4つの家計簿アプリのレシート認識精度の比較 2018年版[ANDROID/iOS]

家計簿アプリはレシーピを数カ月使った後に1年4カ月Zaimを使ってきた。

最近読み取れないレシートが多い気がしている。

そこで去年に引き続き家計簿アプリのレシート認識精度をチェックすることにした。

もしかしたらZaimよりいいアプリにめぐり合うかもしれない。

今回も人気の4アプリで確認することにした。

前回はレシレコが入っていたがサービス終了しているので代わりにおカネレコに参加してもらった。

レシートが読み込めるアプリをAndroid端末のファーウェイHonor7XとiOSのiPad mini4(iPhoneアプリ)で確認した。

■目次
1. 家計簿アプリ
2. 使用レシート
3. 認識精度
4. 評価

1.家計簿アプリ

比較するアプリケーションは4つを選択(2018.4.1の最新版)

  • 家計簿レシーピ

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  • 家計簿Zaim

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  • 家計簿マネーフォワード

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  • おカネレコ

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2.使用レシート

レシートは手持ち14枚準備しアマゾン段ボールの底に使っている厚紙を台紙にして両面にのりで貼り付けた。

このレシートを各家計簿アプリで読み込んで認識精度をチェックする。

ただしこのうち2枚は電気料金とガス料金なので読み取れないのは分かっている。

万が一読めるアプリがないかと念のために入れてみた。

だから12枚のレシート勝負になる。

この12枚をどれだけ正確に認識できるかをチェックしてポイントとした。

レシートは店員さんの名前や店名、会員番号など個人情報があるのでぼかしている。

結果の表に店名を記載しているがよく使いそうな店舗でレシートがイレギュラーなものをあえていくつか入れている。

具体的には商品名と価格がずれているものや郵便局の領収書のようにどれが商品でどれが合計か分かりにくいものも織り交ぜてある。

3.認識精度

評価は2ポイントを満点とした。

価格が正しく認識して1ポイント加点。

更に店舗名の記載があるものは店舗名、商品名が付いているものは商品名が正しく読み取れたら追加で1ポイントとする。

但し「パ」→「バ」など濁点を半濁点と間違える程度は正解とした。

1枚のレシート当たり3回の撮影で1回目や2回目で2ポイント取れたらそこで終了。

2ポイント取れるまで3回チャレンジする。

そして3回までの最高ポイントを調査した。

マネーフォワードZaimレシーピおカネレコ
No店舗AiOSAiOSAiOSAiOS
1IKEA00002200
2ドラッグストア22222200
3マクドナルド11221100
4東急ハンズ00001100
5郵便局21122222
6ユニーオイル22222222
7くら寿司11221122
8サンドラッグ22012222
9シェル石油22012222
10九十九電気22222200
11EXPRESS石油11111111
12近所スーパー22222222
13中電(1)0000000
14東邦ガス00000000
合計1716141720201313

A=ANDROID

4.評価

今回の調査で分かったことはカメラからイメージを文字や数字に変換して認識する精度に大差は無くなっている。

ANDROID版とiPhone版の差はあるが例えば8、9番のZaimのANDROID版も何度か撮りなおせば価格を認識した。

OSの差というより両方合わせて1回読み取れたのでそのアプリでは1/6の確率で読み取れる精度と考えた方がよさそうだ。

あと12番の近所のスーパーの一般的なレシートであればどのアプリも1回目で正しく認識してくれる。

次の段階はレシートのどこの位置にある数字や文字を商品名、商品価格、合計として正しく認識するのかが勝負になってくる。

例えばイケアのレシートには価格が入っていそうな位置に5桁の品番が入っていたり、くら寿司のように商品と価格の行が合っている行とずれている行があったり、東急ハンズの優待割引が商品欄に入っていたりといくつものトラップをかいくぐる認識力が必要になっている。

そして全体の評価ではレシーピが一歩抜きんでていた

前回調査でレシーピだけが悪い評価という結果だったので精度アップに注力したのではないだろうか。

早めに再調査するべきだった、申し訳なかったですレシーピさんm(__)m

それにレシーピは1発目の撮影で2ポイントを取ることが多く調査も早く終わったので印象もいい。

逆に2位になっているマネーフォワードは粘って粘って3回目で2ポイント認識が多く手間がかかったので個人的には印象がよくない。

Zaimとおカネレコは3回のテストにあまり変化なく認識できるものは安定しているし出来ないものは何度撮ってもダメな印象がある。

レシーピの真骨頂は他のアプリでは3回以上何度撮りなおしても価格すら認識できないイケアの商品名と価格を正しく認識している。

どのアプリもこの赤丸の品番を合計価格として認識してしまう。

人間の目で見てもおかしなレシートだ。

実はレシーピも品番を価格として読み込んでいるが商品代に入っていない差額を調整金として差し引いて合計を正しくするといったこざかしい手段で調整している。(褒めています)

マネーフォワードも同じ手法を取っているが3回のチャンスの中で合計を正しく表示できなかった。

(Zaimも2018/4の外観変更のタイミングで同じ機能を追加し追随した)

合計と商品の小計の両方で判断する点ではこの2アプリは他の2アプリより少し先を進んでいる。

それと東急ハンズの優待値引きを合計額に反映させているのも素晴らしい。

8554円を合計金額と認識したのはレシーピだけだった。

他のアプリは割引前の9504円になってしまう。

レシーピは調査した全てのレシートで安定して価格を正しく読み込むことに成功している。

ポイントでは次点がマネーフォワードだが前述の通り何度か撮影すると結果が変化しやすい特徴があった。

調査の印象は悪いが読みにくいレシートを何度読んでも読めないよりは変化が大きい方が工夫されている感じがしていいのかもしれない。

そしてカテゴリを自動分類するので素早く家計簿をつけることが出来る。

あと電気料金を唯一読み取ったのがマネーフォワードのANDROID版だがこれはなにかの気まぐれだろう。

その後何度か位置を変えたりして試してみたが認識しなかった。

Zaimとおカネレコも善戦している。

くら寿司のずれている商品名と価格を正しく読み込んだのはこの2つのアプリだ。

商品名の寿司皿と価格が1段ずれており赤椀と価格は同じ行にあるこれも特殊なレシートだ。

2つのアプリは正しく寿司皿300円、赤椀370円と認識した。

マクドナルドのカタカナ半角の小さな商品名を認識できたのはZaimだけだった。

「チーズバーガー」は何度か撮りなおせば他にも認識するアプリがあったが「ハミダスハムテリタマ」を認識できたのはZaimだけだった。

文字認識力は相変わらず優れている。

4つのアプリのどれを使っても十分使えるがレシート認識率を考慮して利用するならお薦めはレシーピだ。

さすがアプリ名の通りの面目躍如。

慣れれば関係ないがレシーピだけは撮影時にカメラの表示が異常に粗いので正しく撮れるか最初不安になる。

自分はこれまでの家計簿データを移すことは難しそうなのとユーザーインターフェースになれてしまったのでZaimがサービス終了しない限りそのまま使用する。


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