80年代からドラマ愛好家としてずっと追いかけてきた経験を振り返ると、特に注目したいのは時代を超えて変わらず輝く女優たちです。中山美穂さん、常盤貴子さん、天海祐希さんのような不動の存在は今も記憶に残りますね。
一方で浅野温子さんや山口智子さんなど、多くの名前が並ぶ中でも「瞬発力」と「最大風速」を持ったのは中山美穂さんと仙道敦子さんだけでした。出演するだけで視聴率を左右する圧倒的な存在感は俳優部門の脇役よりも際立っていました。
90年代前半には、当時で類を見ない逸材が現れました。特に吉田栄作さんの演技が評判でしたが、実際は仙道敦子さんが「セーラー服反逆同盟」などで人気を博していました。この作品では中山美穂さんと並んで「アイドルから女優への転身」という稀なケースでした。
当時の業界では、アイドルと女優が明確に分かれていました。堀ちえみさんや杉浦みゆきさんが主演を務める「棒読みドラマ」は、アイドル衰退と共に廃れていきました。しかし深津絵里さんのようにスパッと転身したケースも存在しました。
中山美穂さんと人気を二分していた仙道敦子さんは、結婚引退までに多くの作品で活躍。緒形拳の息子との結婚は当時話題となりましたが、山口百恵さんに比べて知名度では劣りました。彼女が続けていれば中山美穂さんと並ぶ地位を維持できた可能性もありました。
近年では土屋太鳳さんが仙道敦子さんの魅力に近い存在として注目されています。スポーツ万能で頑張り屋というタイプは違えど、メディアを通じて多様な印象を与える点が共通しています。彼女も中山美穂さんや常盤貴子さんらの後継者として期待される一人です。
最後に織田裕二主演の視聴率取れそうなドラマを観ながら、ふと浮かんだことを書いてみました。