介護で退職した場合でも失業保険はもらえる? 受給条件と申請手順を徹底解説

介護で退職したら失業保険はもらえる?

親が癌と診断され、介護を理由に退職を検討している方へ。
失業保険(雇用保険)の受給資格や金額、手続きのポイントをご紹介します。

1. 介護による退職=「特定利用離職者」

介護・看護を理由に退職した場合は、特定受給資格者(または特定利用離職者)として認定されます。
受給期間は最大で330日までです。

2. 支給額の計算方法

  • 基本手当:前職の平均賃金(給与)の50%〜80%
  • 例)月収20万円の場合、支給額は10万~16万円/日。
  • 年間で約400万円程度が見込めるケースもあります。

自己都合退職時の失業手当(100万円と想定)に比べ、介護退職は4倍近く支給されることがあります。
その分、翌年分の税金や退職金の税負担を軽減できます。

3. 手続きの流れ

  1. 退職時に雇用保険被保険者証と離職票を受け取る。
  2. ハローワークで「失業手当(介護退職)」の申請。必要書類は離職票、健康保険資格喪失証明書など。
  3. 審査後、指定された期日に毎日支給が開始されます。

4. 医療・介護に関する注意点

親の癌はリンパ転移で薬物治療のみというケースもあります。
延命治療を続けるかどうかは本人と家族で話し合い、必要なら任意後見人・遺言書を準備しましょう。

5. 遺産相続の事前対策

親が亡くなる前に銀行口座や資産管理の手続きを済ませておくと、後で遅延・混乱を防げます。
相続分は兄弟に分配し、必要な費用は自ら負担する計画も立てると安心です。

まとめ

介護退職で失業保険が受給できるのは大きなメリット。
正しい手続きを踏み、医療・相続に関する準備を早めに行うことで、家族全員が安心して生活できます。


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