刀鍛冶の里編は期待してなかったが大当たり

少しネタバレありなので閲覧注意。

鬼滅の刃は大ヒット前に当時よゐこのyotubeを観ていて有野さんがこのアニメを推していたのでシーズン1を見始めて19話でどハマりした。

作画が圧倒的で映画かとすら思えた。

原作は終了しているがアニメは今のところ、

竈門炭治郎 立志編(シーズン1) →  無限列車編(映画) → 遊郭編(シーズン2) → 刀鍛冶の里編(シーズン3)

まで放送されている。

原作は立志編を観てのちにラストまで読んだ。

但し刀鍛冶の里と次の章がいまいちだったためどうも読み飛ばしており記憶が曖昧だった。

とりあえず立志編から全部観てきたが映画もシーズン2もあまり刺さる事もなく作画がいい普通のアニメという印象だった。

そして2023春のシーズン刀鍛冶編は更に期待もしておらず見始めた。

案の定前半は全体のストーリーの谷間感が強く予想通りだった。

ただラストを読むためかなり読み飛ばしていたので展開を知らなかったのがよかった。

ストーリーがかなり低いところからスタートしてSNSなどの評判でもいまいちだっためもあり話数が進むに従って面白くなっていく。

テレビアニメって1話がだめなら観てもらえないし話題にもならないのでその1話にスタッフがエネルギーを注ぎ込むのでここのクオリティをどれだけ下げずにラストを迎えるかがポイントになる。

右肩上がりに話数が進むほど面白くなる作品はもうそれだけで名作、神作の域だ。

中盤あたりで個人的には映画とシーズン2を超えてきた。

そして最終話がよかった。

シーズン1の19話のインパクトには敵わないがスポーツジムで走りながら観ていたが思わず泣きそうになった。

演出としては19話も映画も超えている。

蹴飛ばされて走馬灯からの逆さまになりながら目の下から涙が上に溢れるのを堪えつつ敵を撃つ細かい演出はよくぞ作ってくれたと感謝すらしたい。

これまで下弦も上弦も鬼になるまでのエピソードが長いところ敢えてコンパクトにまとめているのもストーリーの流れを断ち切らなくていい判断だった。

そして絶望に打ちひしがれる炭治郎のカットから鍛冶屋の視点で炭治郎に声をかけておぼろげに見るゆらゆらとした彼女視点でのカメラワークからの怒涛の刀鍛冶編終了まで(無惨エピソード開始まで)がよくできている。

このあたりの演出は実写も含めて世界トップクラスじゃないかな。

原作を適当に読んで展開を忘れていてくれた自分を褒めたいw

あとで漫画を読み返したところ思った以上に原作に忠実に描かれておりそれだけアニメは演出と作画とで勝負している。

声優さんも気合い入っている。

ジブリというか宮崎駿が採用した俳優がアフレコしたらこうはいかない。

アニメやアフレコに特化した声優の層が厚いのも日本特有だ。

これだけ原作に忠実に作り原作を超えた作品ができる制作会社が日本にあることを誇りに思う。

この制作会社の脱税問題とかあったようだがアニメは儲からない商売でたまに間違って泡銭が入ってくると心情的に頑張ってくれている関係者に分配したい気持ちはわからなくもない。

下請けによく中国を使うようになって最近はスタッフのリーダー格や監督にも中国人がいる。

ものつくり技術だけじゃなくアニメ技術や人材までもがこのまま中国に盗まれないよう更なる発展のためにも特区でも作って国内制作分に関しては当面無税にするとか国も考えたらどうだろう?

たしか麻生さんあたりは漫画好きだったはず。


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