島根旅行1、2日目 いまさら初詣

2月後半に名古屋市の日々の新規感染者数は一桁に迫っていた。

そして緊急事態宣言が解除されるというニュースを聞くな否や旅行計画も再開した。

考えているのは初詣だ。

熱田神宮へお参りにいこういこうと思い気がついたら緊急事態宣言が発表されて気が削がれた。

というわけで緊急事態宣言が明けたら遅れた分を取り返すため格式の高い伊勢参りを考えていた。

伊勢神宮が嫌なわけではないが何度も足を運んで新鮮さがないしもう少し遠い神社でいいところはないものだろうか。

そこにたまたまフジドリームズエアライン(FDA)が出雲空港の往復1万円のキャンペーンを発表していた。

この直前に大切な旅行の足であるエアアジアジャパンが破産手続きをしているというニュースが流れてきてショックを受けた。

中部国際空港を拠点としたLCCで国内外に往復1万円前後で運んでくれて実際に国内線は何度か利用している。

海外は主にエアアジアXという別会社だが名古屋から台北の路線の就航があり潰れて競争相手が減るとこれまでの価格では行けなくなる。

県営名古屋空港を拠点としているFDAまで無くなったら堪らんという使命感?で少しでも売上の足しになればという想いから利用させていただくことにした。

2月末にフライング旅行をしようと考えたが出雲の天気が悪かったので予定通り3月頭に予約した。

GOTOトラベルは再開していないが宿泊施設も空いている為か2泊7000円以下でビジネスホテルが出雲中心部で取れた。

というわけで事前支払いの旅費は17,000円とまるでGOTO並みだ。

もしGOTO再開すると価格を定価に戻してそこから国払いの割引になりそうなのでこの値段と大差がない気がする。

旅費はお得であればあるほど期待値のハードルが下がるので満足度も上がりやすいというのが持論だ。

難点は往路の空港到着が18時なので実質2泊2日しかない。

通常計画は立てないつもりだが行き先は決まっている。

  1. 出雲大社
  2. 石見銀山
  3. 松江城

3つしか思い浮かばないがこれだけあれば地元より充実しているので贅沢をいってはいけない。

出雲大社と石見銀山は確定で松江城は時間に余裕があれば寄ろう。

出雲大社は太宰府ほども広くないので、

出雲大社 2.7万㎡

伊勢神宮 182万㎡(神域のみ)

伏見稲荷 87万㎡(稲荷山込み)

明治神宮 70万㎡

熱田神宮 19万㎡

太宰府天満宮 17万㎡(5万坪)

北海道神宮 1.8万㎡

出典 それぞれググった

短い時間で回って同日に石見銀山観光もできそう。

島根の名産のイメージがなかったがググってみると沢山ある。

出雲そば、しまね牛、うずめ飯、焼き鯖、しじみ、松江おでん、鯛めし、赤天、のどぐろ、松葉ガニ、どじょう鍋、海鮮丼と色々揃っているので一つ二つ食べてみたい。

一応今回もミッション制にする。

  • 出雲大社参り
  • 石見銀山巡り
  • (松江城)
  • 出雲そば
  • のどぐろ料理か海鮮
  • 宿禰餅か名物お菓子
  • スーパーか直売所
  • 伊佐の浜
  • サイクリング(銀山)

