若年性認知症の早期発見で進行を防ぐ
若い世代に現れる認知症は、家族や職場に大きな負担をもたらします。特に50歳前後で主役となる親が認知症になると、収入源の喪失と長期的な介護が同時に発生し、生活全般に影響が出ます。
若年性認知症は「癌」よりも怖い理由
- 軽度でも完治が難しく、重度になると長期介護が必要となる。
- 会社側にとっては回復見込みのない社員を残す余裕がなく、自主退職や解雇が選択肢になりやすい。
- 家族だけでなく、同僚・上司も早期発見し治療へ導く役割があります。
認知症の初期サインを把握しておこう
以下は家庭や職場で観察できる代表的な初期症状です。気になる変化があれば、早めに専門医へ相談しましょう。
- 服選びが難しくなる
- 会話中に立ち去る頻度が増える
- 細かい作業(ボタンを留める、糸を結ぶ)ができなくなる
- 食事の内容を覚えているが何を食べたか忘れる
- 物の置き場所を頻繁に探す
- 蛇口・ガス・電源スイッチを締め忘れ、料理が焦げる
- 同じものを何度も購入してしまう
- 曜日や日付が分からなくなる
- 段取りが悪くなり、二つのことを同時にこなせない
- 洗濯機・ATM・リモコンで混乱する
- 整理整頓や掃除への関心が薄れる
- 長年続けていた趣味を辞める
詳細は政府インターネットテレビ「認知症 家族で知っておきたい初期サイン」をご覧ください。
早期診断の重要性と対策
発見したらできるだけ早く専門医に相談し、必要なら強制的に受診させることが家族にとって最善の防御策です。認知症保険も増えてきていますが、加入率はまだ低いので、予防・早期発見を徹底しましょう。
参考情報:国の認知症対策ページ