気になる生活寿命をいくつか考えてみた

2025年の「生活寿命」が発表された。

出典は生活総研による調査(PDFはこちら)。

「何歳くらいで、ある行動をやらなくなるのか」を“寿命”にたとえて表現したもので、見ていてなかなか面白い。

いくつか気になる生活寿命を若い順から挙げてみたい。

■ ゲーセン寿命:33歳3ヶ月

ゲーセンに行かなくなる年齢とのこと。

確かに自分もこれくらいの年齢から全く行っていない。

一方、パチンコ寿命は調査には載っていない。中毒性があるからだろう。

2010年頃までやっていたし、持病がなければ今も続けていたかもしれない。

国民の健康と生活のためにも、ゲーセンが消えゆくようにパチンコも街から完全に駆逐されてほしい。

■ ナンパ寿命:34歳4ヶ月

意外と高い。

自分の記憶ではナンパしていたのは20代の頃だけ。30代では全くやっていない。

結婚適齢期が上がっている影響もあるのかもしれない。

■ 徹夜寿命:39歳8ヶ月

「徹夜すると翌日使い物にならない年齢」とのこと。

自分は今年に入ってからも7〜8回は徹夜しているし、翌日も普通に動けていた。

もうすぐ60歳だが、仕事柄身体が慣れているせいかまだまだ現役かもしれない。

■ 行列麺寿命:42歳2ヶ月

「行列してまでラーメンを食べたいと思わなくなる年齢」。

これは20代の頃からそうだった。

ただ、付き合いで並ぶことはあったが、価値観の問題かもしれない。

■ 熱中寿命:43歳9ヶ月

「趣味に熱中できなくなる」。

最近もAIにどハマりしていたし、その前は旅行。

年齢よりも“飽き”が来るかどうか、そして次に夢中になれるものが見つかるかどうかだと思う。

■ 新商品寿命:45歳2ヶ月

「新製品にワクワクしなくなる」。

以前は1年で買い替えていたスマホへの興味はなくなり文房具に似た扱いになったが、GPUや靴・服の新素材には今でもワクワクする。

これは興味があるジャンルがあるかの問題で、何もかもの「新製品に興味がなくなる」わけではないのでは?

■ 受験寿命:48歳9ヶ月

「資格取得などの意欲がなくなる年齢」。

自分の場合、42歳ごろまではTOEICの勉強を続けていた。外資系に勤めていながら、英語が大嫌いだったので大変だった。

その後もいくつか資格は取ったが、50歳を前に退職を考え始めた頃には、試験に向き合う気力が薄れてきていた。

平均としても納得できる年齢だし、振り返れば仕事そのものが試験の連続のようだった。

受験寿命の年齢が、精神的・体力的に“頑張ること”に区切りをつけたくなる、いわゆる「早期退職したくなる年齢」なのかもしれない。

■ 長距離バス寿命:49歳6ヶ月

「長距離バスでの移動がきつくなる」。

下腹部の持病で長時間座るのが辛くなり、今は新幹線中心。

高速バスのデメリットは風邪引いた人がいると換気問題で確実にうつされる点もある。

安いからといって無理して乗ると体調を崩す。

そういえばよく利用していた頃も50代以上の人は少なかった。

■ 階段寿命:51歳3ヶ月

「階段を使わなくなる」。

待たないといけないエレベーターより階段かエスカレーターを優先する。

エレベーターより階段を選ぶくらいなので、まだ寿命は来ていないようだ。

体力というより気の短さが影響している。

■ 鍵寿命:53歳5ヶ月

「鍵をかけたかどうか忘れるようになる」。

鍵はまだ大丈夫だが、ガスやエアコンの消し忘れは少し気になるようになってきた。

まだ1回しか戻らないが、何度も戻るようになると精神疾患を疑わないといけない。

■ 既読寿命:56歳6ヶ月

「読んだ本を忘れてまた買ってしまう」。

まだそんなことはないが、途中で読むのをやめた本が多い。

それをちゃんと覚えているから、まだボケの第一歩ではなさそうだ。

■ ドライブ寿命:58歳11ヶ月

「ドライブが楽しくなくなる」。

これは自分にはかなり早くやって来た。

30代までは長距離も楽しんでいたが、50手前でダメになった。

今は20km走るのも億劫。

スポーツカーでもない限り、もう運転を楽しむ気持ちは戻らなそうだ。

まとめ

年齢とともに人がやらなくなる行動を「生活寿命」として可視化することで、自分自身の変化を客観的に見つめ直すきっかけを提供している。

単に老いを悲観するのではなく、「今はもうやらなくなったこと」に意味を見出し、新たな興味や価値観へと移っていくプロセスとして前向きに捉えている点が特徴的だ。

また、「寿命」とされる行動も個人差が大きく、関心を持ち続けることで“延命”も可能であることを体感的に示している。

生活の中で起きる変化を節目と捉え、これからの人生をどう楽しむかを考えるヒントとなる、実感に根ざしたリアルな“エイジングの記録”である。

PDFを覗いて自己確認してみるのもいいだろう。


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