ドリームベッドのドリーミー買ってみた

軽い腰痛もちだ。

臀部の上あたりが痛いタイプでおそらくヘルニアではない。

冬の寝起きで辛い日がある。

主な理由は布団が重くて寝がえりが打てなかったから。

エアコンの調子が悪い→寒いので布団を重くする→寝返りが打てない→腰痛悪化の悪循環だった。

エアコンを新品に替えて冬の夜も以前通りにエアコンをバンバンかけるつもりなので今後寝返りが打てなくなることはない。

しかしそのうち加齢で本格的な腰痛になる可能性もある。

そこでベッドを少しいいのに替えようと考えた。

いまは10年以上前に楽天で買った中華製のポケットコイルのベッドに4年前に買った東洋紡のブレスエア※を乗せて使っている。

※同じ商品は売り切れている。40mmと記載されているが実寸30mmだった。

あまりよい寝具環境といえない。

「一生の1/3は寝ているからいい寝具にすべき」というのにも一理ある。

年間約2000時間も使っているのにスマホやタブレットよりカネをかけていないのはよくない。

ただマットレスは調べると奥が深くて手に負えない。

価格はピンキリで1万円から数十万円、下手すれば100万円なんてのも当たり前にある。

メーカーも3Sと呼ばれるシモンズ、サータ、シーリーのにフランスベッド、ASLEEP、西川、テンピュール、グラウディング、日本ベッドなどの専業メーカーや日用品のニトリ、無印などの生活用品店も製造・販売している。

タイプもポケットコイルとボンネルコイルに分かれていて長所短所がある。

コイルの材質や太さも影響するしウレタンや綿の使い方でも寝心地が変わる。

人それぞれ身体の重さや重心、寝相、腰の硬さ、腰痛のタイプが違うのでどれがいいのかはある程度の期間使ってみないと分からない。

よさがすぐにわからないので昔は高級布団といえば安く仕入れて年寄に数十万でさばく商品と相場が決まっていた。

効くか効かないか検証に期間がかかる毛生え薬、健康商品、ダイエット食品、アンチエイジング商品、水素水などと同じようなカテゴリーにいた。

といってベッドに詳しい人なんてメーカーか販売店くらいだろうから皆さんおそらくメーカーのネームバリューと財布と相談しながら人によっては最近何かとお騒がせな大塚家具やニトリや寝具店に出かけて数分寝て店員のアドバイスで決めてるしかない。

もしくは親が金持ちで子供の頃からシモンズとか日本ベッドの高いのを使っているなら名指しで同じようなモデルを買うのだろう。

今回保険の給付金をあてにして10万円前後のマットレスを買ってもいいが寝心地があまりいいのもダメだ。

これまで海外旅行でベッドが変わっても普通に熟睡できたのは自宅のベッドが劣悪だったためなので腰痛が悪化せず少し寝心地が改善する程度がいい。

というわけで予算は5~8万円とする。

どうせ分からないのでネットで評判のいいエントリーモデルをえいやあーと買ってしまうのもありだ。

例えば楽天かアマゾンで「SWRH82B C 国産」という呪文を入力しポケットコイルの一番安いマットレスを買っても耐久性は確保できる。

少し硬めならシングルで1.9mmのコイルが600個以上使われているといい。

硬すぎればブレスエアかマットレストッパーを乗せて寝心地を調整できれば下手に高いマットレスより合うかもしれない。

しかし線種とコイル数だけでベッドの良し悪しが決まるならベッドメーカーが濫立することもない。

やはり寝心地を確かめてみたいのでニトリにいってみた。

大塚家具に行ったらいきなり買わされそう。笑

ニトリにある主力マットレスは自社製のNスリープシリーズと共同開発のシーリーだ。

Nスリープの一番高いのはもっちりしていて寝心地がいい。

まあ2万円の中華製のマットとフレームのセットと比較してはニトリがかわいそうか。

しかし3分寝ていると腰が沈みすぎるので痛くなると予感できた。

既に少し腰にきている。

そこで片っ端らに寝てみるとNスリープ ハードという二番目に安いマットが身体に合っている。

さすが安いベッドで寝ているだけあって体もお安くなっているのか。笑

シーリーにも寝てみたがこちらは硬さはいいがフワフワ動いて落ち着かない。

専門家曰く「15分仰向けでじっとしていられて違和感のないマットレスでいちばん硬いものを選ぶ。」らしい(諸説あります)

他にもハードがあったが一番硬く感じたのがNスリープ ハードだった。

10分以上寝ていても問題ない。

まだ柔らかい気がするのでもっと硬くても大丈夫だ。

しかしこれ以上探すのも面倒で在庫もあるし巻いてあるのを持ち帰ろう考えた。

価格もシングルで3万円しない。

予算内だ。

あれ、サイズって何だろう?

