睡眠時無呼吸症候群を調べようとスマートバンドを買ったが… HONOR BAND6

注意: 寝起きに頭痛が多いとか一緒に寝ている方にいびきが酷くて呼吸が止まってるとか指摘されたり日中に気を失うように寝落ちしているといった方はまず睡眠障害専門外来に行きましょう。

最近は中華ガジェットのニュースをチェックしていなかったので知らなかったがスマートバンドが少しずつ進化している。

以前にApple Watchがそのうち血糖値計測センサーを搭載するのではないかという話題を取り上げた。

スマートバンドはApple Watchなど高額なスマートウォッチと違い1万円を切る安い価格帯なので高価なセンサーは搭載できなくてもその安さを武器に大量生産によりコスパのいい製品が増えている。

有名なところだと2021/7/9に日本でも発売されるシャオミMI BAND6だ。

出荷台数はAppleに次いで世界2位のシェアになっている。

出典 IDC

登山家の知人もMI BAND4を愛用しており軽くて着けている感じがしないのがいいと絶賛していた。

とにかくクソ安いくせに昔のFitbit並みの性能があるフィットネストラッカーなのでアクティブユーザーに人気のようだ。

そこでスペックを眺めていたら、

最新機は血中酸素飽和度を計測できるではないか。

これまでも聞いたことがない中華メーカーでSPO2を計測できるスマートバンドがあったがお前は何を計測しているのだ?というおもちゃみたいな性能だった。

しかしシャオミは世界2位のスマートバンドメーカーだ。

大量生産によりそれなりのセンサーを使い医療用とまではいかないが中国製のパルスオキシメーター並みの精度で計測できるのではないだろうか?

レビュー動画をいくつかチェックすると酸素濃度が95%だった人がいたので若干あやしいが97-98%を出していたレビュアーも多い。

誤差はあっても参考になるデータは取れそうだ。

このスマートバンドで新型コロナに感染で肺炎を起こしているかを類推するのは危険で病院の精度の高いオキシパルスメーターで測るべきだ。

でも自分の場合知りたいのは睡眠時無呼吸症候群の状況だ。

今から約7年前に睡眠時無呼吸症候群と診察されている。

その後にアイウベ体操でいびきが無くなり頭痛も消えたので治ったつもりでいるが再検査をしていないので本当に治っているかわからない。

この1年半でかなり痩せて喉のあたりの脂肪も無くなったので更に状況が変化している。

当時の無呼吸症候群の検査方法はこのような感じだった。

出典 せき山王クリニック

検査機器を持ち帰って自宅で装着して寝て計測する。

この時は2晩失敗して3回目でようやくデータが取れた。

装着して寝るのは鬱陶しいからいつのまにか外してしまう。

症状もなく治っているかもしれないのにまた専門病院へ行くのも面倒だ。

一泊入院して検査すると脳波・眼球運動・心電図・筋電図まで計測して精度が高くなるが費用も高くなる。

人には病気に対する優先度があり今の時期は死につながる感染症に目が向いて無呼吸症候群のクリニックは患者が少なく稼げていないと思われるので飛んで火に入るなんとやらで入院検査を薦められそう。。

スマートバンドだと気流センサーすら無いので簡易睡眠検査より精度は低いが睡眠時の酸素飽和度はわかる。

起きてくつろいでいる時間帯と寝ている時間帯のグラフを比較すれば無呼吸症があるかないか単純な判断はできそうだ。

よし買おう。

MI BAND6の価格は日本版の定価が6999円だ。

過去のシリーズのMI BANDに比べて高い気がする。

オリジナルの中国版やグローバル版の価格を調べてみると4000円台で買える。

アリエクだと在庫は中国、香港、台湾あたりなのでいつ届くかわからないが今は無呼吸症候群の症状があるわけでないので急いでいない。

それに初診料+検査費が6100円〜なので病院1回通院の費用で買えてしまう。

しかし購入前にもう少し詳しく調べたところ睡眠中のSPO2計測は難しいのではないかとわかった。

専用アプリを使えば睡眠時無呼吸症も観察できるようだ。

そのアプリは中国人専用で中国の電話番号がないと登録できないらしい。

誰もが使える普通のアプリは睡眠時間や寝返りなど総合的にスコアにするだけなので酸素飽和度のグラフが見えるわけでない。

もっと生のデータが欲しい。

SPO2はマニュアルで測りたい時に測るだけ。

イメージが違う。

スマートバンドの動画をいくつかチェックしていたらMI BAND6のライバル製品が目に止まった。

視認性とハメやすさのバランスはこちらの方がいいんじゃないの?という製品だった。

それはHONOR BAND6だ。

このブランド名には記憶がある。

以前にHONOR7Xという名のスマホを個人輸入で持っていた。

あのファーウェイの元サブブランドだ。

ファーウェイの影を消して「ファーウェイとは関係ありません」という体で別会社にしてリスタートを図ったがうまく市場を騙せなかったのか結局ファーウェイ傘下にいる感じだ。