別にできなくても問題ないが何かお題がないと島根のどこかの観光地で読書をして終わりそうなのでw

では出かけよう、3ヶ月ぶりの旅行へ。

荷物はリュックとウエストポーチ合わせて4kgと2泊にしては少し重めになった。

名古屋は雨で上着要らないくらい暖かいが出雲は翌日最高気温10度と出ていたので厚着をする。

FDAなので中部国際空港ではなく名古屋空港(小牧)まで移動する。

新潟から帰った時に名古屋空港から栄行きのバスに乗った。

念のため他の経路がないか調べてみると西春駅から名鉄バス、勝川駅からあおい交通バスが出ており今回は勝川駅から乗車した。

空港の隣のエアポートウォークでランチを食べて読書でもして航空ミュージアムでYS11を観て搭乗しようと考えていたがあいにくの土砂降りで2キロも歩く気になれない。

仕方がないので空港の唯一の食堂でランチをしてタリーズでコーヒーにして時間を潰す。

救われたのは空港内にも関わらずランチのコスパがよかった。

予定通り夕刻発で出雲空港へ到着した。

バスの時刻表もチェックしておらず到着口に自動発券機があったので出雲市駅行き(720円)チケット買って外に出たらバスが2台止まっている。

空港を少し見学したかったがいつ発車するかわからないし次があるのかすら分からないのでさっさと乗り込んだ。

運転手さんによるとフライトの到着時刻に合わせての時刻表になっているようで前に止まっているのが松江市行きで後ろに止まっているのが出雲市行きになる。

25分で出雲市駅に到着した。

駅前のホテルアルファワンでチェックインした。

シングルとしては広くも狭くもないタイプだ。

コロナ禍でなく通常であれば1泊5000-7000円はしそうだ。

夕食のお惣菜とビール調達に出かける。

駅近くの評価がいいのどぐろ専門の居酒屋に惹かれたが初日から贅沢してはいけない。

マップをチェックするとラピタというスーパーが夕方安いということで寄ってみた。

ただ18時半にはほとんど売り切れて大したものが残っていない。

やはり居酒屋行くべきだったか?