ベッドは主に

シングル 幅 97 x 丈 195 cm

セミダブル 幅 120 x 丈 195 cm

ダブル 幅 140 x 丈 195 cm

ワイドダブル 幅 150〜155 x 丈 195 cm

がありメーカーによってはクイーンやキングなんてのもある。

シングルも幅90セミシングル、幅85セミシングルもある。

なんとなくシングルのようだがベッドフレームの中に入れるタイプなのでマットレスが合わないと最悪だ。

そこでそそくさと自宅に帰り幅x丈x高さを測った。

90x195x17cmだった。

ありゃ、シングルではなくセミシングル90(SS90)という特殊なサイズだ。

二段ベッドやキッズベッドに使われるサイズだ。

調べるとNスリープにこのサイズはない。

シーリーの一部モデルにはSS90があるがボンネルコイルのフワフワ感は合わない。

そこでネットで買うかと探してみるがSS90なんてサイズのマットは数が少ない。

以前も腰痛で買い替えようかと調べてベッドサイズで諦めてエアウィーヴもどきのエアブレスを上に載せてお茶を濁したかもしれない。

マットレスのコイルに寿命がきているので今回は買い替えないとそのうち腰がやばい。

しかしNスリープが買えないので購買意欲が削がれていつでもいいかという気持ちになっていた。

しばらくしてドリームベッドドリーミー261の展示品を安く見つけた。

3大ベッドメーカーのひとつ、サータと技術提携して国産でサータ製品や自社製品を作っているメーカーだ。

時計でいえばロレックスとチュードルみたいな関係か?

いや少し違う。

iPhoneを設計して販売するアップルと製造する中国のフォックスコンみたいな関係か。

フォックスコンが自社オリジナルのiPhoneを出すみたいな。

こちらは米国設計の日本製造だ。

昔からベッドを使っていた人が設計して世界一高品質な製品を作る人が製造するなんて夢の製品ではないか。

だからドリームベッドって命名したのか?なんて冗談まじりにポチった。

試してもいないのに?と思われるかもしれないが10分寝たところで身体に合うかなんて結局分からないし三大メーカーの一角を製造しているメーカーなら問題なさそう。

それにフランスベッドや無印良品のボンネルにも寝て分かったのはポケットコイルの方があっている。

Nスリープの柔らかいモデルのように沈み込みすぎで腰が痛くなるのはまずいが買った商品の型番の最後がTはトルネードで一番硬いやつ。

シングルサイズでNスリープハードのコイル数が450本に対して700本以上あるので確実に硬いだろう。

柔らかい方からP<N<Tとなっておりポケットコイルの数が増えていくので硬い方が価格も上がる。

同じモデルなら硬い=重い=高いだが良いわけではない。

下手をすれば鉄板みたいで背中が痛くなるかもしれない。

そんなときはベッドレストッパーや敷きパッドで調整できそうだし場合によってはブレスエアを入れてもいいだろう。

柔らかすぎて沈み込むマットレスだと間に何か入れても沈み込む。

40万や50万の高額なベッドなら交渉次第で値引率もいいが10万円以下のレンジでは値引き率も小さいので安い展示品を見つけたらさっさと買ってしまった方がいいと考えポチった。

問題なのはベッドフレーム。

幅90cmではどうしようもないので買い替えだ。

買い替えるにあたり次の4点を考えた。

  • あまりお金をかけたくない
  • 強度があるもの
  • ベッドサイド用タブレットの支柱付け替えが必要
  • 買い換えるなら何か変化が欲しい
  • タイミング

安い製品で十分だが不安定なフレームは困るのでスチールパイプ製にする。

今のベッドにモニターアームが連結されているので付け替えるか別の方法で取り付けなければならない。

VESAモニターアームではなくタブレット用のアームが格安で売っているのを見つけたので注文しておいた。

挟み込んで固定する形状なのでベッドのパイプは四角がいい。

そして形状は現在のローベッドじゃなく足つきで下にモノを置けるタイプだ。

ネット通販で探してポチって待っているとマットレスが先に届いてしまいそうなのでニトリで条件に合う安くてよさげなのを見つけた。

早速ニトリに出かける。

運よく在庫有で白を買った。

これは重い。

車で自宅まで運び旅行用キャリーカートで家の中まで運んだ。

まさか普段の生活で役に立つ日がくるとは夢にも思わなかった。

入れ替えはこのような手順にする。

  1. ベッドフレームを自力交換
  2. 当面は現在のマットレスを使う
  3. マットレスが届く日に今のを外す
  4. 運送業者に新しいのを乗せてもらう
  5. 古いマットレスとフレームを粗大ごみ

