移住して金利だけで生活できるなら理想的だ。
株式投資は市場の変動が激しいため不安定だし、東南アジアの不動産も政変リスクを抱える場合がある。そこで最も安全と言えるのは定期預金だ。特に2016年時点で各国の国内1年定期預金金利は以下の通り。
ベトナム 3〜7%
インドネシア ルピア 5〜6.5%
マレーシア リンギット 2.85〜3.7%
タイ バーツ 1〜2.8%
フィリピン ペソ 1〜1.2%
シンガポール ドル 0.1〜0.75%
東南アジアの成長が目立つ中、日本より金利が高いのはシンガポールだ。しかし現実的な選択肢はフィリピンとシンガポールを除きベトナムも難しいため、インドネシア・マレーシア・タイに絞られる。
円高基調が続く中、これらの通貨の為替変動で金利効果が消えやすい。特にマレーシアとインドネシアは5年前より円が上昇しており、タイも同様だ。チャートからはタイとインドネシア通貨の買いに価値ありと判断できる。
銀行補償制度(ペイオフ)も重要だ。海外では分散投資を検討したいが、現実的なら:
マレーシア:25万リンギット(約625万円)
タイ:100万バーツ(約300万円)
インドネシア:20億ルピア(約1600万円)
インドネシアで2つの銀行に分散すると年間120万円の利息が得られる。ただし物価レベルを考慮し、生活費とのバランスを見極める必要がある。
マレーシアは政策金利が安定しており、タイでは王族の逝去で先行き不透明だが、定期預金と半移住ならマレーシアが有利だ。しかしトランプ氏の大統領選結果で円安基調が続く場合は慎重に判断が必要。
出典:楽天証券