かんたん腎臓健康診断法

朝の健康番組で腎臓の特集をしていた。

ピロリ菌を駆除(胃)、痴呆症や脳梗塞(脳)、沈黙の器官(肝臓)、心筋梗塞や不整脈(心臓)、転移しやすい癌(肺)、尿漏れ(膀胱)、関節痛(膝腰)はよく健康番組で特集を組まれる。

しかし腎臓の病気の行き着く先にある人工透析の話題をあまりしたくないのだろうか健康番組で扱いが圧倒的に少ない。

その話題を突き詰めていくと莫大な医療費やら病院の利権やらドロドロしたテーマが見え隠れするので医療系スポンサーに慮り(=忖度)敬遠している気がする。

ただ腎臓は自己修復能力を持たない臓器なので症状が出てから生活に気をつけたりしていては手遅れになる。

そこで普段の健康診断でチェックしていかなければいけないはずだが何を確認すればいいのだろう?

知識があれば尿たんぱくという言葉が思いつく。

尿たんぱくとは本来腎臓が血液を濾過して老廃物を排出してたんぱく質は体内に戻すところ、腎臓のろ過機能が低下するなどしてそのまま尿として体外に排出されてしまうことだ。

出典 日本臨床内科医会

尿たんぱくが出たら体がヤバそうなのは理解できる。

たんぱく質は泡立ちやすいので朝の小便で便器が泡立つとドキッとする。

卵の白身でメレンゲを作るのでタンパク質が泡立ちやすいのは理解しやすい。

但し泡立ちは食事など他の原因もあるので判断基準として弱いし尿検査で尿たんぱくが出たからといって直ぐに腎臓病というわけでもなく結石、尿道炎、妊娠でも発生する。

これら他の要因の一過性ではなく腎臓が弱ってたんぱくが出ていたら危ない状態だろう。

あと腎臓の働きを調べる方法としてeGFR測定がある。

最近の血液検査だと血清クレアチニン値(CRE)と年齢から自動算出してeGFRを表示してくれる病院もある。

血清クレアチニン値があればネット上で算出してくれるサイトも存在する。

eGFRは6段階に分類されてG1を正常又は高値、G2を正常又は軽度低下、G3aを軽度から中程度低下、G3bを中程度から高度低下、G4を高度低下、G5を末期腎不全と定義している。

糖尿病、高血圧、腎臓のリスクファクターがある場合は尿アルブミンや尿たんぱく量などとマトリックスにしてリスク度合を算出する。

血液検査と尿検査の結果さえあれば自身の腎臓のリスク度合を判断できるわけだ。

早速過去20年分の血液検査を引っ張り出して表を作ってみた。

(39歳の血液検査のデータ見つからず)

もの持ちのいい方なら血液検査表を貯めているのではないだろうか?

表だとよく分からないのでグラフ化してみる。

エクセルなど表計算ソフトで作ってみるか、なければこんなグラフをグラフ用紙や方眼紙にeGFRだけをプロットするだけでもいい。

赤色の折れ線がeGFRだ。黄色の横線より上が腎臓が正常に働いておりそれ以下は弱っていることを示している。

赤の横線を下回るといずれ人工透析になる。

腎臓は自己修復能力が無いのでeGFRは右肩下がり一辺倒と考えていたが案外そうでもなさそうだ。

長い目では右肩下がりのトレンドだ例えば35歳でG1とG2の間にあったのが突然G1に上昇してみたり42歳でG2に転落しそのまま下がっていくかと思えば上がったり下がったりでG3aまで落ちたと思えば翌年G2まで復活している。

34〜35歳で低かった、41歳~43歳で急激に下がっている要因は思い当たらない。

トレンドでは今のところ腎機能は普通と少し悪いの境界線でなんとか踏みとどまっていると考えればよさそうだ。

理論上腎機能は右肩下がりになるはずなのに上下にブレているので一回だけ数値が悪くて焦るのではなく悪くて過去数回のeGFRで判断した方が正確になる。

このブレは血清クレアチニン値に一定の誤差があると考えられるので調べてみると、

運動選手などで筋肉量が多い場合、また検査前日の肉類の摂取でも、一時的に上昇することが知られています。

出典 NHK健康チャンネル

30代に激しい運動をしていた記憶は無いので誤差の要因は前日に肉類を食べていた可能性が高い。

酒をがぶがぶ飲んでいた頃なのでその影響もありそうだ。

ただ血液検査の前日に運動や肉を食べるのはやめてようなんて注意するのは難しい。

eGFRの値が数回の血液検査にわたって低下している場合やG3a以下に落ち込んでいるのを発見したら腎以外の影響・筋肉量の影響を受けない血清シスタチンC検査をうけるもしくは蓄尿によるクレアチニンクリアランス検査を実施した方がいいだろう。

eGFR値が56だった52歳時に泌尿器科の主治医がリアクションをした記憶は無いのでG3aくらいでは血液検査でもスルーされそうだ。

G3b以下や急激な低下がみられる場合は早めに自発的に医師に相談すべきだ。

皆さんも古い血液検査データに血清クレアチニン値やeGFR値が残っていたら最近のものと比較してご自分の腎機能がどのような推移をたどってきたか把握できれば今後の腎臓へのいたわり方を考えられる。

いたわっても修復することはできないので塩分を控えるやカロリー摂取を抑えて悪化を遅らせるしかない。

あとは腎機能低下に関わらず糖尿病、高血圧、他の腎臓病にならない生活に心がけるのも必要だ。

特に糖尿病は腎臓病との合併症だけではなく新型コロナのリスクファクターになるので注意が必要だ。


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