年金指数ランキング2016:日本は27カ国中26位

マジであかんぞこの国の年金システム。
100点満点中43点という現実で、持続性(Sustainability)24.4(E評価)、十分性(Adequacy)48.5(D評価)、健全性(Integrity)60.9(C+評価)と特に持続性が極めて低い。日本より下に位置するのはアルゼンチンだけだ。

アルゼンチンといえば、タンゴの文化やサッカー強豪国として知られる一方で、「母を訪ねて三千里」の主人公マルコの母がイタリアから出稼ぎに行った事例も想起される。
過去は農業王国として世界有数の経済大国(国民1人当たりGDP世界4位)だった時期もあったが、20世紀以降は産業構造改革失敗やフォークランド紛争での敗北、ハイパーインフレ、ドルペッグ制導入後のブラジル危機影響などで経済が転落。その歴史は日本の将来を暗示する警告と捉えるべきだ。

一方年金指数ランキングではデンマークが1位。イメージ通りに高税率で消費税が高い国(収入の半分を税金で賭けた感覚)。年金も財源は税金。
2014年の統計によると、平均年収約7万3959ドル(当時約784万円)と日本の平均年収410万円と比較すると、約62%の差が開く。この数字から企業収益の取り分を分析すると、デンマークでは日本より搾取率が高い傾向にある。

一方日本はGDP世界3位という経済大国イメージがあるものの、実際は一人当たりGDPで世界26位(デンマークの約62%)。
この現状から考えると、アルゼンチンのような急激な経済縮小を招く構造的問題が潜んでいる。根本的な見直しが必要だ。

世界の一人当たり名目GDPランキング(2015年データ)では、デンマークの平均給与を基に算出した数値も示唆している。
「経済大国」という幻想は虚構で、実際には裕福な国ではないとの認識が求められる時期だ。


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