悲しいバブル世代と悲劇の団塊ジュニア世代

50代のバブル世代が会社のお荷物だとか新しい価値を生まないとかニュースで叩かれ始めている。

新入社員の頃は何かにつけて新人類だから云々と今のゆとり世代のように揶揄された。

その後年功序列で順番待ちをしていたら企業が実力主義に鞍替えしてはしごを外されてしまう。

年金受給に逃げ込んだ団塊・しらけ世代の現役時代の年収にまるで届かないのに下の世代から「使えないのに年収が高い」と突き上げを食う。

バブル時代の申し子のような扱いだが当時新人や若手のうちにバブルが弾けて恩恵なんてほとんど受けていない。

実際は「しらけ世代」や「団塊世代」がバブルの恩恵を享受してそのつけだけを今の50代に押し付けられた形になっている。

ただ若い世代から見ればバブル世代がいい目を見てきたと思い込んで一部では目の敵にすらしている。

例えばキングコングの西野曰く「40代~50代の価値観は意識高い系をくさしてポイントを稼ぐものだとし、文化祭で頑張る人を教室の後ろから弄って笑っているような人達」とブログで表明している。
出典ニコニコニュース

40〜50代への悪意としか取れないし十把一絡げにされるのは心外だ。

このような偏見は別にしても、企業が50代に烙印を押して整理を始めようとしているのはニュースを読んでいても明らかだ。

辞めた会社は定常的に40~50代の社員整理(リストラ)を行っていたので今更騒ぎになるような大量リストラでニュースにすらならない。

しかし一般の企業は東京五輪が終わるか株価がドーンと下がり始めると人減らしの為真っ先に50代の整理を始めるだろう。

これまでは景気に合わせて入社人数の増減で人件費を調整していた。

景気がよければ新入社員を増やし、景気が悪くなれば減らすだけ。

これからは人口減で優秀な人材確保が困難になると考え始めているので新入社員は継続的に獲得し代わりに50代の社員を同じだけ減らして給与の原資を得る方向に転換していくと考えている。

なにせ多くの企業ではシニアを1名リストラすれば新人を2名入社させることができる。

それが世の流れ。

もちろん狙われるのは年代別人口最大のバブル世代だろう。

自分も同じ世代なので不憫でならない。

しかし更にひどいのは団塊ジュニア世代。

バブルが弾けて入社は氷河期。

ようやく頑張って就職できたと思ったら少し上には履いて捨てる程バブル世代が詰まっているので優秀でも中々上がれない。

忍耐強く待っていたら今度は若手から抜擢していくという時代の流れ。

大して昇給もしていないのにバブル世代とセットで要らない40-50代と扱われてろくな目にあわない。

一番可哀そうな世代は間違いなく40代の団塊ジュニアだ。

だから会社のためにとか無理せずに自分のタイミングで早期退職して一時割増金で第二の人生を送る計画を立てた方がいい。


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