百均グッズ千円分でエアコンを水洗浄した

エアコンクリーニングの絶好の季節がまもなく終わり梅雨がやってこようとしている。

一念発起して初の水洗いをしてみようと考えた。

準備する洗浄カバーのサイズを確認しようと椅子に乗り負傷し安全のため脚立が出費となった。

専用のクリーニンググッズを買って洗浄しても面白味もない。

そこで百均グッズだけで水洗浄できないかとダイソーを探し回った。

買い集めたのがこの8点だ。

レジ袋とペットボトルは家にあったものを使う。

それ以外はダイソー製品で左の方から家庭菜園コーナーにあったペットボトルをはめて使う簡易噴霧器と300円噴霧器とロートだ。

あとは台所コーナーのセスキ炭酸ソーダと排水口洗いブラシとゴミ袋90ℓとお風呂コーナーのシャワーカーテンとDIYコーナーの養生テープを買った。

1つだけ300円なので合計千円也(税抜)

エアコンクリーニングの相場が8千円なのでこれらグッズを使ってきっちり清掃できれば7千円の節約だ。

噴霧器を2種類用意したのは100円の商品にペットボトルを接続してセスキを入れて洗剤噴霧用として300円の方を水洗浄用にする。

両方に水を入れて噴霧したところどちらもそこそこ水圧がある。

霧状にするより先を回して収束させて水鉄砲より若干拡散させて使うのがよさそう。

手でシュッシュする霧吹きの水鉄砲モードより少しだけ水圧が強い。

ある程度ポンピングすれば1リットルくらい発射し続けるので手動霧吹きよりは使い勝手がいい。

300円噴霧器の方が勢いが弱まらず最後まで水を吐き出してくれる。

ペットボトル噴霧器も最後まで水を出すが途中で勢いがかなり落ちるので途中ポンピングしてあげないといけない。

2つの噴霧器の特性が分かったところでエアコンに水対策の養生の準備をしよう。

まずはエアコンのブレーカーを落としプラグも外した。

ブレーカーがわからなければせめてプラグだけは外す。

これが一番大切だ。

我が家のリビングエアコンは200Vなので感電したら100Vよりヤバい。

次にカバー類を外す。

風の角度を変えるルーバーを取る。

霧ヶ峰のMSZで探して外し方の動画を見つけたがメーカーによって異なる。

上部パネルは跳ね上げて引き抜く感じで取れた。

最後全面パネルは下側に隠れているネジを2つ取って底側を引っ張り持ち上げて外した。

電気回路がある右部分はポリ袋の上からレジ袋をかぶせて二重に水がかからないようしっかりと養生した。

次に百均のシャワーカーテンを広げて180cm辺の真ん中にマジックを引く。

そのマジックを底面のど真ん中に合わせてエアコンをラップするように包み込む。

底辺を養生テープできっちり貼り付け横も同じように貼っていき水が漏れないようにする。

そこまでできたら手前のシャワーカーテンをたくし上げて養生テープで受け皿の用にする。

あとは水が溜まりそうな場所に穴を開ける。

その穴の下にロートを養生テープで貼り付けてゴミ袋で作ったホースをバケツに入れて準備完了だ。

本当はこの排水ホース代わりになるものをダイソーで探したが見当たらなかった。

灯油ポンプの蛇腹側か灯油入れの蛇腹口がよさげだったが短すぎる。

考えてみれば重いホースを養生テープとシャワーカーテンだけで支えるのは厳しいのでビニール袋で作ったホースで都合がよかったのかも。

ホースは90リットルのゴミ袋と養生で180cmの長さを作った。

黒ゴミ袋を使わないのにはこだわりがある。

これで養生が完了したので後は噴霧器と洗剤とブラシと水で洗浄していく。

まずは水だけで洗ってみてシャワーカーテンやロート周りや養生テープから水漏れしないか確認する。

特に漏れは無さそう。

知らなかったが熱交換アルミフィンにいくら水をかけても下から水は落ちてこない。

全て室外機側に引っ張り出してあるドレインホースから水が流れる。

熱交換フィン辺りの軽い水掃除だけなら養生いらんかも。

そして洗剤は買ってきたアルカリ洗剤のセスキではなく中性洗剤のバスマジックリンを使った。

水飛沫が顔にかかるとわかったので安全メガネをかけて洗浄していたがそれでもアルカリ洗剤の飛沫が皮膚にかかるのは嫌だった。

安全メガネは以前ダイソーで買ったもので一緒に揃えるならプラス100円(税抜)だ。

熱交換アルミフィンはかなり錆びているのでゴミが付着しているのかサビなのかよくわからなくなっている。

そして排水口洗浄ブラシでアルミフィンや吹き出し口やシロッコファンを洗う。

アルミフィンは曲げないように注意した。

とにかくシロッコファンに黒いゴミが深く積層付着しており洗い落とすのに2時間近くかかってしまった。

