AU回線障害でモバイル回線バックアップの考察

しばらくの間KDDIで障害が発生していることすら知らなかった。

理由としてはメインスマホにはpovo2.0(KDDI)のSIM以外にIIJmioのeSIMが挿さっておりpovoは音声0円運用でデータ通信はIIJmioを使っている。

いわゆるSIMの2枚挿しというやつだ。

普段はデータ通信さえあれば問題ないし今回の障害はデータ通信をしていないpovoが止まっただけだった。

従って注意深くスマホでも見ないとアンテナピクトでpovoのSIMが死んでいても気づくこともない。

誰かから携帯に電話があったかもしれないが着信できないのでこちらからでは分からないし99%何かの営業の電話だろうし大した用事でもない。

普段は音声通話をすることもなくどうしても必要なら通話料が安いIP電話をスマホで使っている。

知人との連絡はLINEだ。

サーバーが韓国にあり中国に情報が筒抜けじゃないかとセキュリティは気になるが周りがみんなLINEなので自分だけ止めるわけにもいかない。

KDDIの障害についてはテレビも見ていないしネットニュースもチェックしていない日だった。

知ったのはTwitterでかなり遅かった。

そしてマイナンバーカードのポイント第二弾が発表されてマイナポイントが欲しいなと思い申請しようとしてKDDI回線が止まっていて困った。

マイナポイントの受け取りは電子マネーになる。

現在使っているのがQUICPayでこれはマイナポイントを受け取れない

電子マネーが使える店舗でよく利用するのはイオンなので昔使っていたモバイルWAONを復活させようとしたがパスワードを失念していたため携帯電話のSMSが必要になりそこで停止した。

急ぎでもないので大した問題でもない。

だがデュアルSIMで一方のキャリアが死んだときにもう一つSIMがあれば全て何とかなると考えていたのが甘いと気がついた。

但しよく考えてみればSMSについては電話番号に紐づいているモノなので、そのキャリアが死んでしまえばバックアップ回線などあっても意味がない。

別の回線を持っていてバックアップが意味を成すのはデータ通信だけだ。

音声通話にしても発信には使えるが完全なバックアップではなく着信は電話番号が変わってしまうため相手がそのバックアップの電話番号を連絡先に登録してくれていないと意味がない。

SMSといえばLINEでも登録時や端末入れ替え時に必要だし二段階認証でも使っている。

常に必要ではないが必要な時に無いと非常に困る。

これを踏まえて可能な限りのバックアップ環境を考えてみた。

SIMについては物理SIM2枚でもいいが物理SIM+eSIMでもいいだろう。

前者の方が選択肢は広がるが物理SIM2枚挿しが出来るスマホが少なめで日本発売iPhoneあたりは後者だ。

(香港iPhoneなどには物理SIM2枚挿しもある)

おススメは下記の二通りのSIMの組み合わせになる。

メイン回線は音声、SMS、データ通信すべてが出来る。

但し常時使うデータ回線はメインでもサブでもどちらでもいい。

自身の環境を例にすると、

povo2.0は音声とSMSを使用してデータ通信のトッピングはせず0円にしている。

IIJmio(ドコモ回線)については月々660円支払って5GBをデータ通信で使用しているので表の上側と同じだ。

あとは旅行に行く都度povo2.0の使い放題トッピングを使う。

そしてバックアップの音声回線としてはIP電話に050plusを契約している。

IP電話はメイン、サブどちらかのデータ通信が使用できるなら発着信可能だ。

若干音質は悪いが使えないほどでもない。

海外から同じ通話料で使えるのも旅行好きとしては助かっている。

これで音声回線とデータ通信に関してはドコモが死のうがKDDIが死のうがどちらかが使える。

例えばドコモ回線が死んだらpovoで緊急用にデータ通信をトッピングで課金することになるがそれは仕方がないし年に2回もあったらキャリアとして信用失墜だ。

音声通話については前述の通りにバックアップは発信専用になり、どうしても着信が欲しい場合はKDDIが死んでいるからしばらくの間は通知されている番号にかけてとこちらから連絡を取っておく必要がある。

もちろん相手も今回のようにKDDIで障害を起こしていれば連絡は取れない。

そこで相手もバックアップ番号がありお互いに両方の番号が登録されているのが望ましい。

個人的にはそこまでして電話連絡が必要な相手はいないが人によってはいつ何時も連絡が取れないとまずい仕事上のやりとりもあるだろう。

IP電話をメイン電話にして相手に伝えて連絡先に登録してもらえれば回線障害時でも着信可能だが電話番号の050はキャッチセールスに盛んに使われるので社会的信用がイマイチなのが問題だ。

冗長性を考慮すれば050Plusのシステム障害もリスクファクターになる。

LINEも同様でシステム障害で1日中停止なんて可能性もゼロでは無いので別の連絡手段も考慮した方がいい。

なおバックアップの音声回線はIP電話ではなくてもMVNO音声SIMの格安プランを契約してもいい。

無論もう一方の回線と異なるキャリアを使ったプランを選ぶ必要がある。

SMSに関しては電話番号に紐づいているので諦めるしかない。

二段階認証を行うGoogle、アマゾン、Facebook、Twitter、Dropbox、OUTLOOKなどはGoogleアプリのワンタイムパスワードにも対応しているので事前に切り替えておけば被害が最小限になる。

アップル用

android用

もちろんワンタイムパスに対応しておらずSMSのみのサービスもあるが2段階認証を外すよりは障害中使えない方がセキュリティ上はいいだろう。

そしてデータ通信に関してはSIM2枚とも使えるようになっているとコストがかかるためどちらか一方の回線だけを5GB、10GB、20GBなど自分の利用量にあったプランで契約してもう一方は基本ゼロ円運用にするのがいい。

もう一方のSIMの候補としては楽天が0円サービスをやめてしまった現在はコスト重視だと今まさにトラブルを起こしているKDDIのpovo2.0しかない。

あとは割り切って2回線共に毎月利用料を支払うのであればpovo以外でも選択肢は広がる。

昔使っていたメイン回線をMVNOの安い音声SIMと異なるキャリアの大容量ポケットWiFiとIP電話という組み合わせもありだがポケットルーターのバッテリーを気にしながら常に鞄に入れていないといけないのが玉に瑕だ。

実際によくあったのが鞄に入れっぱなしで夜に充電忘れて出かけようとしたらバッテリーが空になっているとか。

KDDI回線を使用していたユーザーの中には今回の障害でひどい目に遭った方もいらっしゃると思うので一度モバイル通信の冗長化についても検討されてみるのがよろしいかと。

もっと分かりやすい解説はそのうちスマサポさんが必ず動画アップしてくれるはずw


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コメント

  1. KIKUHIRO より:

    「QuickPay」ではなく「QUICPay」ですね。