LOH(Late Onset Hypogonadism)とは?
LOHは日本語で加齢性腺機能低下症、または男性更年期障害と呼ばれる疾患です。
若い頃に比べてテストステロンが減少し、女性の更年期障害に似た多岐にわたる症状を引き起こします。
主な症状
- うつ病・気分低下
- 自律神経失調症(めまい、血圧変動)
- 耳鳴り・聴覚障害
- ED(勃起不全)
- 骨密度低下・筋力減退
- 肥満・皮下脂肪増加
私のLOH体験談
2009年に発症し、現在は8年間続く病気です。初期段階では女性の更年期障害と同様の症状が現れましたが、特にうつ病が重篤でした。
診断までの苦闘
自律神経失調症のめまい・血圧変動や耳鳴りで体調が悪化。血圧は180mmHgまで跳ね上がり、救急車を呼ぶほどでした。
原因究明に4か月を要し、会社を辞める寸前まで追い込まれました。しかし、厳格な上司の励ましで職場復帰できたことは今でも感謝しています。
診断が遅れた理由
初期検査では自律神経の乱れと判断され、呼吸法やヨガを勧められました。効果がなく精神安定剤を併用しましたが、症状は悪化。
漢方薬も試したものの1〜2週間で効果なしでした。テストステロン検査を行わず、診断が遅れたことが原因です。
正しい診断と治療
最終的に「遊離テストステロン」を調べるよう依頼し、数値は4pg/ml(正常値より低い)でした。泌尿器科学会で男性更年期障害を専門とする先生の病院へ搬送。
そこで再検査後にエナルモンデポー注射(テストステロン補充治療)を開始し、2か月で症状が徐々に緩和。大学病院の総合内科では自律神経安定剤も併用しました。
発症から約1年で投薬はやめ、注射のみで通常生活へ復帰できました。
テストステロンが減少すると起こること
- 骨・筋肉の生成が低下し、体力が落ちる
- 性機能障害(ED)や性欲低下
- 動脈硬化リスク増加
- 皮下脂肪蓄積による肥満
- 自律神経の乱れ・うつ病発症
治療の継続と移住計画
現在は約7年間同じ治療を受けています。多血症が出たためHCG注射に切り替えましたが、長期には不向きです。
将来的にエナルモンデポーを継続できる専門医を探しつつ、タイへ移住予定。現地では女性ホルモン注射が普及しているため、男性ホルモン補充も可能性があります。
自分で調べて治療に取り組む重要性
医師だけに任せず、インターネットで情報収集し専門家を探す姿勢が大切です。LOHはまだ一般的に認知されていないため、自主的な調査と専門医への相談が不可欠です。
※ 詳細は以下のリンクをご覧ください。