感度86%の線虫がん検査(N-NOSE)で陽性だと!

癌のスクリーニング検査のメタロバランスを受けた後でこんなのを受けたことがあるよと尿による癌検査をコメントで紹介して貰った。

そのN-NOSEを受けてみたらなんと陰性ではなく「専門医に相談、要検査」となってしまった。

大腸癌も経験しているし、さてどうしよう?

と色々調べたり各種がん検査を一気に受けようと決めたお話だ。

線虫を使ったN-NOSE検査

最近CTやMRIやファイバースコープで医師が身体を診察しない血液や尿でチェックするがん検査の種類が増えてきた。

N-NOSEもそのひとつだ。

尿で検査する。

癌患者には特定の臭いがあるらしい。

がん探知犬もその臭いで癌があるかを嗅ぎ分けている。

線虫にも同様な能力があり尿の中の癌の臭いを嗅ぎ分けて寄ってきたら癌の可能性が高い。

がん探知犬の線形動物版だ。

なんだか原始的な気がするが占いだろうが予報だろうがどんな方法であれ要は当たればいい。

検査費用は11,500円で感度は86.3%だ。

ネットで注文して収集所まで持っていくと6週間後までに結果を封書で送ってくれる。

検査を受けてみた

N-NOSEの購入サイトでクレジットカードで支払い注文すると約1週間以内にキットが届く。

本来購入前に自分の住んでいる地域に回収場所(ステーション)があるか調べよう。

東京、福岡、大阪以外は常設の回収場所がなく他6都市以外には非常設の回収場所すらない。

有償で引き取りもやってくれるが非対応の市町村もある。

自分の場合はテキトーに確認もせず注文してしまったのでのでキットに同梱されていたパンフレットで回収場所を確認した。

名古屋は毎週土曜日のみ回収だったので土曜日の朝に尿をとることにした。

検尿コップは組み立て式が付属されている。

尿をコップに入れて付属スポイトで必要量を吸い上げて専用容器に入れて必要事項を記入した緑のビニール袋に入れて回収場所に持ち込む。

尿が生の場合は当日4時間以内に渡さないといけない。

それが出来ない場合は冷凍庫で凍らせる。

検尿袋を回収場所まで持ち込んだ。

そして6週間後に結果が届くらしいがコロナ禍で受ける人が少ないのか23日で結果が届いた。

まさかの結果

もちろん陰性だろうと封を開く。

その自信は昨年末に受けたメタロバランスが悪くない結果だったから。

しかし結果は要検査だった。

(リスクレンジも掲載されていたが一切説明が無いので割愛)

マジか!

大腸がんの手術後にCTで転移が無いことも確認しているし血液検査や胃、大腸、胆嚢あたりの検査も定期的にしているので油断していた。

86.3%なんて癌確定じゃないのか?😱

再発か…転移か…

お先真っ暗になった。

「貴方の身体のどこかに癌のリスクがあるので専門医による検査を」

だけではメタロバランスの部位ごとのリスクに比べてどこから手をつければいいのか途方に暮れる。

かなり酷な検査だ。

感度や特異度とは何だ?

そういえば感度86.3%とは一体なんだ?

精度ではないのか?

N-NOSEのサイトをチェックすると特異度という言葉も出てくる。

調べて独自に算出してみると実際の陽性率は下記のようになった。

これは芦屋クリニックさんの計算式を参考に国立がん研究センターの統計情報より2017年の10万人当たりの羅患数のデータとN-NOSEの感度86.3%と特異度90.8%を元に表を作成した。

まず2017年の統計情報より男性の場合は10万人あたり906人が癌になっている。

罹患率が算出精度の拠り所になっているのでこの数字が異なるとご破算なのでご了承を。

感度とは全員が癌患者のグループでこの検査でどれだけ的中するかという確率だ。

感度86.3%なので癌患者のうち782人が尿に線虫が寄ってきて残り132人が寄ってこない計算だ。

やっぱり精度高そうじゃない😨

一方で特異度は陰性の的中率だ。

これがポイント!

今度は癌がない被験者グループでチェックしてどれだけ陰性と示すか。

90.8%なので一見高そうだが引き算すると9.2%が外れる確率になる。

ん?🤔

10万人(*)中9117人が癌がないのに尿に線虫が寄ってきて偽陽性になる。

*表では男性の場合10万人-906人を癌がない被験者の母数とした。

この検査の陽性と判断されたうちの陽性的中率は、

陽性者数 / (陽性者数+偽陽性者数) =

で表され

782人÷(782人+9117人)=7.9%

が2017年における男性の線虫検査の陽性的中率と算出できる。

男性で7.9%

女性が5.7%

となる。

癌羅患率は毎年違うので計算上の的中率もブレるがおおよそこんな確率だろう。

100人陽性が出たら5〜8人に癌が見つかるという精度のようだ。

参考にした芦屋クリニックの計算では陽性的中率0.89%という手厳しい精度だが、

出典 芦屋クリニック

このデータは胃がんだけの確率なので癌全体の的中率にすれば7.9%や5.7%になる。

印象操作のような86.3%だが別にN-NOSEはこの数字を精度と喧伝しているわけではないのでJAROに訴えられることもなくセーフだ。

86%や90%なんて数字が並んでいるのでこっちが勝手に高精度のがん検査だと思い込んだだけ。

素人にパーセントで表現されれば余程注意深く無い限りミスリードされるような気もするがw

無駄な検査なのか?

