効果が30~40%減少するケースが報告されています 。
- 感染者の割合は、日本でも7〜8週連続で増加中で、7月中旬時点でニンバス株が全体の約40%を占めたとする報告もあります 。
3. 症状の特徴
- 喉の声は「カミソリを飲み込んだような痛み」という表現が多く報告され、とりわけ「唾や食べ物を飲み込むときに痛い」と訴える例が目立ちます 。
- 一方で、他の症状はこれまで通り「発熱/咳/鼻水/倦怠感」が主ですが、味覚・嗅覚障害は少ない傾向あり 。
- Fukuokaのデータでは、ニンバス株では発熱(38度以上)が72%、喉の痛み74%、咳・痰66%などが報告されています 。
4. 重症化・治療対応
- 重症化率・死亡率に明らかな上昇は確認されておらず、WHOも「重症度との関連なし」としています 。
- 抗ウイルス薬(ラゲブリオ、パキロビッド、ゾコーバなど)の効果に関して、ニンバス株に対して耐性を示す証拠は現時点ではありません 。
- ワクチン接種による重症化防止効果は維持されていることが多く、高リスク者には追加接種が推奨されます 。
5. 予防と日常ケアのポイント
以下の対策が推奨されます:
- 最新のCOVID-19ワクチン接種(特に高齢者や持病のある方)
- 手洗い、うがい、消毒、適切なマスク着用、換気の徹底
- 喉の乾燥を防ぐための加湿や十分な水分補給
- 喉の痛みや発熱などの症状が出た際は、早めの受診と検査、必要に応じた抗ウイルス薬の検討が重要
まとめ:筆者経験とニンバス株の結びつき
- 筆者が体験した「唾を飲むだけでのどが刺さるように痛い」という症状は、ニンバス株で特徴的とされる「カミソリを飲み込むような喉の痛み」にまさに一致しており、典型的な症例と言えます 。
- 使用されたラゲブリオ(モルヌピラビル)は、現時点でニンバス株に圧倒的な効果を維持しているとされ、適切な選択だった可能性が高いです
- トラネキサム酸による痛みの緩和は理解できますが、刺激を伴う飲食が炎症を長引かせた可能性への注意喚起も非常に有効です。
- 今後も喉の痛みが強い場合には、加湿・水分・栄養補給に加え、早期の医療介入が望まれます。