途中で業者に頼んだ方がよかったかな?と少し後悔し始めていた。

シロッコファンはセスキを噴霧器で水鉄砲モードにしながら顔にかからないよう注意しながら噴射とブラシで擦るを交互に繰り返して綺麗にした。

セスキは注意書きの通り1ℓあたり1gをキッチンスケールで計り混ぜた。

アルカリ洗剤なのでゴム手袋は必須だ。

バケツに落ちている汚水も素手で触らないように捨てた。

ペットボトル噴霧器は角度が上部に向けやすい事からシロッコファン洗浄に向いていた。

一方で300円噴霧器は水をより短い時間で大量に吹き出せるのでゆすぎ洗浄に向いている。

どちらか一方だけだったらペットボトルを買うが両方買って使い分けたのは正解だった。

汚れがなかなか落ちないので「秘密兵器だ!」と歯磨きのジェットウォッシャを至近距離でかけてみたが飛距離は噴霧器より長く水圧が強くても水量が極端に少ないためか何の役にも立たず直ぐに引っ込めた。

とにかくセスキ噴霧とブラシで根気よく洗い続ける。

これほど時間がかかるとは考えておらずバケツの汚水は7回変えた。

写真の汚水は最初に出たもので3-6番目あたりが真っ黒だった。

水をかけても汚れが出なくなりバケツの水も薄ら汚れている程度になり指でファンの汚れが落ちたのを確認してようやく本体のクリーニングを終了した。

軽く乾拭きをして放置している間にカバー類を浴室で洗って乾拭きして水養生を全て外してカバー類を装着する。

養生を外した時に電気回路を養生したポリ袋に水が溜まっていたのでやっちゃったかと思った。

でも基板やルーバーモーターは濡れていなかったので良しとした。

あとは送風を2時間程度かけっぱなし。

当初はカバーを開けっぱなしで自然乾燥させようとしたが乾拭きして暖房か送風で乾燥させるのが正しいようだ。

送風開始で水飛沫がシロッコファンから盛大に飛び散ってマジックリンの香りが風に乗ってやってきた。

クリーニングできたんだと実感した。

養生したカバーはロートもまとめてぐるぐるにして捨てた。

分解してロートだけを取り出して再利用しようとすれば残っていた水ゴミがぶち撒かれそうで嫌だった。

作業時間は準備から片付けも含めて3時間半だ。

作業後の感想として、

色が気に入りシャワーカーテンを養生に使った。

人それぞれだとは思うが自分の場合は黒いゴミ袋を養生やホースに使うと貧乏臭く感じて作業中のテンションが下がってしまう。

テンション維持もクリーニンググッズの大切な務めだ。

コンセントを外す次に大切なのが作業中のテンションを下げない事だ。

でもカーテンシャワーよりゴミ袋の方が準備の取り回しが楽だったはず。

次回は白か青のゴミ袋で養生しよう。

便利なのは専用の洗浄カバーだ。

たかがビニールなのに値段が高いので加工できる余裕あるならゴミ袋などから自作して忙しい方で時短したいなら専用を買うのがいい。

あとシロッコファンから永遠にゴミが出続けるのではないかという恐怖と闘いながら噴霧とブラシをし続けていた。

あり得ないけれど金属ファンが石鹸のように溶け出して黒いゴミになっているのではないかとすら思えたほど。

ブラシはもっと細いものを百均で探すべきだった。

普通に使っていても9年間であそこまで汚れが溜まることはない。

このエアコンを購入して最初の2-3年は体調が悪い時期だった。

リビングの床掃除が出来ておらず埃が舞ってそれと夏の冷房で結露した水がファンにくっつきを繰り返して固い粘土の皮膜がこびり付いたようだ。

こびり着きがひどい汚れを早く綺麗にするなら高圧洗浄器を買うのもあり。

しかしガレージがあってクルマも洗いたいとか一軒家の外装を定期的に洗いたいとか何台もエアコンがあって全て洗いたいとか他の使用目的がないと高額出費になる。

頑固な汚れなら業者さんに相場でやってもらった方がいい。

しっかり掃除しており部屋を舞っている埃が少なく結露しにくい環境なら大して汚れもカビもついていないはず。

4-5年毎に今回のように百均グッズで自分でやれば十分だ。

寝室側のエアコンをチェックしたら毎年フィルター掃除しているだけの4年目だが吹き出し口やシロッコファンに汚れはなかったし熱交換アルミフィンにも埃が少量付着していただけ。

柔らかいハケと掃除機で付着していた埃を吸ってお掃除完了だ。

まもなく梅雨もやってくるので丸一日とか作業時間が取れるなら水洗いのエアコンクリーニングいかがでしょう?


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