睡眠時無呼吸症候群を3つの手段で自力で治した方法とは

睡眠時無呼吸症候群で昼間寝落ちして困っている方がいる。

CPAPを付けて辛い睡眠を余儀なくされている方もいるだろう。

軽度ながら無呼吸症候群がほぼ治ってしまったのでその経緯をまとめてた。

無呼吸症候群で苦しんでいる方や無呼吸症候群疑いを持っている方の参考になれば幸いと過去記事を再編集している。

睡眠時無呼吸症候群と診断される

2年前に目覚めて頭が痛くなってきた。

そこでICレコーダーで気軽に睡眠時のいびきを録音した。

するといびきが完全に止まって寝息も聞こえない、暫くすると呼吸が戻るがかなり荒い状態があった。

こりゃやばいと焦って病院に行った。

睡眠時無呼吸症は内科や精神科で診てくれるがどこでもやっているわけでないので地元で専門はどこか調べていこう。

初回は簡単な診断を受けて終了。

結構検査が人気なようで検査機器が出払っていて無いので予約することになった。

数日後取りに行き先生から使い方を教えてもらう。

出典 湘南藤沢徳洲会病院

鼻に管を指してテープで固定、これで呼吸状態をモニターして本体内部にあるSDカードに記録する。

指に脈を取るためのセンサーを貼付けて本体はお腹にベルトで固定。

本体サイズは4x3cm程度の写真より小さなものだった。

電源入れて寝ると呼吸と心拍と指先の色から血中酸素濃度をモニターする。

その病院では3日ほど貸してもらえた。

寝ている間に管やセンサーを取ってしまう人があるので3チャンスを与えてくれた。

1回目は管を外してしまう。

2回目は何が取れているか確認したくてSDカード取り出して見たが特殊なフォーマットで何も見えず戻して起動したら自動初期化されれてしまった。

そして3回目にようやく取れた。

結果がこれ。

1時間あたりの無呼吸数が11回で最長息が止まっている時間が44秒で平均17秒止まってる。

血中酸素88%

こりゃあかん。

死にかかっている。

しかし医師は軽度なので特に治療はなしで予後観察だという。

結果判定はみにくいが緑色。

基準では1時間あたりの無呼吸低呼吸回数(AHI)によって程度を決めている。

軽度AHI=5-15、中等度AHI=15-30、重度AHI=30-45、最重度AHI=45~

11回なので軽度の真ん中になる。

重度は1時間に30回以上呼吸が止まってる訳なのでもし30秒停止してると実に1/4は息を止めていることになる。

それは治療が必要だ。

軽度だと治療対象にならないらしいので何かしようとすると自費になる。

CPAPを着ける気はないが無呼吸症候群用のマウスピースでも作ってもらいたかったが自費は高そうだったのでやめた。

6ヶ月だったか9ヶ月かに一回しか検査の保険負担は効かないらしい。

そのうち頭痛がひどくなる

軽度の睡眠時無呼吸症候群(SAS)と診断されて経過観察になったので2年間放置していた。

頭痛が強くなったり弱くなったりを繰り返していたが2017/4初頭より朝起きると頭痛が強くなり、断続的な頭痛が継続的になっている。

そのうち頭痛が慢性化して睡眠時間が減って3-4時間程度しか眠れなくなってきた。

これまではロキソニン1錠を2回使うころには痛みが引いていた頭痛も効かなくなってきた。

朝から晩まで痛い。

それに夕方になると辛い眠気が襲ってくるようになった。

ヤバイ。

いびきを調査してみる

そこでiPad(iPhone)のアプリ使っていびきを録音してみた。

録音に使ったアプリはこれ。

これらアプリのいいところはICレコーダーと違いいびきがどれだけ起きているかビジュアルで確認できる。

いびきラボ - いびき対策アプリ (SnoreLab)

いびきラボ – いびき対策アプリ (SnoreLab)

開発元:Reviva Softworks Ltd

無料

posted with アプリーチ


 

