第二次世界大戦中のアメリカ大統領はフランクリン・ルーズベルトでした。彼は「民主主義を守るためには参戦もやむなし」という考えを持ち、イギリスや中国を強く支援し、最終的にアメリカを大戦へ導きました。
ではもし、当時のアメリカ大統領が トランプ大統領のような「実利主義者」だったら、歴史は変わっていたのでしょうか?
開戦を防げたかもしれない理由
- ディール(取引)志向
- トランプ型の大統領は「戦争は損だ」と考え、まず取引で解決しようとするはずです。
- 「石油の一部を輸出する代わりに、日本は中国で軍事行動を広げないこと」というようなディールを結んだ可能性があります。
- これなら、日本は「資源がなくなって追い詰められる」という状況を避けられ、真珠湾攻撃まで踏み切らなかったかもしれません。
- アメリカ第一
- トランプ型なら「ヨーロッパの戦争はアメリカの戦争じゃない」と割り切ったでしょう。
- イギリスやソ連を支援するにしても、「利益があるなら売るけど、無償で守る義務はない」という姿勢をとったはずです。
防げなかったかもしれない理由
- 資源の現実
- 日本は石油の8割以上をアメリカから輸入していました。
- アメリカが石油を売り続けることは「日本の侵略を黙認する」ことにもなります。
- 交渉で一時的に抑えられても、日本が南方資源地帯に進出したいという欲望を完全に止めるのは難しかったでしょう。
- 国内の世論と議会
- 当時のアメリカ国民は中国を支持し、「日本の侵略には強く出るべきだ」という声が高まっていました。
- 大統領があまりに弱腰なら、議会や国民から批判され、結局強硬策を取らざるを得なかった可能性もあります。
- ドイツの存在
- ヨーロッパではヒトラーが勢力を拡大し、イギリスは孤立寸前。
- アメリカが完全に無関心でいられる状況ではなく、何らかの関与は避けられなかったでしょう。
アメリカが参戦しなかった場合の世界
もしディール好きなトランプ型大統領が外交を主導し、アメリカが本格参戦しなかったら?
想定される結果はかなり大きく違います。
- 真珠湾攻撃は起きない
石油の全面禁輸がなければ、日本はアメリカ本土を攻撃する理由がなく、米国民を激怒させるきっかけもなかったはず。 - イギリスは孤立
レンドリース法による支援が減れば、イギリスの戦争継続は難しく、ドイツと妥協的な和平に動いたかもしれません。 - 日本は南方資源を確保
フィリピンを米国が守らなければ、日本は資源地帯を押さえやすく、大東亜共栄圏を維持できたでしょう。 - 戦後のアメリカは超大国にならない
戦争に参戦しなければ「戦後の勝者」として世界をリードすることはできず、世界は「ドイツ・日本・ソ連・イギリス」が並立する不安定な多極世界になった可能性があります。
まとめ
- トランプ型大統領なら 開戦を遅らせる可能性は高い。
- しかし 戦争そのものを完全に防ぐのは難しい。
- 仮にアメリカが参戦しなければ、戦後の世界秩序はまったく違った形になり、アメリカが「唯一の超大国」になることはなかったかもしれません。

おーら
フランクリン・ルーズベルトってさ、ハーバード大卒の左派・民主党のバリバリなエリート主義者じゃない? 戦争を決断するのって、理想主義のエリート主義者が多い気がするんだよね。
一方で、もしトランプみたいな「実利主義者」が当時の大統領だったら、第二次世界大戦の模様も全然違っていたかもしれない。戦争は避けられなかったかもしれないけど、少なくともアメリカが本格的に参戦しなかった未来もあり得たんじゃないかな。