先程のシェアの表からわかる通りファーウェイはスマートウォッチ分野でも4位に位置する。

アメリカを中心とした資本主義側のクリーンネットワーク戦略により排除されて多くの国で共産国のスマホは売れなくなったがカメラ性能や独自SoCの製造能力などジャブジャブ開発費を使って他のスマホメーカーに圧倒的な技術差をつけていたので当時の技術でも現在のシャオミやOPPOよりまだ上じゃないかと思う。

だからこのスマートバンドの性能も高そうだ。

中華スマホは避けているがスマートバンドならいいか、

接続アプリはiPhone使うからアップルストアで審査されているし個人データを中国のサーバーに抜くとかやばいことはしていないだろう、

と適当な理由をつけて検討することにした。

スマホの産地なんて気にしない人、ファーウェイだけは嫌、中華製全て嫌、韓国製は嫌、中韓は資本傘下も含めて全て嫌、中韓米全て嫌で国産オンリー、スマホ以外のガジェットならOKとか人それぞれ好みやリスクテイクの線引きは異なるだろう。

この機種を無呼吸症候群に使えないか調べていたが実は上の写真に結論がある。

写真の緑のグラフを拡大してみるとわかるがSPO2をグラフにしている。

欲しいデータはまさにこれ!

SPO2をずっと自動計測してグラフにしている。

SPO2の精度はさほど高くなくても普段のグラフと寝ている時のグラフを比べて平均が低くなって更に凸凹して90%を割っていれば無呼吸症候群があると簡易的に判断できそうだ。

定価は結構するが中国のアリエクで4000円台円で買える。

約1年ぶりでアリエクで注文した。

納期は1ヶ月になっており昨年コロナ禍でガジェットを注文したら2ヶ月かかったので相当な納期を覚悟していたが10日かからず届いてしまった。

待っている間に調べてみるとアプリからSPO2を自動収集オンオフする設定がなくなっているらしい。

実機をいじればなんとかなるかなと思ったが、

結論としてHonor Band6はSPO2の自動収集は設定できなかった😩

本来は自動ストレステストの下に設定が出てこないといけない。

買ってから気がつくとは。。

一方でHONORの上位機種のHuawei BAND6であれば可能なようだ。

少し面倒でアップルストアやグーグルストアからダウンロードしたアプリでは自動測定は不可能でファーウェイアプリギャラリーからAndroid端末にダウンロードしたアプリを使う必要がある。

そのあたりの情報はこちらの動画にて。

ファーウェイが米国市場から排除されたために最新アプリの承認も通らなくなったのか。

もしくは米国企業の審査を通す事すらやめて独自のストアで勝負しているのか不明だが同社のストアでこのヘルスケアがびっくりの118億回ダウンロードされているのでファーウェイは中国人を相手にするだけで十分なのかもしれない。

ちなみにHonor BAND6はこのファーウェイからダウンロードしたアプリでも設定に表示されなかった。

上記の通りファーウェイのアプリはグーグルストアの審査すら通していないのでメイン機に変なアプリを入れて汚したくないので検証用として机に眠っているHonor7Xにインストールして確認した。

Android端末を持っている方でファーウェイの保有を気にしない、そして安くSPO2を自動計測したい方はHonorではなくHuawei BAND6を購入した方がいい。

但しこちらも動画の情報よりアプリのバージョンが上がってSPO2自動測定が無くなっている可能性もあるのでリスクは覚悟の上で。

  • 動画のアプリ(H) 11.6.0.515 + Huawei BAND6 = 自動測定OK
  • 導入したアプリ(H) 11.8.0.525 + Honor BAND6 = 自動測定NG
  • 導入したアプリ(G) 10.1.1.312 = 自動測定NG
  • iOSのアプリ 8.0.56.300 = 自動測定NG

H・・ファーウェイアプリギャラリー版

G・・グーグルストア版

どちらにしろ冒頭の通り無呼吸症候群を疑う症状がある方はスマートバンドで調べようなどとせず一刻も早く睡眠障害専門病院に行こう。

放っておいたら命を縮めるので初診料と検査の約6000円など高く無い。

それにしてもSPO2の自動計測できないスマートバンドを無駄に買ってしまったけどどーしよう。

フィットネストラッカーとしてしばらくはめてみるかなぁ。

だったらチプカシの重さが腕時計としては限界なので軽いMI BAND6の方を買えばよかった。

念のために睡眠データ取ってみたがやはり酸素飽和度の記載はなかった。

それにしてもノンレムが短いなぁ。

しかしレムやノンレムの時間を計測するのは今どきのスマートバンドなら搭載されている。

この機種がいいのはやはりMI BANDシリーズを徹底的に研究して作ったのかチプカシ並みに着けている意識が無いしスマホからの通知の文字もMIより大きく見やすく視認性が高い。

昔使っていたFitbitよりもバンドの素材の肌触りがいい。

これまで使ってきたスマートバンドとは一線を介しているのはわかる。


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