検査で陰性だった場合の実際の癌の確率は男性で0.15%、女性で0.1%と一般的な癌罹患率と比べてもリスクが1/5以下まで下がる。

従ってこの検査は「陰性」であれば癌にかかっていない確率が高いと安心するためのスクリーニング検査と考えて陽性だったらそんなに恐る事はないがしっかりがん検査受けておこうと考えるのがいい。

あと遺伝子検査みたいな将来癌に罹りにくいリスク判定ではないのでお間違いなきよう。

以前受けたメタロバランスの場合は胃や肺や肝臓など部位ごとにA判定だったら安心、Bだったら人並、それ以外だったらリスクありという検査をひとまとめにしたスクリーニング検査と考えればいい。

あれ?そういえば

安価になればがん検査はこの血液検査の一択でいいと考えてたマイクロRNAやマイクロアレイ検査ってどうだったか調べてみると、

ミアテスト-結果がC判定以上では 感度は97.4% 、特異度は92.1%

マイクロアレイ検査-感度は98.5% 、特異度は92.9%

出典 南花園クリニック

とN-NOSEやメタロバランスの格安検査よりは精度が高いがこれだけで癌を判定するほどの精度があるわけではなさそうだった。

というわけで、

はいはい調査終了。

撤収

ではない!!

これからどうする?

癌の手術をしてまだ3年弱だ。

5年を越えてようやく一安心だろう。

大腸の場合の再発率はステージ1で2-3%あたり。

正確にはステージ0だったがφ40mmの病巣で医師も驚いて術後見せてくれるほど横に広がっていたので浸潤はしていないが癌細胞が滞在していた期間は長い。

それに男性50歳代に限定すれば10万人あたり906人の癌の羅患数が更に増加する。

癌経験者で50歳代のグループの再発率又は転移率のデータが見当たらないのでわからないが予想だと的中率30%以上あるかも。

2021年の検診周期を一旦決めたが考え直して

肺CT、胃カメラ、大腸カメラ、腹部エコー、PET-CTかDWIBS検査

を年内に受けることにした。

その代わり頭部MRIは来年以降に延期だ。

あと重要なのはN-NOSEの要検査をエビデンスにがんの検査を保険適用で受けられるわけではない。

この紙を近くの病院に持っていって「要検査なんだから全ての癌検査を保険適用でやっとくれ!」

といっても医者に「はぁ?なんですかその紙は?」と言われてしまう。

癌の証明にならないので検査は自由診療で保険適用外になる。

時間的猶予がなく転移が怖いイメージがあるのは肺がん、肝臓がん、乳がんだ。

男性の乳がんは女性の1%程度なのでとりあえず後回し。

沈黙の臓器の肝臓もこれまでの血液検査が正常値であり昨年頭ににエコーとCTを診ているので後回し。

それに昨年末に受けたメタロバランスで肝臓はリスクが小さいA判定だったので少しは当てにしたい。

従って真っ先に受けるのは胸部CTだ。

あとは7月が胃カメラ、8月が全体検査(PET-CTかDWIBS)、9月が腹部エコー、10月が大腸カメラの順番に受けていこうと考えている。

大腸癌を切っているが去年の大腸カメラ検査で綺麗だったと言われたので1番最後でいい。

この歳なのでさすがに綺麗な状態から1年で成長している可能性は低いはず。

胃はたまたまFD治療で医師が胃カメラで診たいというので先にする。

本来はいつもの検査専門のクリニックで受けたかったがFDとスタチン非耐性でお世話になっているので仕方がない。

あとは国保の健診による胃カメラオプションの選択もある。

次の全体検査で怪しいところが見つかればその部位の集中検査にして無ければ腹部エコーと大腸カメラという順にした。

基本は自費なのでひとつひとつ検査するよりPETかDWIBSでまとめて検査した方が安上がりで早そう。

癌の全体検査で有名なのはPET-CTで一度受けたことがある。

但しかなりの被ばくがあると考えているので受けたくない。

ググってみれば通常のCTの被曝量より少ないという触れ込みがあるが10-20mSvと書かれている病院もあったりするし更に多いと書いてある記事もある。

20mSvって胸部CTの4回分だ。

それに癌を見つけるために注射して放射線を浴びた糖が最後膀胱に溜まる。

この検査は被ばくの将来のリスクと天秤にかけても今受けるべきの癌患者の転移を調べるのに適していると考える。

もちろん総量が5mSVくらいしか被ばくしないと明記がある信用がおけそうな病院があればがんドックで受けていいかも。

一方DWIBSは新しい全体癌検査だ。

使うのはMRIなので被爆はないが肺や心臓周囲や消化器の病変検出が苦手だ。

出典 八王子クリニック

肺は胸部CT、胃と大腸はファイバースコープ、残りをDWIBSとエコーのダブルチェックとマーカーの組み合わせが癌ドックのトレンドになっていきそう。

しかし今のところDWIBSでオープン型MRIを使った病院が見当たらず閉所が苦手なのでPET-CTにするか悩みどころだ。

スクリーニングとしてどちらがいいか?

あくまでN-NOSEやメタロバランスのスクリーニング検査は予定していた節目の癌検査を前倒すか予定通りに行うかなど検査の優先順位をつける検査だと考えるのがいい。

メタロバランスとN-NOSEのどちらかを今後も受けるかといえばメタロバランスかな。

N-NOSEは男性で約8%の精度、メタロバランスはD判定なら2〜5%の精度があるが部位ことにリスクを出してくれるので検査の順番を決められる。

もちろんお金に余裕がある方は年に1回両方受けるのもいいだろう。

本当にお金持ちなら費用は10倍以上するが上記より多少精度の高そうなマイクロRNAかマイクロアレイ検査を受けるか時間が取れるならちゃんとした一泊二日などの人間ドックに行った方がいい。


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