早速入れ替えだ。

掛け布団を干して今のローベッドのマットレスを上げて掃除をする。

すのこ代わりの下板を外してまた掃除をして固定しているネジを外す。

思ったより分解は簡単だった。

しかしへたり込んでドライバでネジを外していると一斉に足に何かが食いついてくるのが分かり痒くなってくる。

さすがマットレス下だ。

掃除機で吸った程度ではどうしようもないダニがいるのか。

殺虫剤を空になるほど浴びせてもう一回掃除をかけたらとりあえず刺されないようになった。

ベッド下にダニ取り粉でも買ってきてしばらく撒いておくか。

そして撤去作業に1時間かかり鉄製のベッドフレーム組み立てにかかる。

ビニールを外すのに一苦労。

でも発泡スチロールを使っていないのは助かる。

ゴミ箱がかさばって厄介だ。

部品を全部立てかけた。

一つ一つは案外軽い。

14本のネジをつけるだけで組み立ての作業時間は30分もかからなかった。

うわ、カーペットがベッドの下とそれ以外でツートンになっている。

どれだけ煤けているんだマイカーペット。買い替えるか。。

あとは上板のせてマットを戻すだけ。

このフレームにしてよかったのは、

  • ベッド下の掃除が簡単
  • ベット下に物置ができた
  • ベッドの乗り降りが楽

ベッドの下が使えるのは便利だ。

マットレスを入れると丁度椅子のサイズなので腹筋で起き上がって降りる必要が無くなった。

一方ダメなのは、

  • まるで病院のベッド
  • 床に置いてあるリモコンが遠いからサイドテーブルが欲しい
  • テレビを見下げるようになって疲れるからテレビ台が欲しい
  • 落ちると痛そうなのでベッドガードが欲しい
  • パイプの太さが貧弱で耐荷重低そう

色々欲しくなるベッドフレームだった。

ベッドガードは安いもので3000円なので3つ買うと本体価格を超えてしまう。。。

きしむことは無いのだがフレームが全体的に細いので時間に余裕があるなら耐荷重が明記されているスチールベッドにした方がよかった。

あと天井が近くなったので違和感があるがそのうち慣れるだろう。

これでマットレス待ちだ。

組み立てが終わりショップから連絡があり約2週間後に到着するらしい。

そんなに先ならベッドフレームをゆっくり探せばよかった。。

そして10労働日待ってマットレスが到着した。

無職が「労働日」とか「平日」なんて表現を使うと一生やってこない気もするが一般社会用語として使ってみた。

まずこの上に敷パッドを敷いて寝てみる。

ハードなので当然硬い。

感覚としては厚めの敷布団の上に寝ている感覚だ。

前の安物マットレスと比べてスプリングの押し返すフワフワ感がない。

腰かけてみるとさすがに中にスプリングが入っているのは分かる。

椅子として最上級だ。

座骨が尖っているようで大抵の椅子のクッションは座ると痛くなるし柔らかすぎると腰が痛くなるのでこれがちょうどいい。

中華製マットレスと何度か交互に寝てみる。

そして十数年越しにあることに気がつく。

中華製マットレスはポケットコイルではなくボンネルだ!

間にブレスエアの緩衝により気がつかなかったがドリームベッドと比較すると中華製はゴムの板のようなもので面で支えられているのがよく分かる。

手で強く押しても面で凹むので間違いない。

それに経年劣化でウレタンがスカスカになり中のバネが表面に浮き上がっておりそれをなぞっても表面にコイルで板のようなものがあるのが分かった。

ポケットコイルマットレスとして売っていたのは詐欺だろ。

粗大ごみで廃棄する前に布を割いて中身を確かめてもいいが今更意味がない。

楽天のどこで買ったか履歴も消えているし文句をいっても時効だ。

ボンネルだったから中華製の安物でも10年以上使えたわけだ。。

(捨てるときにタグを見つけて確認したら「つつみ型コイルばね連結」と記載されていた。ポケットコイルを連結したマットレスだった。SWRH57の2.5mmのコイルを192本敷き詰めている。ばねの質はいまいちだが太いコイルを192本も並べてあれば硬いし長持ちするわけだ。製造は友澤木工製の中国産とわかった。現在もベッドを販売している会社だ。)

そしてまたドリームベッドの寝心地を確認することにした。

普通のホテルのベッドの比べても固い。

仰向けになって一応腰回りは沈み込んでいるのは分かるがニトリのNスリープ ハードよりも少ない。

といっても体育館にある体操用のマットとはまるで違う。

固いなりに22cmものクッションがあるのだ。

それに30分程横になっても腰に痛みがこないのはいいマットレスなのだろう。

元々固めが好きなので問題ない。

そして敷きパッドで1晩寝てみた。

腰は痛くならないのだが評価が難しい。

寝心地は中華ボンネル+ブレスエアの方がいい。

バネがギシギシうるさいが慣れていたのかブレスエアがよかったのか寝やすい。

そこでドリームベッドにブレスエアを乗せて1日寝てみた。

いい感じだ。

おそらくブレスエアの代わりに低反発マットレスの薄いのをトッパーにすれば耐久性が3倍ありそうなNスリープ ハードの出来上がりだ。

とりあえずブレスエア無しのドリームベッドのクッションに慣れることにした。

そして5日間寝てみて睡眠時間が延びた。

前のベッドだと二度寝しても三度寝しても6時間以上寝ることが出来なかったがこのベッドにしてから7時間もしくは8時間寝られる日もあった。

ここしばらく腰痛はなかったのでベッドを替えた事によって腰痛がよくなるのかは分からないが寝やすいので睡眠時間が延びたのではないかと考えている。

数日ではマットレスの良し悪しの判断はつかないので数カ月経ってからレビューしてみたい。


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