いびきラボは有料のアップグレードしないと全録が出来ないので無料でも使い勝手のいいアプリに切り替えた。

iOSしかないのが残念だ。

Ibikey

開発元:KENSUKE IGARASHI

無料

posted with アプリーチ

結果睡眠中ずっとイビキをかいている。

1分単位でいびきの音を確認できるので聞いてみると30~40秒ほど息が停止している箇所がいくつもあった。

簡単に無呼吸状態が見つかるので2年前より悪化しているようだ。

勝手な予想だが中等度まで悪化しているのではないだろうか。

無呼吸症の原因はいくつかあるがメジャーなのは気道が狭くなり呼吸がしにくくなる。

その要因は肥満による脂肪が首周りについて気道を圧迫する、または噛み合わせ位置や舌の筋力が低下して舌根沈下になり気道が狭くなること。

自分の場合首に肉がつくほどの肥満はないので歯の矯正による下顎が引いた状態になるのと舌の筋力低下が問題である。

当時もその辺りは知っていたので下顎を少し前に出した状態で固定するマウスピースを作りたかったが軽度なので保険が効かず諦めたのだ。

今回頭痛が続いたので何か自分でできる対策をと考えた。

病院にいけば確実に無呼吸症の再検査から始まるので面倒。

ナステント

ググると効果のありそうな対策があった。

ナステントという製品

鼻から気道までチューブを入れ気道が閉じてもチューブで確保して呼吸が出来る様にするもの。

理にかなっている。

購入しようとしたが、チューブの誤飲があった様で販売が停止していた。

それにこのチューブ使い捨てなので1回あたり600円以上かかるのは経済的に厳しい。

あと広告の仕方も怪しげなので諦めて別の対策を考えた。

口テープを試す

以前もやってみようと思いつつ怖いのでやらなかった口テープ。

口呼吸をしないために口にテープを貼ってしまう。

専用のテープも販売されている。

芸能人だとベッキーが睡眠前につけているのも有名。

そこで一か八か絆創膏を口に貼って寝てみた。

朝起きると頭痛は無くなった。

効果がありそうだ。

しかしアプリで録音したいびきを確認するとあまり頻度は変わっていない。

いびきが続いているので相変わらず気道は狭くなっている様だ。

勘違いしやすいのは口呼吸しているからいびきをかいて無呼吸症になりやすいと思いがちだが気道が狭くなれば鼻呼吸でもいびきをかく。

ただ口を閉じているから舌が気道に落ちにくくなっているので少しだけ軽減されているかもしれない。

あと少し悪化していると気道が閉じている状態で口にテープを貼ることになるため窒息してしまう。

だから睡眠時無呼吸症の治療に口テープは聞いたことがない。

通常呼吸を補助するCPAPか前述のマウスピースが治療器具になる。

それにナステントも保険適用になればCPAPよりお手軽なので広がるだろう。

(保険適用されてしまうと処方がないと買えなくなるのを嫌がっている人もいる)

一方口テープはあくまで睡眠時の口呼吸を鼻呼吸にして免疫を高めるために行う。

だから無呼吸症に効果が弱くても仕方がない。

口テープは無呼吸症の治療ではないのでどうしても試したい人は医師と相談した上で実施しよう。

アイウベ体操始める

そこで始めたのがアイウベ体操

あいうべ体操とは、口呼吸を鼻呼吸に改善していく簡単な口の体操です。口呼吸の改善は、あらゆる病気の原因治療につながります。あいうべ体操をしっかり継続している人は、自然に鼻で呼吸ができるようになり、アレルギー性疾患等の症状が改善していくことがあります。

舌を含めた口周りの筋力アップを図ってみた。

一ヶ月くらいで効果が出る意見が多かった。

しかしなんと数日で効果が出てきた。

明らかにいびきをかいている時間帯が減ったのと4時間寝て起きてまた2時間寝るという睡眠から6時間まともに眠れる様になってきたからだ。

それにいびきをかいているピークが1時間程度まで減ってきた。

以前は寝ている間中ずっといびきをかいていた。

もちろんいびきの中に無呼吸状態は何度かあった。

コツになるのかはわからないがアイウベ体操は力一杯30セットを暇があるとやっている。

舌回し(舌グルグル体操)

アイウベ体操を開始した数日後からベロ回しも一緒にやっている。

口を閉じて歯ぐきに舌を這わせて円を描くようにグルグル30回ほど左回しと右回しをするだけ。

毎日2セット続けている。

30回左右回して痛くも疲れもしない場合はやり方が間違っている。

  • 出来るだけゆっくり回す
  • 口は開けない
  • 舌の先を上の歯茎と舌の歯茎に当たる感覚を感じなから回す
  • 歯には出来るだけ当たらないようにする
  • 辛くても休憩をしないようにする

