記事が増えてきた老後破産問題について考える今回は、余裕がありそうな層へのアプローチです。
プライドが高いと要注意!? “老後破算”に陥りやすい人の特徴5つ|ウーマンエキサイト(1/4)
根本的な問題は「身の丈を理解できていない」人々のマインドセットです。昭和初期から団塊世代が主な対象で、特に年金受給が始まる65歳以上に集中しています。彼らの経験から、20代・30代時代に上司や先輩からの「奢ってもらう文化」を根付かせた背景があります。現在はその文化の継承が途絶えた世代間ギャップが問題となっています。
ポスト団塊世代以降では「見栄っ張り」傾向が減少しています。例えば40代前後の層は、入社当時よく先輩から奢ってもらえたと話すものの、現代の若い世代はその習慣を理解できない現実があります。特に30代以下では男女問わず「割り勘」が一般的で、65歳以上の世代との意識格差が顕著です。
親父世代も例外なく金銭的に苦労しながらも「奢らせる」ことが社会的義務だった時代がありました。企業戦士と呼ばれる現象と密接に関連し、強みを見せることで周囲から認められる文化を形成していました。現代ではこの価値観が次世代に受け継げず、結果として浪費習慣が固定化される要因の一つです。
この課題は「死語になるか、低所得老後破算問題」として新たな形で継続する可能性があります。現在の若年層からは「そんなことある?割り勘で全然いいじゃん」という反応が見られるため、伝統的価値観と現代社会の摩擦を実体験を通じて理解させる必要があるでしょう。