# 退職後の生活費シミュレーション:8,000万円以上必要?
この記事では、退職後の生活費をシミュレーションし、必要な資金を算出します。使途不明金が判明したことをきっかけに、具体的な金額を想定してみました。
## 月額生活費の内訳
| 項目 | 金額(万円) | 備考 |
|————–|————-|————————————|
| ガス・電気・水道 | 3 | |
| 電話・ネット | 1 | |
| スマホ更新 | 0.2 | |
| 自宅積立管理費 | 2 | |
| 駐車場 | 0 | 中止 |
| 固定資産税 | 1 | |
| 自動車税 | 0 | 中止 |
| 任意保険 | 0 | 中止 |
| ガソリン | 0 | 中止 |
| 国民年金 | 0 | 免除申請予定 |
| 国民健康保険 | 0.7 | |
| 医療費 | 1 | |
| 食費 | 6 | |
| 散髪 | 0.2 | |
| 趣味 | 3 | |
| 交通費 | 0.5 | |
| **合計** | **18.9/20.7** | 車なし/車あり |
食費は一日3,000円から2,000円に抑える必要がありそうですが、以前自炊をしていた経験からそれほど困難ではないと予想しています。車は60歳までに廃車にする予定です。高齢者の運転は危険であるためです。
厚生年金は支給されなくなるため、国民年金に加入する必要がありますが、既に25年以上保険料を支払っており、追加で支払っても受給額は大きく増えないため、無職であることを理由に免除申請を行う予定です。国民健康保険料は自治体によって異なりますが、私の場合は無職で約6,000円です。医療費は年間数回通院するため、必要経費として計上しています。
## 必要な資金の試算
上記の月額生活費から、必要な資金を算出します。
* **車なしの場合:** 18.9万円/月 × 12ヶ月/年 × 35年 = 7,938万円
* **車ありの場合:** 20.7万円/月 × 12ヶ月/年 × 35年 = 8,694万円
さらに、家電製品の買い替え費用も考慮する必要があります。
### 家電買い替え費用(35年間)
* 冷蔵庫:12万円 × 2回 = 24万円
* オーブンレンジ:8万円 × 2回 = 16万円
* エアコン:40万円 × 2台 × 2回 = 160万円
* 洗濯機:40万円 × 2回 = 80万円
* 給湯器:20万円 × 2回 = 40万円
* テレビ:30万円 × 3回 = 90万円
* レコーダー:15万円 × 3回 = 45万円
* タブレット:20万円 × 5回 = 100万円
* PC:20万円 × 4回 = 80万円
* **合計:635万円**
したがって、60歳で車を手放すとしても、生涯で必要な費用は、車なしの場合約8,573万円、車ありの場合約9,329万円となります。
## インフレとリスクヘッジ
この試算はインフレを考慮していません。しかし、35年間インフレが続かないと仮定するのは現実的ではありません。そのため、預金、確定拠出年金、貯蓄、厚生年金収入などを含めた資産全体を把握し、インフレや円安リスクへの対策として、適切なポートフォリオを作成する必要があります。