■ 与党は衆参で敗北――それでも政権は生き残るのか?
本日、参議院選挙の結果が確定し、与党は衆議院に続き参議院でも過半数を割り込んだ。衆参両院で「少数与党」となったこの状況は、事実上の政権不信任に他ならない。
しかし、この明白な「民意」が制度的に政権交代へ直結しないのが今の日本政治の現実である。
そして、その「空白」に切り込む力を持っているのが、野党第一党・立憲民主党だ。
ここで立憲民主党が動かなければ、誰が国民の声を代弁するのか。
それほどの政治的・歴史的責任を、彼らはいま背負っている。
■ 意外と知られていない「臨時国会=内閣不信任のチャンス」
参院選後、必ず開かれるのが議席確定のための臨時国会だ。多くの人は「参議院だけの形式的な儀式」と考えているかもしれない。だが、それは大きな誤解である。
この臨時国会には、衆議院も参加しており、通常の国会と同様に立法や議決権を有している。
つまり――
衆議院はこの臨時国会で、いつでも内閣不信任案を提出できる。
この「制度の隙間」を活用できる政党こそ、真に政治を動かす存在である。
■ 「政権を担う覚悟」があるのなら、不信任案を出せ
立憲民主党は、これまで再三にわたり「責任ある政党」「政権交代可能な野党」を自任してきた。
ならば今回の参院選で与党が敗北した今こそ、その真価を問われるときだ。
- 「国民が今の政権を信任していない」と数字が示している
- 「内閣不信任案」を出せば、政権は解散か総辞職を迫られる
つまり、このタイミングで不信任案を提出しないことは、「変える気がない」と自ら表明するに等しい。
■ 出さない理由は“怠慢”か、“保身”か?
「不信任案を出せば衆議院が解散される可能性がある」と恐れているのかもしれない。
だが、すでに衆参両院で国民は与党に不信任を突きつけている。
この民意の波を恐れ、動かないのであれば――
それは野党ではなく、“体制の一部”に過ぎない。
■ いま出さなければ、次の選挙で立憲民主党が問われる番だ
いま不信任案を出さないのであれば、次に国民が突きつけるのは、こういう言葉になるだろう。
「自民党も立憲民主党も、結局は何もしない。」
「与党を倒せるチャンスに沈黙する政党には、もう任せられない。」
不信任案提出は、単なる戦術ではない。
民主主義が選挙によって動くと信じる国民への、最後の応答なのだ。
■ 【結論】立憲民主党は「民意」を生かせ。臨時国会で不信任案を提出せよ
この国の政治にとって、今ほど重大な局面はない。
立憲民主党は、いま行動することでこそ、自らの存在意義を証明できる。
- 与党が衆参で少数に転落した今
- 臨時国会という制度上の盲点が目前にある今
- 国民の怒りと期待が交錯している今
この瞬間に内閣不信任案を提出することこそ、「責任野党」の証である。
行動しなければ、その看板は単なる飾りに過ぎない。