やってみるとわかるがこれがかなりきつい。

終わる頃には口の奥の方のどこか分からないところがしばらく痛くなるので効果がありそうなのはわかる。

ネットではほうれい線が消える効果があるとかいわれているがさすがにそこまで万能ではないと思う。

顎が尖ってきた

異変に気がついたのはひげそりあとに顔を拭いて剃り残しチェックをしている時だった。

顔を手で撫でて剃り残しを確認するのだが何か違和感があった。

あれ?なんかアゴが尖ってる。

病気かと鏡に向かってじっくり眺めて見ると顔がシュッとしている。

アゴが細くなり下アゴに付いていた肉が減り少し若返ったように見える。

顔全体が痩せたわけではなくアゴの周りだけが細くなっている。

あと口角も少し上がっているので少し優しい顔に見える。

口周りだけの変化なので病気とかではなくアイウベ体操と舌回しの効果だと理解できた。

あご下もよくよく触ってみるとプヨプヨの肉が無くなっているわけでもなくその奥にある筋肉のようなものに引き上げられているようだ。

ダイエットをしているわけでないのでアゴについている皮下脂肪が消えるわけがない。

ネットで他にやっている人の話では慣れてくるので回数を増やしている。

自分の場合はアイウベ体操は慣れてきて負荷が減っているので回数を増やしている。

ベロ回しは最初の頃と変わらないくらい辛いのであまり筋力アップしていないと思われる。

舌周りの筋肉の老化が相当進んでいるようだ。

それが舌根沈下となり睡眠時無呼吸症候群につながっているんだと改めて実感できる。

舌根沈下

舌根沈下をバカにしてはいけない。

思い出すのも怖いそれは2002年7月のある日、3件お店をハシゴしてベロベロに酔っぱらって帰ってきて寝た。

寝ていて2時間ほど経過した頃だろう息が止まっていて死にそうになって飛び起きた。

起きてもしばらく息が出来なかった。

かなりやばくて女が救急車を呼ぼうとしたがなんとか自力回復できたので大事には至らなかった。

今思えばアルコールで弛緩して舌根沈下を起こしていたようだ。

ホント死ぬかと思った。

当時はそんなことわからないのでタバコのせいにして禁煙した。

その頃マイルドセブンを通常3箱で酒飲むと5箱目に手をかけるヘビースモーカーだったのでこれはこれで健康にいいきっかけになった。

あの症状が起きなければ今だにヘビースモーカーで今以上に何かしらカラダにガタがきていたかもしれない。

それ以降気道が詰まるような舌根沈下は起きていないがあれが無呼吸症候群の予兆だった。

1ヶ月間実施の成果

まず頭痛が消えた。

多いのが右目の奥の激しい痛みと後頭部の痛みがあった。

この二つがほぼ無くなった。

4月は月の三分の二が痛かったが5月後半には全く発生していない。

口テープは5月上旬だけしていたが後半は頭痛も出なくなったしもしものためにもやめている。

夕方眠くなる症状も緩和された。

緩和されただけで今でも食事から1時間後に眠気が襲ってくる。

しかし夕方の眠気はほとんど感じなくなった。

いびきの調査アプリで4月の終わりに録った結果と5月の終わりに録った結果を並べてみる。

4/30結果

5/29結果

明らかにいびきが減っている。

しかしいびきをかいているところを聴いてみると無呼吸状態はあるので完治したわけではないがこれだけいびきが減っていれば体への悪影響は減っているはず。

個人差はあると思うが軽度で舌根沈下が原因の睡眠時無呼吸症候群であればこれくらい改善すると思われる。

ぜひとも無呼吸症候群で困っている皆さんも医師の判断の下であいうべとベロ回し体操を試してみて欲しい。

これまで触れなかったが寝返りも重要だ。

横になれば舌が沈まずいびきが減る。

以前布団を重いものに変えて寝返りが減り腰痛になった経験があるのでその対策なども参考にしていただければ。

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あと抱きまくらでできるだけ横向きに寝て舌根沈下を防ぐ手もある。

追記 2018/3/31

10ヶ月ぶりにいびきを録音した。

いびきをかいている時間帯の録音を40分ほど聞いてみた。

無呼吸状態は見つからなかった。o(^-^)o