でも食べてみると半値で270円だったカニ飯もどこかの名所で食べた残念な三色丼のカニより美味かったし赤てんも本麒麟のツマミにピッタリの味だ。

この149円の赤てんが地元に売ってたら定期的に買いたい。

酒とデザートの不思議な味のさくら色のどら焼きを含め合計800円は正解だった。

出雲市駅前も雰囲気あるし物価も安そうでいい感じ。

麹レモンサワーもおいしくていい気分でそのまま熟睡してしまう。

最近は常識なのかもしれないがこのホテルのテレビはスマホのミラーリング(キャスト)ができたので便利だ。

翌日の朝食は事前にフロントで800円を支払ってホテル下の丸善水産で食べた。

バイキング制でご飯と味噌汁以外は冷たかったが味はどれもよかった。

前日はさっさと寝たので予定が決まっていない。

出雲大社と石見銀山巡りを電車にするかレンタカーにするか比較すると駐車場も加味してレンタカーの方が安い。

ニコニコレンタカーを12hなら銀山往復の電車バス運賃と変わらない。

でも運転が面倒なので電車とバスにしよう。

選択肢がクルマしかないなら運転するが公共交通機関もあるなら出来る限り使いたい。

午前中に遠い石見銀山で午後から出雲大社にしよう。

あまり通勤時間帯に電車に乗りたくはないが8時台を逃すと大田市駅の到着が10時半なので仕方なく8時6分のJR快速(590円)に乗る。

乗客のほとんどが出雲市駅で降りてくれたのでガラガラなのはよかった。

でもこれだけポンポン跳ねる電車に乗ったのは久しぶり。

これJRだよなぁ。

ほとんど出ていない二日酔いが悪化しそうだ。

駅に到着してSuicaが使えず駅員さんにスマホを渡してキャンセル処理と現金支払いをした。

出雲市駅から西はSuicaが使えない。

ついでに銀山の行き方を聞こうとしたらおみやげ屋のお姉さんがガイドを渡し説明してくれた。

そのままバスに乗り大森停留所(680円)に移動した。

お姉さんのオススメは世界遺産センター前で降りて帰りは大森代官所跡から乗って戻ることだがレンタサイクルの場所を見ると大森停留所の方が近い。

ここまで辿り着くのに1270円って高すぎないか?と思ったけれど乗客が少ないので仕方がないか。

そして到着したのが9:30頃だった。

停留所すぐそばの弥七で電動アシスト自転車を借りて(2時間700円)龍源寺間歩まで駆け上がる。

レンタサイクル屋のおじさんに教えてもらった自転車の通行止め横にある駐輪場に置いて徒歩で入口まで登っていく。

約200mの龍源寺間歩の銀山坑道(410円)を巡る。

そして自転車置き場まで戻り自転車に乗り弥七まで帰った。

借りて返すまでの所要時間は約1時間だった。

自転車は銀山観光用というより片道2kmの登り降りの坑道までの時間短縮のための乗り物と考えるのが正解だ。

そのまま町並みを徒歩で歩いてバスに乗った。

大田市駅まで(640円)の帰りも貸し切りバスだった。

途中病院で1名だけ乗車で1区間で下車していたので採算が取れない。

30分程待ってる間にせんべいを買い食い。

JRで出雲市駅へ各駅停車で約1時間かけて戻る。

1両編成はどこかもの悲しい。

出雲市駅を出てここまでかかった費用が3690円になる。

坑道も短いし回った時間の割に移動時間がかかり微妙な気もするけれど一生に一回なのでいいか。

1時間だけ使って700円の電アシが余計だったかなぁ。

もう少し暖かくなって自転車なしのハイキングコースとして回るならいいかも。

気を取り直して(あ、本音がw

出雲大社へ行こう。

その前に飯だ。

評価が良かった和食屋で海鮮を食べたかったが断られて仕方がないので駅前のラーメン屋へ。

チェーン店のようでスサノオラーメンと出雲そばと飛魚野焼きの神話セットだ。

あんまり期待していなかったが出雲割子そばがうまい。

出雲ならどこでもこれだけうまいのか?

朝食の出雲割子そばも伸びていた割においしいと思ったがこれはコシがあってずーっとおいしい。

味噌ラーメンとのミスマッチも味変になり飽きずにたらふく食べられる。

1200円と高いので躊躇したが選んでよかった。

微妙な食感のトビウオの練物は不要なので半ラーメンと割子そばで1000円以下だったら最強だ。

1番のりばからバスで出雲大社正門前(510円)へ

やっと今回の旅の目的地に到着した。

しっかり初詣た。

霊験あらたかな気がする。

印象深いのは伊勢神宮や熱田神宮より入口から本殿までが近い。

とても助かる。

入口から本殿までの参道の距離が長ければ長い程に神社仏閣の格式が高いみたいなのは一般参拝者からするとやめて欲しい。

正門前毎時22分発のバスがショートカットらしいのでとある界隈ではリベラルの巣窟と呼ばれるコーヒーショップで時間を潰して出雲市駅(510円)へ戻る。

正門前にバスでやってきて正門前から帰ると出雲大社に連なる商店街をスルーするので余計なお金を使わんでいい。

でもよい子はマネをしないよう。

なにせこの時点で本日の出費が7,400円だ😥

ひとり旅過去1日分の最高額だと思う、多分。

もう贅沢な夕食は無理か。

一旦ホテルで休憩してググって近所で安そうなスーパーマーケットにでかけた。

我が家の近所の激安スーパー連合でも勝てない程安かった。

大手メーカー製品は微妙に高いが生鮮食品やお惣菜は近所に欲しいほどだった。

まさか島根県の物価ってこんなに安いのかな?

であるなら引っ越したいぞ。

(青果については帰宅後に地元スーパーへ行ったら年に数回あるかないかの安さだった。

おそらく全国的に暴落をしており11月の沖縄旅行に続き野菜が極端に安いタイミングで出かけたらしい。

株価も毎度大荒れだし自分の旅行は何かの下げと連動しているようだ。

上げなのは天気くらいか)

それにしても100グラム100円の酢豚とエビチリ普通にうまいぞ。

もちろん自炊で作った方が旨いけどこのクオリティの惣菜屋が近所にあれば自炊する気失せるな。

そんなことを考えながらお惣菜をツマミにチューハイ飲んで寝た。


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